平成27年度 教育委員会の権限に属する事務の管理 及び執行

平成27年度
教育委員会の権限に属する事務の管理
及び執行状況についての点検及び評価
(平成26年度対象)
平成27年9月
香春町教育委員会
目
はじめに
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教育委員会の活動状況について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
香春町教育振興基本計画の基本的考え方
点検評価の対象及び評価基準等
1
1
・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
平成26年度香春町教育施策の推進状況の点検及び評価結果
・・・・・・
<基本的な方向性1>幼児期における教育及び義務教育の充実を図る
7
・・・
7
<基本的な方向性2>学校・家庭・地域の連携協力により
心豊かな子どもたちの育成を図る・
14
<基本的な方向性3>生涯学習社会の実現を目指す
・・・・・・・・・
16
・・・・・・・・
20
<基本的な方向性4>安全・安心な教育環境を整備する
平成26年度香春町教育施策の推進状況の点検・評価に対する総評
・・・・・
(資料1)地方教育行政の組織及び運営に関する法律第21条、第26条
(資料2)香春町教育委員会評価委員会設置要綱
22
はじめに
ここに、香春町教育委員会は、
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第26条の定めに 基
づき、その権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、報告書にまとめ
ました。
この点検及び評価は平成26年度の教育施策の推進状況に関し、学識経験者の知見や視点を活用
して行ったものであり、効果的、効率的な教育行政を推進し、その推進状況について町民に対して
説明責任を果たすこと、そしてこの点検及び評価の結果を踏まえ、今後の教育施策を充実させるこ
とを目的としています。
教育委員会は、この報告書を議会に報告するとともに、公表することにしています。
香春町教育行政の推進に対し、町議会議員の皆様をはじめ、町民各位のご理解とご提言をいただ
き、さらなる取組の強化を図って行く所存であります。
教育委員会の活動状況について
教育委員会の概要
1
教育委員会の位置づけ
香春町教育委員会は、
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、町長から独立した
行政委員会として位置づけられ、本町教育行政の重要事項や教育施策は、町長が議会の同意を得て
任命した5名の委員で構成する教育委員会において決定され、教育長の指揮の下に教育委員会事務
局が具体的な事務を執行しています。
2
教育委員会の所管事務
香春町教育委員会は、学校教育、社会教育、文化、スポーツ等に関する事務を担当する機関とし
て設置されています。
3
委員の職務
委員は、教育委員会会議に出席し、教育行政の基本方針や重点施策について協議するほか、それ
らに関する重要事項を審議しています。また、そのための学校訪問や視察、教育関係等行事への出
席や挨拶、意見・要望等の聴取、及び市町村教育委員協議会への出席等を行っています。
4
委員の構成
委員は、次の5名で構成されています。任期は4年で、再任することができます。また、現行で
は、委員の内から委員長が選ばれ、委員長が委員の中から教育長を任命しています。
職
名
氏
名
委員としての任期
備
考
委員長
嶋
井 須賀子
H24.12.24~H28.12.23(1期目)
委
員
養
父 敬
二
H24. 7. 1~H28. 6.30(1期目)
委員長職務代理者
委
員
山
本 知
子
H27. 4. 1~H31. 3.30(2期目)
保護者
委
員
岡
野 浩
志
H25.12.24~H29.12.23(1期目)
教育長
林
忠
良
H25. 4.10~H29. 4. 9(2期目)
平成26年度の主な活動
1
教育委員会会議の実施
(1)定例教育委員会12回
(議事内容)
・条例、規則及び規定等の制定、改廃に関すること ・・・・・・・・・・25件
・教育行政の基本方針・重点施策に関すること
・・・・・・・・・・ 8件
・学校の組織編成、教育課程、学習指導、生徒指導等に関すること ・・・ 5件
・保健、安全等に関すること
・・・・・・・・・・ 1件
・その他
・・・・・・・・・・ 4件
(2)臨時教育委員会2回
・学校再編について
2
教育委員会以外の活動状況
(1)教育委員会主催行事への出席
・町内教職員研修会、読書まつり、地域ぐるみの学校安全推進大会等
(2)学校行事等への出席
・入学(園)式、卒業(園)式、
(校区)運動会等
・定例学校訪問
・町教育研究委嘱校研究発表会、算数・数学強化学習会視察等
・各校学校安全対策委員会
・各校の挨拶運動等への参加
(3)福岡県、教育事務所管内、田川市郡の教育委員協議会等への出席
(4)町内社会教育関係団体主催行事への参加
・少年の主張大会等への出席
(5)町の各種審議会委員として
・香春町行政改革推進委員会への出席
3
研修
○豊後高田市
学力向上先進地視察
1
香春町教育振興基本計画の基本的考え方
教育の基本理念と基本目標
香春町の教育の現状と課題を踏まえ、変化の激しい時代において、子どもたちが主体性を持ちな
がら、自ら学び、考え、行動し、充実した人生を生きていくためには、
「確かな学力」
「豊かな心」
「健
やかな体力」の知・徳・体を基盤とする「生きる力」を身につけていくことが重要です。
香春町では「たくましく生きる学力と体力を身につけ他人を思いやり 郷土を愛する子どもたち
を育てる」ことを教育の基本理念とし、その具現化に向けて、
〈香春町の子どもたちに身につけてほ
しいこと〉を4つ掲げ、その実現のため、3つの基本目標により教育を推進します。
これは、今後5年間の基本的な方向性と具体的施策の基本的な指針となるものです。
〈香春町の教育の基本理念〉
たくましく生きる学力と体力を身に付け
他人を思いやり郷土を愛する子どもたちを育てる
〈香春町の子どもたちに身につけてほしいこと〉
○ たくましく生きる学力と体力
○ 自他を尊重し、助け合い、共に生きる心
○ 志をもち、生涯にわたり主体的に学ぶ意欲
○ まちの伝統文化を守り伝え、新たなものを創造する力
〈基本目標〉
1.すべての子どもたちに、自立した社会で生きていくための基礎的・
基本的な能力を義務教育終了までに育てる
2.学校・家庭・地域の連携協力を充実させ、社会全体で教育の向上に
取り組む
3.協調してものごとに取り組み、一人ひとりが輝きながら、生涯にわ
たって学び、主体的に参画する力を育てる。
施策の基本的方向性
前頁で掲げた基本理念と3つの基本目標を踏まえ、取り組むべき教育施策の基本的な方向性として
次の4つを掲げます。
〈基本的な方向性1〉幼児期における教育及び義務教育の充実を図る
〈基本的な方向性2〉学校・家庭・地域の連携協力により
心豊かな子どもたちの育成を図る
〈基本的な方向性3〉生涯学習の実現を目指す
〈基本的な方向性4〉安全・安心な教育環境を整備する
2
点検評価の対象及び評価基準等
(1)点検評価の対象
香春町教育施策の推進状況の点検及び評価については、香春町教育振興基本計画に掲げた4つの
基本方針ごとに行い、その主要施策さらには個別の施策について点検及び評価を行いました。
基本的な方向性1
幼児期における教育及び義務教育の充実を図る
主
要
施
策
⑴幼児期における教育を推進する
⑹特別支援教育の充実を図る
⑵教員の指導力・授業力の向上と充実を図る
⑺社会的な問題に対応する実践力を養う
⑶確かな学力を確立する学習方法・学習環境の充実を図る
⑻信頼される学校づくりを推進する
⑷健康・体力の向上により健やかな心身の育成を図る
⑼教育の機会均等を保障する
⑸豊かな人間性を育てる心の教育の充実を図る
基本的な方向性2
学校・家庭・地域の連携協力により心豊かな子どもたちの育成を図る
主
要
施
策
⑴学校・家庭・地域の連携協力を推進する
⑶郷土の伝統文化・文化財を継承する
⑵子どもたちの読書活動を推進する
⑷家庭・地域の教育力の向上を支援する
基本的な方向性3
生涯学習の実現を目指す
主
要
施
策
⑴生涯学習に関する住民ニーズを把握し、事業を体系化し実施する
⑵施設整備と利用促進を図る
⑹伝統文化の保存・文化財の整備とその活用を推進する
⑶地区公民館活動を活性化する
⑺文化芸術の振興を図る
⑷青少年の育成を推進する
⑻スポーツ環境を整備する
⑸読書のまちづくりを推進する
⑼地域・国際間等の交流を促進する
基本的な方向性4
安全・安心な教育環境を整備する
主
⑴安全・安心な教育環境づくりを推進する
要
施
策
⑶学校施設の整備充実と環境美化を推進する
⑵安全・防災教育を推進する
(2)評価の基準
○
評価の基準は、次の4段階とします。
A 取組が優れており、期待以上の成果が上がっている。
B 十分な成果が上がっている。
C 一定の成果が上がっており、取組を強化する必要がある。
D 見直し、改善が必要である。
○
評価に当たっては予算や事業への参加者、会議の回数等をできるだけ数値化し、昨年度との
比較等で総合的に判断します。
(3)点検及び評価における外部の知見及び視点の活用について
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第2項において、
「教育委員会は、前項の点検
及び評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図る」となっていま
す。このことから本町では「香春町教育委員会評価委員会設置要綱」を制定し、その第2条におい
て「評価委員会は、教育委員会が行う教育活動の執行状況について外部の知見及び視点を活用して
評価を行い、教育委員会に評価結果を報告する。
」としています。
教育委員会が行う教育施策の推進状況の点検及び評価は自己評価となるため、評価委員会の評価
及び意見等を活用し、評価することでその客観性を高めています。
また、同要綱第3条において「評価委員会は、教育委員会が委嘱する3人の委員をもって組織し、
学識経験者1人、教職員1人、保護者代表1人とする。」と定めています。
なお、評価委員会の構成は次のとおりです。
委 員 長
福岡県立大学人間社会学部准教授
平部 康子
副委員長
香春町立採銅所小学校校長
堺
委
香春町立香春小学校PTA会長
瀧川 大輔
員
裕明
(4)点検及び評価の基準
○
教育委員会事務局によって作成された資料をもとに、教育委員会において点検及び評価を行
いました。
○
自己評価における評価及び評価理由等を参考にしながら、評価委員会において教育施策に各
項目の推進状況について点検及び評価を行うとともに、意見等を総評にまとめました。
○
教育委員会において、評価委員会の審議経過や評価及び総評をもとに再度評価し直し、報告
書を作成しました。
3
平成26年度香春町教育施策の推進状況の点検及び評価
〈基本的な方向性1〉幼児期における教育及び義務教育の充実を図る
評価項目、及び自己評価と理由
1
幼
児
期
に
お
け
る
教
育
を
推
進
す
る
(1)幼稚園教育の充実
① ゲストティーチャー等の活用を図ります。
評価
B
(評価理由)
○ 平成25年度と同様に年1回の地域の指導者による水泳指導を行った。運送業者(クロネコヤ
マト)のボランティアの方が初めて来られて交通安全教室を開催した。クリスマスの時期にはA
LTが来られて歌、ゲーム、踊り等を行った。ただ、毎年行っていた子供体操や軽度の運動を行
う予定であったが、指導者が体調を崩されて今年度は実施できなかった。その他のゲストティー
チャーの活用はでき一定の成果は得られた。
(2)交流活動の推進
①
香春町地域福祉センター「香泉荘」などを活用し、老人会等高齢者との交流を図ります。
評価
B
(評価理由)
○ 香泉荘には年1回訪問し、お年寄りの方とお遊戯をしたり、お話をしたり、肩たたきをしたり
してふれあい活動を行っている。毎年、お年寄りが楽しみにしている交流活動となった。
○ 秋には老人農園に行って芋ほりの体験を行い、老人会の方との交流を深めた。
(3)安全対策の強化
① 避難訓練の充実を図り、設置用具・設備等の安全点検を実施します。
評価
B
(評価理由)
○ 避難訓練を学期に1回行った。設置用具・設備などの安全点検は専門の方が定期的に行い、修
理や部品の取り替えも随時行った。
○ 業者の点検だけでなく、幼稚園の職員も学期に1回、設置用具・設備の安全点検を行い、その
結果を点検ノートに職員が記入して安全点検を行っている。
2
教
員
の
指
導
力
・
授
業
力
の
向
上
と
充
実
を
図
る
(1)管理職を中心とした学校運営
① 校長、教頭の資質・能力を高めます。
評価
B
(評価理由)
○ 年度初め、校長会において学校管理規則、学校の管理運営及び具体的な問題等について研修を
行い、学校経営力、教員への指導能力を高めた。
○ 年度初めの学校経営ヒアリング、及び定期学校訪問の総括を通して学校経営の課題について研
修し、校長の学校経営力を高めた。
○ 校長会及び教頭研修会において校長・教頭全員が実践発表を行い、学校経営における具体的課
題とその取組を交流することで校長・教頭の資質能力を高めた。
○ 香春町学校管理規則の改正を通じて、規則の再確認、並びに学校関係者評価の研修を行い、校
長・教頭としての資質能力を高めた。
○ 校長任用試験を念頭に、学校運営研修を行い教頭の資質能力を高めた。
○ 学校訪問により、授業力向上に向けた指導を通して校長・教頭の指導力を高めた。
② 管理職の教室訪問や校舎内の巡回指導などで、教員の授業の充実を図ります。 評価
C
(評価理由)
○ 校長・教頭は教室訪問・巡回指導を行っているが、校長の教育活動評価表、及び教頭の自己評
価表において、教員の授業力向上のための教室訪問等を具体的に方策に掲げていた校長は2名、
教頭は4名であり、すべてが○(◎、○、△の三段階評価)の評価であった。
○ 学校訪問において、授業中の児童生徒の私語や発言に対する指導やフォローが不十分な担当教
員が一部見られた。教室訪問に当たっては教職員への指導が課題である。
評価項目、及び自己評価と理由
(2)魅力ある教員の養成と研究活動の充実
① 「全国学力・学習状況調査」や「全国標準学力検査(NRT)
」等の結果を分析・考察し、学
校の成果・課題を究明して、授業の改善に生かします。
評価
B
(評価理由)
○ 教育委員会として、全国学力・学習状況調査、福岡県学力実態調査福岡県基礎基本を含む活
用力診断テスト、NRT,福岡県学力分析検査(フクト)について、全体から小問まで分析・
考察を行い、成果と課題を明らかにし、香春町全体及び各学校の取組に生かした。
○ 各学校においては、各種学力調査からの具体的な成果と課題をもとに、朝学習の見直し、活
用力向上に向けた取組などを各学校で行った。なお活用力向上に向け、学校総体として授業の
中に交流活動を入れた学校が出てきた。
○ 近接学年交流による授業力向上や表現力を高める授業づくりなど課題解決に向けた授業改善
に取り組み始めた学校が増えてきた。
② 教員の専門的な指導力・授業力を高めるため、各学校で積極的に授業公開や授業研究を行い
ます。
評価
B
○ 各学校において、1回以上の公開授業に取り組んでいる。学校において近接学年の担任によ
る授業研究に取り組んでいる学校がある。
○ 小・小連携合同授業に取り組み、担任同士が学びあっている。
○ 小・中連携事業の一環として、勾金中学校区小・中学校において道徳教育の研究授業を行っ
た。また、校内での研究授業に取り組んだ。なお、それに向け先進校の取組の視察(勾金小延
べ6名、中津原小延べ2名)を行った。
○ 中津原小学校(香春町教育員会研究指定・委嘱校)において国語科の研究発表(公開授業)
を行った。
○ 教育事務所の指導主事を招聘しての校内研修会を小学校が3~11回、中学校が各1回行い、
内容も充実した
(3)教職員人事評価の実施
① 教職員の能力開発と教育活動の充実を図るため、教職員評価の実施と改善に努めます。
評価
B
(評価理由)
○ 人事評価に関する規則に基づき、各学校において自己評価・業績評価を実施し、様式につい
ては、ほとんど改善された。
○ 職員の育成及び能力開発を図り、もって学校教育の活性化に資する」という人事評価の目的
にそぐわない自己評価があり、職員の目標設定と評価時期の面談の充実が課題である。
○ 教育長が校長との面談を初めて実施し、校長の資質、学校経営能力の向上を図った。
評価項目、及び自己評価と理由
3
(1)学力向上に対する取組の推進
確
か
な
学
力
を
確
立
す
る
学
習
方
法
・
学
習
環
境
の
充
実
を
図
る
① 読み、書き、計算の基礎基本の徹底反復による陰山メソッドに基づくモジュール授業(短時
真集中型反復法)を庁内全小・中学校で一斉に行い、子ども達の集中力や基礎学力の向上を目
指します。
評価
B
(評価理由)
○ すべての小学校で朝学習の時間に曜日を決めて実施している。
○ モジュール学習以外に漢字テスト、百マス計算、百マス作文、単語テスト等、基礎基本を培
う学習はすべての小・中学校で実施している。
○ 陰山メソッドに基づくモジュール授業は、小学校ではかなり積極的に取り組んでいるが、中
学校での取組に課題があり、今後中学校の取組を改善することが大切であろう。
(2)家庭学習支援
① 「家庭学習の手引き」の内容を充実し、家庭での具体的な学習方法を周知します。
評価
B
(評価理由)
○ 各校において平成26年度版「家庭学習の手引き」(香春中は「学習シラバス」)を作成し、
一学期末の保護者会で配布し、協力をお願いした。また、新入生については、体験入学時に配
布した。
○ 全国学力・学習状況調査の分析や先進的な取組を踏まえた町統一の「家庭学習の手引き(小
学校編)
」を作成した。4月の保護者会等において配布する予定である。
(3)環境の整備・充実
① 小・小連携及び保・幼・小・中の連携による円滑な接続ができるように取り組みます。
評価
B
(評価理由)
○ 香春小・採銅所小学校の小・小連携合同授業について、随時校長・教務主任による打ち合わ
せ会を実施し、1年生から6年生まで合計25回の合同授業を行った。
○ 小・中連携事業として、勾金中学校の体育・英語の教員が小学校で合同授業を行った。また、
連携事業の一環として道徳教育推進事業に取り組んだ。
○ 小学校6年生の 中学校での生活がスムーズにいくように年度末等(学期に1回)に小・中
連絡会を開催し、情報交換を行った。
○ 保・幼と小学校との連携としての小学校入学説明会、小・中連携としての中学校入学説明会
を実施した。
○ 保・幼・小の連携、小・中の連携、及び勾金小学校と中津原小学校の小・小連携を推進する
ことが課題である。
評価項目、及び自己評価と理由
4
(1)健康・体力の向上に対する取組の推進
健
康
・
体
力
の
向
上
に
よ
り
健
や
か
な
心
身
の
育
成
を
図
る
① 「早寝早起き朝ごはん運動」を推進します。
評価
B
(評価理由)
○ 子育てパンフレット、PTAの家庭教育宣言等の啓発活動などで、
「早寝早起き朝ごはん運動」
「基本的な生活習慣の 確立と外で遊ぶ活動」を行い、協力も少しずつ得られてきている。
○ 学校だより、学級通信、保健だよりなどで、家庭への啓発活動を行っている学校が小学校4
校、中学校1校であった。
○ 小学校用の「家庭学習の手引き」を見直して、新しい「家庭学習の手引き」
(各学年の学習の
仕方、自学ノートの活用等)の作成ができた。平成27年3月10日には全小学校に配布した。
中学校は各学校で「家庭学習の手引き」の作成を検討した。
(2)学校給食の充実と学校における食育の推進
① 栄養教諭や養護教諭を中心に食育を推進します。
評価
B
(評価理由)
○ 学校給食の献立表を月ごとに計画的に作成し、食材等の説明を書いて、食育の啓発を行って
いる。
○ 養護教諭は「保健だより」に食物と健康を取り上げて食育指導を行っている小学校がある。
中学校でも食育に関する教材を作成し、それを掲示して啓発活動を行った。
② 食物アレルギーがある子どもたちへの対策を講じるため、「食物アレルギー対応マニュアル」
を策定します。
評価
B
(評価理由)
○ 平成26年9月に養護教諭、指導主事が共同で「食物アレルギー対応マニュアル」を策定し、
各学校に配布した。
5
(1)道徳教育の充実
豊
か
な
人
間
性
を
育
て
る
心
の
教
育
の
充
実
を
図
る
① 年間指導計画に基づき、道徳教育の充実と推進を図ります。
評価
B
(評価理由)
○ 福岡県道徳教育推進事業を受託して、勾金中学校区の小中学校で道徳授業を公開し、香春町
内の教職員が参加して研究協議会を実施した。
○ 夏季休業期間中に講師の先生を招聘して、町内小中学校教職員を対象とした「道徳教育研修
会」
(8月21日)を行った、また、勾金中学校区小中学校教職員を対象とした「合同道徳教育
研修会」
(8月26日)を実施した。
○ 勾金小学校(5,6年合同道徳授業)、中津原小学校(2年の道徳授業)勾金中学校(2年合
同の道徳授業)では外部講師を招いて、講話や朗読などを実施した。
○ 香春中学校では、講師の先生を招いて、校内道徳教育研修会、及び道徳の公開授業を行い、
道徳教育研修の充実に努めた。
○ 香春中学校区の小・中学校では、小・中連携による道徳教育推進事業を平成27年度に実施
する方針を立てた。
評価項目、及び自己評価と理由
(2)相談体制の整備・充実
①
スクールカウンセラーや町独自のスクールソーシャルワーカーなどを活用して、いじめや差
別、厳しい家庭環境に関して教育支援を要する子どもたちの指導や支援を図ります。
(評価理由)
評価 B
○ スクールカウンセラーは学校においては、不登校をはじめとする児童生徒の問題行動の対応、
さらには、未然防止、早期対応のために児童生徒の悩みや不安を受け止めて、相談に当たった。
○ スクールカウンセラーは、2つの中学校だけに限らず町内の小学校においても相談活動をして
ほしいという要望が、保護者から学校にあった。また、中学校では週1回の回数を増やせないか
という要望も出された。
○ 10月28日に開催した香春町地域ぐるみの学校安全推進大会において、スクールカウンセラ
ーによる「地域の子どもの安全と安心を見守って」と題して、地域や保護者とのつながりを大切
にした講演を行った。
○ スクールソーシャルワーカーも小中学校6校に出向いて、児童生徒の問題行動の観察や指導な
ど、学校の要望に応えている。また、保護者との対応や関係機関との連携も積極的に行い、学校
現場ではスクールソーシャルワーカーに対する期待は大きい。
(3)
「あいさつ運動」の推進
① 子どもたちが中心となった「あいさつ運動」を推進します。
評価
C
(評価理由)
○ 各学校では朝のあいさつ運動に力を入れている。また、児童会や生徒会でも校門の前に立って、
定期的にあいさつ運動を行っている学校が増えた。
○ 各学期の初めには、小学校区学校安全対策委員会、学校、教育委員会、PTA関係者、町民会
議等の役員が協力し、あいさつ運動を行った。
○ 小中学校の校内にも、あいさつの大切さを呼びかける掲示物が見られるようになった。しかし
ながら、自分から進んであいさつする児童生徒は、小中学校で温度差を感じ、定着までに至って
いない。またある小学校区安全対策委員会の時に、最近、子どもたちのあいさつができていない。
学校で指導してほしいという要望が出された。
6
(1)支援体制の整備充実
特
別
支
援
学
級
の
充
実
を
図
る
① 校内研修の充実と教職員の共通理解を深めます。
評価
C
(評価理由)
○ 年度当初に特別支援教育研修会を実施し、本年度の取組みを確認するとともに、支援が必要な
児童生徒の実態を把握し、情報を共有する学校もある。しかし、町内全ての学校で行うまでには
至っていない。
○ 特別支援教育コーディネーターに指名された教員は、様々な研修に進んで参加して、専門的な
知識を獲得している教員は少ない。でも筑豊教育事務所から指導主事を派遣してもらい校内研修
を行って、教職員の共通理解を深める努力をしている。
○ 特別支援教育の充実には、教職員の専門性の向上は欠かせない。管理職がリーダーシップを発
揮して、組織作りと運営、人材育成などを積極的に進めることが大切である。残念ながら、教職
員の共通理解を深めるまでには至っていない。今後の課題である。
評価項目、及び自己評価と理由
7
(1)キャリア教育の推進
社
会
的
な
問
題
に
対
応
す
る
実
践
力
を
養
① 望ましい勤労観や職業観、職業に関する知識や技能を身につけ、目的意識をもち主体的に進
う
路選択ができるための学習や、地域企業等の連携した職場体験活動を推進します。 評価
C
(評価理由)
○ 職場体験学習は中学生にとって重要なキャリア教育の機会であると言える。その更なる充実
のために、事前・事後指導の活性化が求められている。その事前・事後指導を見直したり、改
善したりして活性化を図るように取組を進める必要がある。
○ キャリア教育推進には、地域人材の協力関係が不可欠であるが、本年度は中学校で地域人材
を活用する授業も行われるようになった。今後は、小学校でもキャリア教育の推進を実施する
ために年間指導計画の見直しも必要である。
8
(1)学校評価の活用
信
頼
さ
れ
る
学
校
づ
く
り
を
推
進
す
る
① 学校評価による課題を共有し、共通認識や信頼関係を深めます。
評価
C
(評価理由)
○ 自己評価を充実させるためには、学校としての重点目標や経営方針を、全教員が共有する必
要がある。年度初めには真剣に話し合うが、その後は、それらを意識しないまま日々の実践に
追われている学校の実態が学校訪問の際に感じられた。
○ 子どもの学力をつけるためには教員の授業力向上は欠かせない。したがって、保護者の授業
参観などで授業評価を付けてもらい、その評価を授業改善に生かすよう努力したい。
○ 保護者の本音を聞き出すのは難しいことである。学校重点目標を明確にして、継続的に保護
者からの評価を学校経営に生かすようにしたい。
○ 適切な評価を受けるための説明責任として、学校関係評価の資料をわかりやすくしたり、日
常の情報提供として、学校だよりの記事を工夫したり、重点目標や努力点に関する取組の様子、
児童生徒の様子を多く伝えるように努力したい。
(2)PTAとの連携推進
① PTA活動を活性化し、連携をします。
評価
B
(評価理由)
○ 保護者との連携を図るためには、学校としての考え方や教育活動等の情報を家庭や地域社会
に積極的にお知らせするため学校だよりを配布し、理解を得る努力をしている。
○ 家庭や地域社会の学校に対する意見や批判に真摯に耳を傾け、学校経営の評価・改善に役立
て、PTA活動を活性化するきっかけになっている学校が見られた。
○ 各学校での定期的な役員会を開催し、学校行事への保護者の協力など、PTA活動の活性化
が図られてきた。
○ 教育委員会では、年1回の学校安全推進委員会の幹事会、年2回の小学校区学校安全対策委
員会の会合、毎年6月のPTA役員との懇親会等で連携を深めた。
評価項目、及び自己評価と理由
9
(1)支援体制の整備・充実
教
育
の
機
会
均
等
を
保
障
す
る
① 就学困難な子どもたちを支援します。
評価
A
(評価理由)
○ 香春町は就学援助制度があることを広報誌などで知らせ、手続きの書類も入手できるように窓
口で親切な対応を心掛けた。
○ 就学援助を受けることは「恥ずかしい」という保護者の意識を払拭することが大切である。特
に、保護者には援助を受けることで、負担感や差別感を持たせないように、香春町では丁寧な対
応を心掛けた。
○ 就学困難な子どもたちに対して適切な就学援助を行い、学校生活の保障を行った。就学援助件
数では、小学校は220件、中学校は110件であった。
〈基本的な方向性2〉学校・家庭・地域の連携協力により心豊かな子どもたちの育成を図る
評価項目、及び自己評価と理由
1
(1)推進体制の整備・充実
学
校
・
家
庭
・
地
域
の
連
携
協
力
を
推
進
す
る
① 学校支援ボランティアによる取組を充実します。
評価
B
(評価理由)
○ 平成 26 年度予算は、中学校 48,000 円(800 円×30 時間×2 校)、小学校 480,000 円(800
円×150 時間×4 校)の予算を確保し、各学校で、ソバ打ち体験、アグリ活動、和太鼓、短歌
指導、読み聞かせなどの特徴ある取組を行った。
○ ボランティアが高齢化しており、新たなボランティアの発掘が必要である。
② 地域における行事やスポーツの振興を目的として、小中学校の運動場や体育館の開放を積極
的に推進します。また、今後は図書室等の活用を検討します。
評価
B
(評価理由)
○ 運動場利用件数は 3 団体 343 回、体育館利用件数は 9 団体 735 回であった。
○ 図書室等の活用については、夏休み期間中に「図書室探検隊」を各小学校の図書室で 1 回ず
つ実施し、4 校合計で 85 人の参加があった。
○ 夏休み期間中、各小学校図書室開放の拡大化の検討をしていく。
2
(1)読書環境の整備・充実
子
ど
も
た
ち
の
読
書
活
動
を
推
進
す
る
① 小中学校への司書補の配置を継続し、司書教諭の配置を要求します
評価
B
(評価理由)
○ 町単費予算により、1,760,000 円(550 時間分)の司書補予算を確保し、各学校の図書室の
活用を図った。なお、毎年司書教諭の配置を要求している。
② 読書が習慣化できる体制を充実・発展させます。
評価
B
(評価理由)
○ 「ブックスタート」事業として毎月1回7ヶ月健診受診保護者を対象に絵本、おすすめ絵本
リストや図書室利用案内等のブックスタートキットを配布した。また、就学前児童向けのお話
し会(おはなしひろば)の開催や、小中学生を対象とした読書感想文表彰式(読書まつり)を
実施した。また、各小学校図書室で「図書室探検隊」
(4校各1回)を実施し、おはなしひろば
と図書室探検隊については昨年度より多くの参加があった。
おはなしひろば(H25)18 人→(H26)52 人 図書室探検隊(H25)7 人→(H26)85 人
○ 香春町図書室に「子ども読書の日」にちなんだ特設コーナーを2週間設置した。また各学校
では図書委員・図書ボランティアによるお話し会・各種イベントを実施した。
○ 各校に配置された図書司書補により、図書室の整備や、読書の関心を引くような空間づくり
をしたことで、昼休みの図書室の活用が伸び、貸出冊数も増加している。
○ 他市町村の図書室等の見学、交流を行い、更なる体制の充実を図る。
評価項目、及び自己評価と理由
3
(1)継承体制の整備・充実
郷
土
の
伝
統
文
化
・
文
化
財
を
継
承
す
る
① 子どもたちに郷土の伝統文化・文化財の大切さを伝え、関係行事への参加を促進します。
4
(1)家庭教育支援
家
庭
・
地
域
の
教
育
力
の
向
上
を
支
援
す
る
① 子育ての意義や家庭の役割について理解を深めるための啓発を行います。
評価
B
○ 香春盆踊り保存会と連携し、盆踊りを実施した。また、香春民踊会と連携し、民踊教室を実
施した。
(スポーツ文化事業)
○ 香春町歴史資料館企画展を民俗のテーマで実施。展示会、講演会、芸能大会を実施。芸能大
会では古宮音頭、香春盆踊りが出場。
○ 田川民俗芸能祭に香春盆踊りが出場。支援を行った。
○ 資料館の活用を促し、小学校児童が見学をするとともに、短歌指導のバックアップ、神幸祭
などの啓発を行った。
評価
C
(評価理由)
○ リーフレット「家庭学習の手引き」を作成し、新年度始めに小学校で配布することにしてい
るが、他の施策も含んだリーフレットとなっているため、今後は、子育ての意義や家庭の役割
についての啓発を行う必要がある。
○ 田川郡町村教育委員会合同の研修会を町民センターで2回実施した。
○ 就学前の子どもがいる家庭、中学校での啓発も必要である。
(2)相談体制の整備・充実
① 「香春町子育て支援センター」を子育てに関する中核的な相談窓口とし、関係機関と連携し
ながら、相談体制の充実を図ります。
評価
C
(評価理由)
○ 支援センターを中心として、学校・保育所等の関係機関でも相談を受けており、26年度は、
支援センターへの相談はなかったが、学校等の関係機関を通しての相談が9件あった。
○ 課題として、それぞれの課だけで対応した場合、他課と情報共有が出来ていない。又、担当
者が異動した場合、情報の引継ぎが十分に出来ていない。
② 関係機関との連携により児童虐待の防止・早期発見に努めます。
評価
(評価理由)
○ 香春町要保護児童対策地域協議会を1回開催し、4回実務者会議を開催し、対応した。
○ 相談段階で情報の共有ができる体制が必要である。
B
〈基本的な方向性3〉生涯学習社会の実現を目指す。
評価項目、及び自己評価と理由
1
生
涯
学
習
に
関
す
る
住
民
ニ
ー
ズ
を
把
握
し
、
事
業
を
体
系
化
し
実
施
す
る
2
施
設
整
備
と
利
用
促
進
を
図
る
(1)講座・事業の評価・見直し
① 実施事業の分類を行い、その見直しを図り、事業を実施します。
評価
C
(評価理由)
○ 昨年度ヨーガ教室を自主サークル化したことにともない、今年度より蕎麦打ち教室を新規に
開講した。
○ 短期パソコン講座6講座の内、3講座は申込者数が少なく開講できなかった。
○ アンケート調査の結果では、講座の内容に満足している方は多かったが、希望する実施曜日
に偏りがあったため、27年度は実施曜日を変更して講座を開講する。
(2)人材の育成による自主的活動の支援
① 生涯学習講座により人材育成を図り、サークル化による自主開催を支援します。
評価
C
(評価理由)
○ 現在、パソコンサークル3、陶芸サークル2、ヨーガサークル1が自主活動している。
○ 26年度に新たなサークル化による自主開催がなかった。
(1)各種団体との連携推進
① 各種団体との連携により魅力ある講座や研修会等を開催します。
評価
B
(評価理由)
○ 地区公民館指導者研修会、企画展フォーラム、ジュニアバレー教室、スポーツ指導者研修会
をそれぞれ1回開催した。
3
(1)地区公民館事業の推進
地
区
公
民
館
活
動
を
活
性
化
す
る
① 地区公民館が交流し、活性化するためのスポーツ大会等事業の充実を図ります。
評価
B
(評価理由)
○ 地公連スポーツ大会の参加者数は、ボッチャ9公民館115人(+9人)、囲碁ボール13公
民館170人(+8人)であった。2大会平均11公民館が参加、全46公民館中24%(+
7%)の参加率であった。なお、グランドゴルフ大会は、9公民館24チーム165名の申し
込みがあったが、雨天のため中止となった。
○ 参加者数も前年以上であり、成果は得ていると考えるが、参加していない公民館も多い。
(2)人材の育成
① 研修会等を実施し、地域コミュニティを支える指導者の育成及び交流を図ります。
評価
C
(評価理由)
○ 地区公民館指導者研修会参加者は38名(+6名)であった。県公民館大会に2名、田川郡
公民館指導者研修会に7名が参加した。
○ 参加率は、地区公民館指導者研修会は31.7%、田川郡公民館指導者研修会は58.3%、
県民大会は16.7%と低い。毎年参加率が低いため、研修内容の検討が必要。
評価項目、及び自己評価と理由
4
(1)社会教育及び学社連携・融合事業の推進
青
少
年
の
育
成
を
推
進
す
る
① 香春町地域子ども教室や芸術文化鑑賞事業を実施します。
評価
B
(評価理由)
○ ふれあい体験学習、青少年芸術文化体験、スポーツ文化教室、ジュニアスポーツ教室を実施
した。青少年芸術文化体験の中止、ふれあい体験学習の参加者の減少はあったところは計画の
見直しが必要である。しかしながら、子どもが減少している中、その他教室については延べ2
2000人以上の参加活動を行っている。幼児向け2件(人形劇、シルエット劇)、小学校向
け1件(音楽コンサート)延べ2,323人の参加者があった。子どもたちに感動を与えた企
画であった。
(2)各種団体との連携推進
① 青少年育成町民会議または子ども会育成会と連携し、大人が子どもたちの健全育成に関心を
持ち、積極的にかかわっていくための体制づくりと啓発を推進します。
評価
B
(評価理由)
○ 青少年育成町民会議等との連携事業を5件(声かけ運動、夏まつり補導、すこやかマラソン
大会、少年の主張大会、ふれあい体験学習)、子ども育成会との連携事業を4件(グランドゴ
ルフ大会、ジュニアリーダー研修、秋まつりフェスティバル、ウォーキング祭)などの事業を
展開、それぞれの地域部会で子ども見守り運動や清掃活動、子ども指導などを展開した。マラ
ソン大会のコースを変更するなど、例年の行事を改善しながら遂行している。
②
青少年育成町民会議や子ども会育成会の組織の在り方や事業の見直しおよび人材育成の検
討を進めます。
評価
B
(評価理由)
○ 子ども育成会については、地区子ども会の活性化について社会教育委員会に諮問し、回答を
得た。また、ジュニアリーダー研修会の内容等を検討し、次年度内容を大幅に変更した。その
中で、高校生や大学生を巻き込んだ取組を検討しているが、まだまだ難しい。
○ 町民会議については、他町村の先進視察(広川町)を実施し大いに参考になった。内容は理
事メンバーの精査と地域部会の拡大化および部門別事業の確立を目指し、一年かけて見直す予
定。
5
読
書
の
ま
ち
づ
く
り
を
推
進
す
る
(1)香春町図書室の機能の充実
① 蔵書の計画的充実を図ります。
評価 A
(評価理由)
○ 書籍の計画的な購入や図書の寄贈を受け、蔵書数は平成26年度2月20日現在で38,8
47冊(+1,771)となった。
評価項目、及び自己評価と理由
6
(1)香春町歴史資料館の充実と地域文化の活用
伝
統
文
化
の
保
存
・
文
化
財
の
整
備
と
そ
の
活
用
を
推
進
す
る
① 歴史資料館の常設展や特別企画展を開催します。
7
(1)関係団体との連携の推進
文
化
・
芸
術
の
振
興
を
図
る
① 香春町文化連盟と連携し、
「平成万葉の集い」や香春町3大まつり(ふる里かわら梅まつり、
評価
A
(評価理由)
○ 特別企画展(筑豊の民俗展)を10月~11月で開催し、延べ約750人の来館があった。
また、10月に芸能大会を実施。200人が参加した。11月に講演会を実施し、46人が参
加した。広報、ポスター、ちらしを作成し、香春町のホームページに掲示している。また、文
化財関係のホームページ(アメーバ等も含む)にもリンクしており、アンケートによると町外
者も多く来場しているのは評価できる。
(2)保存・整備の推進
② 伝統文化や文化財の調査・保存・整備や人材育成に努めます。
評価
B
(評価理由)
○ 香春町指定文化財(呉中平雪穴)の補修をはじめ指定文化財の日々の点検や保存に向けての
協議を管理者と実施した。また、鬼ヶ城や河内王陵墓、雪穴などの史跡の草刈り清掃作業を実
施した。その他、古代官道の日の説明板を設置した。
○ 毎月第1・3火曜日に、郷土史会指導の下に研修したロマンガイドは現在会員16 名。
○ 職人市、梅まつり、ウォーキング祭などのイベントの際にボランティアによるガイドを実施
した。また、観光協会と連携してのガイドも実施している。
ふる里かわら夏まつり、ふる里かわら秋まつり)等における参加、出演、作品展示等各種行事
の推進に努めます。
評価
A
(評価理由)
○ 3大まつりをはじめ香春町文化連盟と連携し、
「平成万葉の集い」を推進。以前は事務局お
まかせであったか近年は委員が自主的に活動を展開している。実行委員会の中でも意見交換も
できている。
「平成万葉の集い」に一般160首、高校生196首、中学生37首、小学生1
41首、合計736首の応募があった。学校へ短歌指導や一般短歌募集を呼びかけた結果、一
般が45首増加したのは評価できる。
(2)文化・芸術への意識高揚
① 町民センターホール事業(観劇会、音楽会等)と「芸術文化であい事業」を継続実施します。
評価
A
(評価理由)
○ 一般向けコンサートに344人、小学生向けコンサート503人、幼児向けの劇・影絵2回
に延べ440人、映画まつり3回に延べ1,125人(+345)の参加があった。
○ 12施設で常設展を除き30回の特別展、コンサート等のイベントを6回実施し、延べ85
9人(+123)の参加があった。
評価項目、及び自己評価と理由
8
(1)関係団体との連携の推進
ス
ポ
ー
ツ
環
境
を
整
備
す
る
① 香春町社会体育協会、香春町総合型地域スポーツクラブ等と連携し、事業、指導者向けの研
修会など各種事業を推進します。
評価
A
(評価理由)
○ ジュニアスポーツ教室が7教室、香春町長議長杯剣道大会、スポーツ研修会、ジュニアバレ
ー教室、フレッシュカップ小学生バレーボール大会会長杯、グラウンドゴルフ大会、陸上スポ
ーツ教室を開催した。
○ 田川郡民体育大会10競技に参加した。
○ 中学校部活動応援事業は実施しなかった。学校の要望があれば実施可能。
○ スポーツクラブの取組みは、毎月の月曜日に開催している。その他スポーツ屋台村、交流ス
ポーツ大会を実施した。
○ 指導者の免許更新や審判謝金、スポーツクラブ指導謝金などを補助した。
○ 技術面だけでなく礼儀等の指導力の向上を図る必要があるので、指導者向けの講習会を社会
体育協会などと連携しながら2回実施した。
(2)環境整備の推進
① 町民ソフトボール大会等の町行事や小学校と地域の交流を促進する小学校区運動を開催し、
運動に接する環境づくりに努めます。
評価
A
(評価理由)
○ 校区運動会として、採銅所には272人、香春には228人、勾金には316人参加した。
○ 町民ソフトボール大会には、成人の部21チーム、壮年の部5チーム、443人(+43)
が参加した。出場しやすい環境づくりに努め、近年、チーム減少の中、大会要項を変更しした
結果、参加も少し増加した。
② 年齢・性別・体力差に関係なく、気軽に楽しめるニュースポーツの普及(貸出等も含む)を
はじめ各種スポーツの振興を図ります。
評価 A
(評価理由)
○ 町や郡の公民館スポーツ大会や一般・子どもスポーツ大会に際してニュースポーツ研修会を
実施し、広く周知できた。
○ ニュースポーツの啓発を行い、囲碁ボール、ボッチャ、ディスゲッターなどの用品を公民館
等に1月末現在53回(+1)貸し出した。
③ ジュニアスポーツの振興を図ります。
評価 B
(評価理由)
○ ジュニアスポーツ教室を6教室開催し、延べ21,279人(-1,113)参加した。
○ 中学生弓道教室を30回実施した。
○ 体育センター及び運動公園の利用に際し、子どもの使用料を免除した。
9
(1)交流体制の整備・充実
地
域
・
国
際
間
等
の
交
流
を
推
進
す
る
① 民間主導による自主的な交流活動の発足、育成の支援や交流イベントの開催を支援し、外国
人との交流の場の提供に努め、姉妹都市や有効自治体提携を検討します。
評価
D
(評価理由)
○ できていない。
② 町内在住または香春町を訪れる外国人に対して、必要な情報の提供が円滑に行われるよう関
係機関と連携した体制づくりを推進し、サインやパンフレット等への外国語併記を検討しま
す。
(評価理由)
○ 新たには、実施しなかった。
評価
D
〈基本的な方向性4〉安全・安心な教育環境を整備する
評価項目、及び自己評価と理由
1
(1)防犯、防火・防災体制の充実
安
全
・
安
心
な
教
育
環
境
づ
く
り
を
推
進
す
る
① 危機管理マニュアルの見直しと地域安全マップの再点検を行う。
評価
B
(評価理由)
○ 各学校に危機管理マニュアルや地域安全マップが整備され、適宜見直しがされているが、今
後は、実際にそれらを活用したシミュレーションや訓練等を視野に入れた取組を実施していき
たい。
(2)学校安全対策事業の推進
① 小学校区毎に「学校安全対策委員会」を年2回開催する。
評価
B
(評価理由)
○ 全小学校で7月と2月に開催できた。学校と地域やPTA等との連携意識を高める場になっ
ている。
② 町の防災行政無線を活用した、下校時の「子どもの見守り」放送と、登下校時の見守りパト
ロール等を実施する。
評価
A
(評価理由)
○ 前年度は放送の活用は全小学校区で実施できたが、今年度は地域住民からの苦情等により一
部の学校で実施できなかった。今後は教育委員会と学校が連携して地域住民の理解を求めなが
ら、実施する必要がある。
○ 17時に児童・生徒に帰宅を促し、住民の見守りをお願いする放送を平成26年度から実施
した。
○ 消防OBによるパトロール車による防犯パトロールや、三井区子どもを守る会他の登下校時
の見守りが継続して実施されている。
○ 総務課と教育課で下校時の見守りパトロールを開始した。
(3)被害を受けた児童生徒に対する支援
① カウンセリング等の適切な支援体制を整備する。
評価
A
(評価理由)
○ 県派遣のスクールカウンセラーを活用し、児童・生徒へのケアを行う体制を整えている。
○ 町雇用のスクールソーシャルワーカーも2年目になり、児童・生徒の状況も把握され、より
きめ細やかな対応が可能となったことで、平成26年度の本町改善率が56.3%と、県全体
の20%と比べ極めて高かった。
2
(1)安全・防災教育の推進
安
全
・
防
災
教
育
を
推
進
す
る
① 交通ルールの習得や自転車の点検整備と正しい乗り方、運転者の義務と責任についての理解
促進を図る。
評価
B
評価
B
(評価理由)
○ 小学校低学年向け交通安全教室を実施した。
○ 中学校では自転車通学を許可しており、自転車の安全指導を行っている。
② 防災・避難訓練の徹底を図る。
(評価理由)
○ 各学期ごとに、火災や地震、侵入者を想定した避難訓練等を実施している。
評価項目、及び自己評価と理由
3
学
校
教
育
施
設
の
整
備
充
実
と
環
境
美
化
を
推
進
す
る
(1)学校教育施設の整備充実
評価
C
① 幼稚園・小中学校、給食センターの施設・設備等の整備充実を図ります。
(評価理由)
○ 児童生徒に危険性のある個所や、給排水・電気灯の学校運営に欠かせない箇所等の修繕に関
しては、緊急性を要するものから逐次対応したが、修繕必要か所の一部が予算内でできず、次
年度に実施することとなった。
○ 備品等について、限られた予算の中で、学校と調整したうえで必要優先順位の高いものから
更新したので、学校の要望全てに対応することができなかった。
② 学校施設・設備の点検などの日常的な点検を実施する。
評価
B
評価
B
(評価理由)
○ 施設等の日常点検は各学校においてチェックシートに基づき実施している。
○ 各学校で遊具の点検を実施して、危険な個所の修繕を行った。
○ 既存の施設の修繕を優先するために、新たな施設の充実ができていない。
(2)環境美化意識の醸成
① 掃除の楽しさや大切さを伝え、学校の環境美化に取り組む。
(評価理由)
○ 各学校で毎日の清掃、学期ごとの大掃除等、日常的な活動がなされている。また、運動会前
には保護者とともにグラウンドの除草活動をしている。その他の取組として、小学校では月1
回の朝学習で15分間のクリーンタイムの実施や各校独自の活動 を行っている。中学校では、
保護者とともに行う除草・花植え、土曜授業の中で空き缶拾い等が行われている。
② 教員と子どもが一体となって美化活動を推進する。
評価
B
(評価理由)
○ 校内や地域のごみ拾いをはじめとする清掃活動等、各学校において自主的な美化活動に取り
組んでいる。
平成26年度香春町教育施策の推進状況の点検・評価に対する総評
平成27年8月21日
香春町教育委員会評価委員会
委 員 長 平部
康子
副委員長 堺
裕明
委
員 瀧川 大輔
香春町教育委員会評価委員会は、平成27年6月28日から本日まで評価委員会を4回開催し、
平成26年度に香春町教育委員会が管理及び執行した香春町教育施策の推進状況の点検及び評価を
行った。
昨年度から実施しているこの評価については、平成24年3月に策定された「香春町教育振興基
本計画」の4つの基本的方向性における施策の点検・評価をすることで、事務の管理及び執行状況
についても点検及び評価と位置付けている。本委員会も昨年と同様に4つの基本的方向性における
施策の推進状況の点検・評価について検討・評価を行った。
評価項目については、昨年度の総評において、施策の内容が現在では当てはまらない評価項目や評
価項目として適当ではないものがあり、検討を求めたところ、昨年の143項目から59項目へと
大幅に評価項目を絞り込んだ。
評価・点検の結果について、評価委員会としては、教育委員会が管理執行した平成26年度の香春
町教育施策が概ね順調に実施されていると考える。
「評価C」として目標が達成できていないと評価さ
れた項目については、取り組みの強化が必要である。しかし、これらの項目についても、前年度に比べ
課題や改善策などを明確化できている部分が増えている点は評価したい。
次年度からの「教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について点検及び評価」につ
いては、以下の評価委員会としての意見・要望を十分検討され、香春町教育施策の推進状況の点検
及び評価をされることを期待する。
【意見・要望】
○
施策の点検・評価の時期を四半期早めたことで、この点検・評価が次年度の教育施策の実施に
反映されるよう期待する。
○
平成28年度は「香春町教育振興基本計画」の最終年度であり、計画の検証、内容の見直し等
が行われる年度でもある。そのことから各種施策の見直しとともに、本年度大幅に絞り込んだ評
価項目が適当であったかも含めて、教育施策の点検及び評価項目を再検討することを要望する。
○
評価理由が施策の実施状況だけではなく、施策の目標やなすべき点をできるだけ明確にし、そ
れに対してどれだけできたか、今後どのようにしていくのかといったことまでも標記して評価を
すべきである。
○
一部の「評価C」及び「評価D」については、
「評価理由」に課題や改善策、または施策自体の
見直し等がわかるような標記をする必要がある。
(資料)
○ 地方教育行政の組織及び運営に関する法律
(昭和三十一年六月三十日法律第百六十二号)
(教育委員会の職務権限)
第二十一条 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、次に掲げるものを管理
し、及び執行する。
一
教育委員会の所管に属する第三十条に規定する学校その他の教育機関(以下「学校その他の教育機
関」という。)の設置、管理及び廃止に関すること。
二
教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の用に供する財産(以下「教育財産」という。)
の管理に関すること。
三
教育委員会及び教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の職員の任免その他の人事に関
すること。
四
学齢生徒及び学齢児童の就学並びに生徒、児童及び幼児の入学、転学及び退学に関すること。
五
教育委員会の所管に属する学校の組織編制、教育課程、学習指導、生徒指導及び職業指導に関す
ること。
六
教科書その他の教材の取扱いに関すること。
七
校舎その他の施設及び教具その他の設備の整備に関すること。
八
校長、教員その他の教育関係職員の研修に関すること。
九
校長、教員その他の教育関係職員並びに生徒、児童及び幼児の保健、安全、厚生及び福利に関す
ること。
十
教育委員会の所管に属する学校その他の教育機関の環境衛生に関すること。
十一 学校給食に関すること。
十二 青少年教育、女性教育及び公民館の事業その他社会教育に関すること。
十三 スポーツに関すること。
十四 文化財の保護に関すること。
十五 ユネスコ活動に関すること。
十六 教育に関する法人に関すること。
十七 教育に係る調査及び基幹統計その他の統計に関すること。
十八 所掌事務に係る広報及び所掌事務に係る教育行政に関する相談に関すること。
十九 前各号に掲げるもののほか、当該地方公共団体の区域内における教育に関する事務に関するこ
と。
(教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価等)
第二十六条 教育委員会は、毎年、その権限に属する事務(前条第一項の規定により教育長に委任された
事務その他教育長の権限に属する事務(同条第四項の規定により事務局職員等に委任された事務を含
む。)を含む。)の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成し、
これを議会に提出するとともに、公表しなければならない。
2
教育委員会は、前項の点検及び評価を行うに当たつては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活
用を図るものとする。
○香春町教育委員会評価委員会設置要綱
平成25年3月1日
教委要綱第1号
(設置)
第1条 香春町教育委員会(以下「教育委員会」という。)は,地方教育行政の組織及び運
営に関する法律(昭和31年法律第162号)第27条第1項に規定する教育委員会の権
限に属する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価を行うに当たり,同条第2
項の規定により教育に関し学識経験を有する者の知見を活用するため,香春町教育委員会
評価委員会(以下「評価委員会」という。)を置く。
(所掌事務)
第2条 評価委員会は,教育委員会が行う教育活動の執行状況について外部の知見及び視点
を活用して評価を行い,教育委員会に評価結果を報告する。
(組織)
第3条 評価委員会は,教育委員会が委嘱する3人の委員をもつて組織し,学識経験者1人,
教職員代表1人,保護者代表1人とする。
(任期)
第4条 委員の任期は,教育委員会が委嘱した日から同日の属する年度の翌年度の末日まで
とする。ただし,補欠の委員の任期は,前任者の残任期間とする。
2 委員は,再任されることができる。
(委員長及び副委員長)
第5条 評価委員会に,委員長及び副委員長を置く。
2 委員長は,委員の互選により定める。
3 副委員長は,委員長の指名により定める。
4 委員長は,会務を総理し,評価委員会を代表する。
5 副委員長は,委員長を補佐し,委員長に事故があるとき,又は委員長が欠けたときは,
その職務を代理する。
(会議)
第6条 評価委員会の会議は,委員長が招集し,その会議の議長となる。
2 評価委員会は,委員の過半数が出席しなければ,会議を開くことができない。
3 委員長が必要と認めるときは,委員以外の者を会議に出席させて,意見を聴き,又は必
要な資料等の提出を求めることができる。
(庶務)
第7条 評価委員会の庶務は,教育課教務係において処理する。
(その他)
第8条 この要綱に定めるもののほか,評価委員会の運営に関し必要な事項は,委員長が評
価委員会に諮つて定める。
附 則
(施行期日)
この要綱は,平成25年4月1日から施行する。