紙芝居で学ぶ法教育教材「解釈のちから」の制作及び

法と教育学会
第 6 回学術大会
第 1 分科会-②
紙芝居で学ぶ法教育教材「解釈のちから」の制作及び実践事例報告
中山 浩一(福岡県司法書士会)
椛島 浩二(福岡県司法書士会)
福岡県司法書士会は、平成24年に『紙芝居で学ぶ法教育教材「解釈のちから」』を発行した。
本教材は、幅広い世代の方々に楽しみながら学んでいただけるよう、ツールとして紙芝居を用
いた。具体的な教材内容は、紙芝居本体、紙芝居デジタルデータ、台本、作業プリント、感想プ
リント及び学習指導案例等のパッケージである。
紙芝居の物語は、昔話の村を舞台としている。受講者は、村長が決めた「きまり」について、
文理解釈、目的論的解釈をおこない、その後に「きまり」に対して「よい/わるい」の意見表明
をおこなう。
学習目標は、以下二点である。
① 自己の意見を表明し他者の意見を傾聴する態度、広い視野を育み、さまざまな見解の相違を
理解する。
② 「きまり」を「解釈」により多角的、多面的にうかがうことで、積極的にその趣旨をつかむ
態度を育成する。
福岡県司法書士会では、小学校、中学校、高等学校、専門学校及び社会人に対する授業や講座
を継続的に実践している。さらに、親子法律教室を主催するなど、多用な教育現場、教育機会へ
の応用もおこなった。
本報告では、本教材の紹介及び授業の実践事例を報告する。