教育相談便り2014年12月号(1)

教育相談室
室だより
新居浜商業高等学校
平成 26 年 12月9日(火)
Vol.8
教育相談・保健課
いじめない力、いじめられない
いじめられない力
中学2年生の A 子さんに起
起こった、いじめの道具は Line でした。
最初は B 子さんがいじめのターゲット
ターゲットでした。特に理由もないのに
クラスの中心的な生徒から無視
無視されたり物を隠されたり・・・。
A 子さんはいじめに加わるのは
わるのはよくないと思い、ただ見ていたので
すが、ある日思いあまって「もういいんじゃない
もういいんじゃない?」とひとこと言った
った翌日から、いじめの
ターゲットは A 子さんに変わりました
わりました。シューズが隠され、ノートや
ノートや教科書が捨てられ、
やがて Line には「死ね」「きもい
きもい」などといったトークや、既読無視が
が。
しかし一番傷ついたのはそういったいじめを
ついたのはそういったいじめを率先してやったのが、A 子さんがかばった B
子さんだったことでした。
これまで日本ではいじめのことを
ではいじめのことを「いじめる子」
「いじめられる子」
」の対立関係で捉える
傾向がありました。”いじめを
いじめを見て見ぬふりをするのも加害行為“と傍観者
傍観者も非難されがち
ですが、最近ではこうした対立構造
対立構造からアプローチすることに限界があるという
があるという意見も出て
います。加害生徒を排除しても
も効果が期待できません。なぜならいじめは
なぜならいじめは「集団」に発生す
るものだからです。一度いじめが
いじめが起こった集団は事例のように役割変換
役割変換して、再度発生する
リスクが高いといわれています
いといわれています。いじめは、いつどんなところでも起こりうるものです
こりうるものです。大
人の世界にもあります。
では、どうしたらいいのか
どうしたらいいのか・・・。「いじめない力」「いじめられない
いじめられない力」をつけること
が大事だといわれています。負
負の経験をしても立ち上がり前に進む力。
。犯罪学では「弾力」
と呼び、社会に適応するために
するために必要な力だと説明されています。例えば、
、自分を理解する力、
人の話を聞く力、自分をコントロールする
をコントロールする力、自分の可能性を
信じる力、問題に気付いて解決
解決しようとする力などなど。そし
てその土台になるのが自分の気持
気持ちを言葉にする力です。校内
に掲示した加藤ミリヤさんのポスターでも
ミリヤさんのポスターでも触れてあります。
2 学期の相談室ではたくさんの
たくさんの人が傷ついた心を言葉にし
て語り、立派に解決する力をつけていきました
をつけていきました。
今回の悩み調査で、相談室
相談室で・・・自分の内面を言葉にすることから
することからあなたの「弾力」
作りを始めてみてもいいかもしれません
てもいいかもしれません。
《感想・意見・質問など自由
自由に書いてください》
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