「 特 定 秘 密 保 護 法 案 」「 社 会 保 障 プ ロ グ ラ ム 法 案 」 の 強行採決に抗議する意見書 先頃行われた臨時国会最終盤において、政府は、国民の暮らしにも 日本の将来にも重大な影響を及ぼす重要な法案である「特定秘密保護 法案」 「 社 会 保 障 プ ロ グ ラ ム 法 案 」に つ い て 、審 議 が 極 め て 不 充 分 な ま まに採決を強行した。 社会保障プログラム法は、医療・年金・介護・子育ての制度改革の 日程を書き込んだものである。本来は、別々の制度である社会保障を 「十把一からげ」にして、日程・段取りを先に決めて実施を押しつけ るやり方である。個々の法案審議より優先することは、国会のあり方 として重大な問題である。 また特定秘密保護法は、特定秘密の指定を政府に委ね、その範囲・ 内容・処罰など国民の基本的人権に関わる問題も、それをチェックす る機関も不透明なまま衆参両院の特別委員会でも本会議でも採決が強 行された。 安 倍 首 相 は 、臨 時 国 会 終 了 後 の 記 者 会 見 で 、 「もっと時間をとって説 明すべきだった」と反省の弁を表明したが、成立後の世論調査では、 「審議不充分」との批判が8割から9割に達し、内閣支持率も急落し たことにはっきり表われた。 憲 法 に 基 づ く 、議 会 制 民 主 主 義 を 最 も 徹 底 す べ き 国 会 審 議 に お い て 、 国民も理解できない不充分審議状況で、数の力に任せた採決の強行に 対し、政府に抗議するものである。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 提出議員 浜野 利夫、進藤 裕之、小谷宗太郎 提 出 先 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣
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