UR賃貸住宅を公共住宅として維持・発展させることを求める意見

第103号
件
名
平成26年11月26日受理
県土整備常任委員会付託
UR賃貸住宅を公共住宅として維持・発展させることを 求める意見書
の提出について
要
旨
政府は2013年12月24日、「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」
を閣議決定し、私たちの住むUR賃貸住宅(公団住宅)についても新たな改革方針
を示した。
方針は、UR都市再生機構を維持して、その中身を最大限の収益を上げることを
目指す組織に変革するとしている。この方針のもと、家賃収益を最大限増加させる
ために家賃改定ルールを改定、減額特別措置の見直しなどに着手しようとして
いる。
今、団地居住者の過半数は、高齢世帯、年金生活者であり、公営住宅対象階層で
ある。UR賃貸住宅は公営住宅の肩代わりをしていることは政府、 UR都市再生
機構を含めて公知の事実となっている。千葉県においても、UR賃貸住宅が県民の
居住の安定に大きな役割を果たしているのではないか。
政府は、2014年秋の臨時国会か2015年の通常国会に関係法案を提出
しようとしている。UR賃貸住宅は、法制上、住宅セーフティネットに位置 づけ
られ、機構法に関する衆議院・参議院の付帯決議は、居住者に過大な負担に
ならない家賃への配慮を求めている。
以上の趣旨から、次項について、内閣総理大臣、国土交通大臣に対し、意見書等
を提出願いたい。
1.UR賃貸住宅を公共住宅として維持発展させること。
2.UR賃貸住宅居住者の置かれている生活実態を配慮し、居住の安定を図ること。
3.UR都市再生機構は高家賃を引き下げ負担軽減を図るとともに、空き家の解消
に努めること。
4.低 所 得 高 齢 者 の 居 住 安 定 と 子 育 て 世 帯 等 へ の 施 策 を 含 め 、 公 共 住 宅 と し て
ふさわしい家賃制度の確立及び家賃改定ルールの抜本的見直しを行うこと。