UGA-181728 ウガンダ 正式名称は「ウガンダ共和国」です。 アフリカ大陸の東に位置し、北から時計回りに 南スーダン、ケニア、タンザニア、ルワン ダ、コンゴ民主共和国、に囲まれた内陸 国です。 南部は、ナイル川(白ナイル)の起点とな るビクトリア湖に接しています。 「ウガンダ」とは、19 世紀中頃に栄えた ウガンダ王国のスワヒリ語での名称です。 出典:外務省 <日本からは…>** 現地へのアクセス方法の一例です。詳しくは、旅行会社などにお問い合わせください エミレーツ航空によるドバイ経由で、 飛行のみで約 20 時間、経由地乗り継ぎ 5~6 時間を加えると、日本からウガンダへの移 動だけで丸1日かかります。 一口メモ ・国土は日本の本州とほぼ同じ広さで、赤道直 下の国 ・ビクトリア湖からナイル川の水が、国内2つの 湖を通り南スーダンへ流れる ・スーダンに近い北部は、乾期が多い ・コンゴ民主共和国に近い南西部、 ビクトリア湖に近い南部は通年で雤が多い <民 族 など> ウガンダ共和国では、バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族などが主な部族です。公用語は英 語ですが、スワヒリ語、ルガンダ語も使用されています。宗教はキリスト教が全体の約 60% と主流で、その他に伝統宗教、イスラム教となっています。 4 UGA-181728 ナラウェヨ・キシータ地域開発プログラム 首都のカンパラから西に約 240 キロメートルに位置するプログラム地域は、ほとんどの住 民が農業を営んでいます。裏庭や近隣の土地を利用した自給自足農業が基本であるため、 天候の影響を受けやすく、生活はとても厳しいです。 ウガンダ共和国 ナラウェヨ・キシータ地域 開発プログラム カンパラ ● 支援期間:2006 年~2018 年** 支援地域:キバレ県 ブガンガイジ郡 ナラウェヨ副郡・キシータ副郡 **支援期間はプログラム準備期間を含みま す。支援終了予定日や活動の目標は、予期し ていない突発事項やプログラムの進捗状況に より、変更される場合があります。 <地域の課題> ① 水資源の少なさ 安全な水源確保、衛生環境の整備が遅れています。基本的な衛生に関する意識が低く、 知識も不足しているため、予防できる下痢や肺炎で命を落とす子どもが後を絶ちません。 ② HIV/エイズ対策 HIV/エイズに対する偏見が強く、HIV 感染者、エイズ罹患者およびその家族が適切なケ アを受けることが難しい状況です。 地域の HIV 感染拡大を防ぐため、特に青少年に対する啓発が急務となっています。 ③ 教育環境の乏しさ 地域で就学年齢にある児童数に対し、教室や教科書・教材・教具などの学習用備品が 不足しており、給水・衛生設備も未整備で大きな問題となっています。一定児童数に対 する教師数も不十分です。 ④ 不十分な保健衛生サービス 保健センターは地理的に遠く、住民はなかなか活用できず、医師を始めとする医療従事 者、医薬品がともに不足しています。 地域には、そのほかさまざまな課題が山積しています。 地域開発プログラムを通し、こうした課題を少しずつ改善し、子どもたちが心身ともに健 やかに成長できる環境づくりを目指していきます。 1 UGA-181728 <データでみるウガンダ> 比べてみると… 新生児死亡率 ※① 5 歳未満児死亡率 ※② 安全な水へのアクセス率 衛生施設利用率 ※③ 成人の総識字率 出生時の平均余命 GNI(1 人当たりの国民総所得):米ドル ウガンダ 23 69 75% 35% 73% 59 歳 440 日本 1 3 100% 100% 83 歳 47,870 ※① 出生時から生後 28 日以内に死亡する確率。出生 1,000 人あたりの死亡数で表す ※② 出生時から満 5 歳に達する日までに死亡する確率。出生 1,000 人あたりの死亡数で表す ※③ 他世帯と共有せず、トイレを利用する人の割合 出典:ユニセフ世界子供白書 2014 より ・新生児死亡率は日本の 23 倍 ・5 歳未満死亡率は日本の 23 倍 ・安全な水の入手が難しいこと ・トイレの利用率が低いこと ・成人の識字率が低いこと ・GNI が日本の約 1/109 であること データから読み取れることだけでも、 多くの課題が見えてきます。 ワールド・ビジョンでは、子どもたちを 取り巻くこうした課題に、“地域開発” という観点から取り組んでいます 大人用の自転車を荷台代わりにして、 水汲みをする子どもたち 2 UGA-181728 中等教育就学率は全体の 2 割以下です ウガンダ政府は 1996 年、小学校教育を全 国民に義務付けましたが、貧しさに加えて教 育に関する親の理解も不十分であるため、 子どもが継続的に学校に通うことは困難で す。出席率は 8 割となっていますが、卒業を 迎えることなく中退していく子どもたちが、女 児を中心として大勢います。中等教育の就 学率はさらに低い状況です。地域に中学校 がなく、遠距離通学であることも要因となっ ています。 地域で使用されている小学校。 細い木で屋根を支えきれず、屋根の重みで歪んでいます 子どもたちは プログラムの重要な担い手です ウガンダでは必要な情報の伝達手段とし て、新聞などの紙媒体を活用することが一 般的です。このため文字が読めない人々 は情報を得る手段がなく、正しい知識を身 に付けようにも限界があります。 しかし子どもたちが正しい知識を学校で習 うことで、知識が家族、兄弟に伝わり、家族 から近隣の人々、職場の人々に伝わって いきます。子どもたちが学校に行き教育を 受けることは、子どもたち自身の可能性を 伸ばし、明るい未来を描くことのみならず、 子どもたちを通して周囲の人々が必要な知 識を学ぶことにもつながります。学ぶことの 大切さを大人たちが知り、識字教育や職業 訓練を積極的に受けるようにもなります。こ のように子どもたちはプログラムの重要な 担い手です。 学校で勉強に励む子どもたち。子どもたちが得た知識は 周囲の大人たちにも伝わります 3
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