ウガンダ - ワールド・ビジョン・ジャパン

UGA-194195
ウガンダ
正式名称は「ウガンダ共和国」です。
アフリカ大陸の東に位置し、北から時計回りに
南スーダン、ケニア、タンザニア、ルワンダ、
コンゴ民主共和国、に囲まれた内陸国で
す。
南部は、ナイル川(白ナイル)の起点とな
るビクトリア湖に接しています。
「ウガンダ」とは、19 世紀中頃に栄えた
ウガンダ王国のスワヒリ語での名称です。
出典 外務省
<日本からは…>**
現地へのアクセス方法の一例です。詳しくは、旅行会社などにお問い合わせください
エミレーツ航空によるドバイ経由で、
飛行のみで約 20 時間、経由地乗り継ぎ 5~6 時間を加えると、日本からウガンダへの移動
だけで丸1日かかります。
一口メモ
・国土は日本の本州とほぼ同じ広さで、赤道直
下の国
・ビクトリア湖からナイル川の水が、国内2つの
湖を通り南スーダンへ流れる
・スーダンに近い北部は、乾期が多い
・コンゴ民主共和国に近い南西部、ビクトリア湖
に近い南部は通年で雨が多い
<民 族 など>
ウガンダ共和国では、バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族などが主な部族です。公用語は英
語ですが、スワヒリ語、ルガンダ語も使用されています。宗教はキリスト教が全体の約 60%
と主流で、その他に伝統宗教、イスラム教となっています。
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ナンコマ地域開発プログラム
首都のカンパラから東に約 178 キロメートル、車で 3 時間ほどの東ウガンダブギリ県ナンコマ副郡
にて、ナンコマ地域開発プログラムを実施しています。
ウガンダ共和国
ナンコマ
地域開発プログラム
カンパラ
●
支援期間: 2009 年 ~ 2025 年**
支援地域: ウガンダ共和国 東ウガンダ
ブギリ県 ナンコマ副郡
**支援期間はプログラム準備期間を含みま
す。支援終了予定日や活動の目標は、予期し
ていない突発事項やプログラムの進捗状況に
より、変更される場合があります。
<地域の課題>
① 子どもの栄養不良率が高い
貧困のため食料を確保することが難しく、また栄養バランスの偏った食生活習慣により、
子どもの栄養不良率が高いことが確認されています。
② 保健・衛生知識の少なさ
寄生虫によるものを始め、様々な感染症が発生しています。感染症に対する住民の理
解も十分ではなく、予防やケアに関する正しい知識を得ることが大切です。
③ 教室不足や教育の質の低さ
小学校教育の義務化により、学校に通う生徒が増えています。このため、激増する生徒
数に教室や教師の数が追いついていません。また、増え続ける生徒に対して、先生の
数が足りないことによる教育の質の低さが、問題になっています。
④ 女性の地位の低さ
女児は幼いころから家事労働に携わり、地域の習慣で早婚することも多く、男児に比べ
て教育の機会が限られています
地域には、そのほか、さまざまな課題が山積しています。地域開発プログラムを通し、こう
した課題を少しずつ改善し、子どもたちが心身ともに健やかに成長できる環境づくりを目指
していきます。
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<データでみるウガンダ>
比べてみると…
ウガンダ
日本
新生児死亡率 ※①
23
1
5 歳未満児死亡率 ※②
69
3
安全な水へのアクセス率
75%
100%
衛生施設利用率 ※③
35%
100%
成人の総識字率
73%
出生時の平均余命
GNI(1 人当たりの国民総所得):米ドル
-
59 歳
83 歳
440
47,870
※① 出生時から生後 28 日以内に死亡する確率。出生 1,000 人あたりの死亡数で表す
※② 出生時から満 5 歳に達する日までに死亡する確率。出生 1,000 人あたりの死亡数で表す
※③ 他世帯と共有せず、トイレを利用する人の割合
出典:ユニセフ世界子供白書 2014 より
・新生児死亡率は日本の 23 倍
・5 歳未満死亡率は日本の 23 倍
・安全な水の入手が難しいこと
・トイレの利用率が低いこと
・成人の識字率が低いこと
・GNI(1 人当たりの国民総所得)が
日本の約 1/109 であること
データから読み取れることだけでも、
多くの課題が見えてきます。
ワールド・ビジョンでは、子どもたちを
取り巻くこうした課題に、“地域開発”
という観点から取り組んでいます
ウガンダ東部では、寄生虫による感染症が
多く発生しています。プログラムでは地域の
人々を対象に、衛生に関する啓発活動を行
い、感染症の予防に努めています
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働き者の女性たち
ウガンダの女性たちはよく働きます。男性よ
りも長時間農作業に従事し、遠くから水を調
達し、子育てや家事もこなします。しかし、ウ
ガンダでは女性が教育を受ける機会が限ら
れているため、貧困から抜け出すのは容易
ではありません。プログラムでは女性にも男
性と同じように、教育や保健サービスを受け
る権利があることを地域住民に啓発し、女
性の地位向上に努めていきます。
地域の小学校。壁や床は泥や牛糞で塗り固めら
れています。雨が降ると床がドロドロになる、劣
悪な環境で子どもたちは勉強しています
子どもは重要な労働力!?
社会的に弱い立場にある女性にも、教育や保健サ
ービスなどを受ける権利があることを地域住民に啓
発し、女性の地位向上に力を入れています
家が貧しい中で、子だくさんの家庭が多く見ら
れる背景には、子どもは重要な労働力と見な
されている現実があります。
安全な水源も基本的な衛生知識も少ない環
境では、予防可能な感染症・疾患で命を落と
す人々が後を絶ちません。
生計手段を鋤一本で行う自給自足農業に頼
る人々にとって、家族の一人ひとりが労働の
担い手です。家族が亡くなることは、重要な労
働力を失くすことを意味し、さらなる貧困に陥
ることになるため、できるだけ多くの労働力を
確保する手段として、大家族は必須なので
す。
子どもたちが教育を受けることで、この貧困
から家族が抜け出す道も与えられます。しか
し、一家にとって子どもは日中の重要な働き
手であるため、子どもが学校に通うことに反
対する親も多いのが現状です。
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