がんの呼吸困難に対して経口モルヒネ製剤を投与した

試験名
がんの呼吸困難に対して経口モルヒネ製剤を投与した場合の呼吸困難の変化の検討
(CJLSG1101)
中日本呼吸器臨床研究機構(Central Japan Lung Study Group:CJLSG)
研究代表者 名古屋大学大学院医学系研究科呼吸器内科学 近藤 征史
施設責任者 豊田厚生病院 呼吸器内科・アレルギー科 谷川 吉政

目的
呼吸困難を有するがん患者に経口モルヒネ製剤を投与した場合に呼吸困難の程度がどう変化するのかを
観察する。
主要評価項目
: モルヒネ投与前後での呼吸困難の程度:Visual Analog Scale(VAS)の変化
副次的評価項目 : ベースラインの疾患や病態、オピオイド使用状況など患者背景ごとの VAS 変化
Cancer Dyspnoea Scale(CDS)による呼吸困難の質
Numeric Rating Scale(NRS)の変化、本人の症状改善感の有無
呼吸数減少・眠気・悪心・便秘などの有害事象

治療方法
経口モルヒネ速放製剤を投与する。薬剤にはオプソ、塩酸モルヒネ末、塩酸モルヒネ錠などがあるが、どれ
を用いるか、どの用量を用いるかは主治医の裁量とする。

対象(主な適格基準)
1) 肺癌または転移性肺腫瘍があり呼吸困難を生じている
2) 安静時に呼吸困難がある。呼吸困難の程度については問わない。
3) 20 歳以上である
4) 経口薬が内服可能な状態が 1 週間は維持できると予想される
5) 明らかな認知症・意識障害・せん妄がない。モルヒネの効果や副作用を理解でき、VAS などの評価書
類に記入可能な精神状態・全身状態である。
6) 呼吸回数が 10 回/分以上である
7) 患者本人から文書による同意が得られている

目標症例数
全実施医療機関
80 症例
当院
5 症例

研究期間
登録期間 : 2 年間
追跡期間 : 登録終了後 3 ヶ月