第14号

エサを待つ雛たち
いつものこと
毎年,特別支援教育課の軒先にやってくるツバメ。今年は,いつもの4月,5月には
姿を見せず,やっと6月半ばにやってきました。今,雛が孵って約2週間。あっという
間に雛は大きくなり,そろそろ巣立ちの準備にかかろうとしています。何度も何度もエ
サを運んでくる親鳥,巣から身を乗り出してエサを待つ雛たち,巣作りから巣立ちまで,
私たちの子育てそのものを見ているようです。
課室にいる私たちにとっては,毎年のツバメは恒例のものとなっており,姿が見えな
いととても心配になります。今年の春は,いつもの時期に姿が見られず心配で不安でし
た。ある方から「大丈夫。きっと来ますよ。」と言われて安心しましたが・・・。
どんなことにしても「いつものこと」が起こらない時や「いつものこと」が変わって
しまう時には,気持が落ち着かず心配になるものです。学校生活の中にも,いつもと変
わらないこと,いつもと同じことはいろいろあります。学校行事の開催時期,作業や学
習の手順など同じペースでできることに安心している子どもたちも多いはずです。特に,
自閉的な傾向をもつ子どもたちは,同じルーティンで活動できることに安心し,急な予
定の変更に合わせることを苦手としています。ですから,予定の変更はあらかじめ予告
しておくことや,手順を分かりやすく提示して見通しを持たせてあげることが必要にな
ります。今回,私たちは「大丈夫」という言葉でその不安を解消することができました
が,言葉だけでなく目に見えるスケジュール表などで確認できるように
工夫することも効果的でしょう。見通しがつくことは安心して生活でき
ることにつながっていくのです。
夏休みのスケジュール表はできましたか?見通しを立て安心して夏休
みを迎えたいものですね。
特別支援教育課長
特別支援学校紹介
特別支援学校紹介
平成 24 年 4 月開校
県立境特別支援学校です。
県内で 21 番目の県立特別支援学校として,県立境西
高等学校を改築して開校しました。通称「さかとく」
古河市,坂東市,五霞町,境町を通学区とし,地域に
根ざした特別支援学校を目指しています。
授業で取り組んだ作品が展示されています。大きな
お面は圧巻です。是非,ご覧ください。