2015 年 9 月 18日 内閣総理大臣 安倍 晋三 殿 安全保障関連法案に関する意見書 生活協同組合おかやまコープ 理 事 長 平 田 昌 三 生活協同組合おかやまコープは「平和とよりよいくらしのために」を基本理念に掲 げ、岡山県下の約 33 万人の組合員を擁する生活協同組合です。 政府は、この国会で、自衛隊法、武力攻撃事態法など改正10法案を一括した平和 安全法制整備法案及び新規立法である国際平和支援法案を 5 月 14 日に閣議決定し、 7 月には衆議院で強行的に採決を行い、現在、参議院で審議が行われています。 「集団的自衛権の行使は憲法違反」という 60 年以上積み重ねてきた政府解釈を変 えて、集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法案は、最高法規としての憲法を 軽んじ、立憲主義に反し、民主主義を根底から覆すものであると考えます。 多くの憲法学者や元内閣法制局長官、元最高裁判所長官などから「憲法違反」とす る指摘が相次ぎ、法案の慎重な論議を求める声が日ごとに高まっています。また、報 道各社による世論調査によると、未だに法案が今国会で成立することに対して約半数 が反対しており、広く国民の理解が得られたといえる状況にはないと考えます。最低 でも国のあり方を左右する重要案件の決定に際しては、政府は丁寧に説明し、議論を 重ねたうえで、国民に信を問うなど必要な手続きを経るべきだと考えます。 以上を踏まえ、参議院での拙速な採決を行わず、改めて国民の不安と平和を願う声 に耳を傾け、安全保障関連法案に対して、国民全体で十分な議論を尽くされることを 求めます。 以上
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