特集 HDRをモノにする! 制作から見た 映像メディア業界において最も旬な 話 題 は「 HDR 」 (High Dynamic Range imaging)技 術 だ。1月6日 から行われたCES 2016でも最先端 のテレビ提案は「HDR」のオンパレー ドだった。HDR技術は、映像に記録 できる輝度情報のレンジを広くするも ので、映像表現にかかわる解像度や 色域、フレームレートなどと並ぶ重要 な要素技術である〔図1〕。2013年あ たりから話題に上り始め、昨年から大 きな流れとなってきた。一方、現状は 「Standard Dynamic Range」、 略してSDRということである。 HDR実用元年と見通される2016 年、HDR技術をリードするソニーとド ルビー・ジャパンに「制作の視点から」 HDR技術を聞いた。 実際にHDRによるコンテンツ制作 をしたWOWOWと、現在4K HDRコ ンテンツを制作中の立教大学映像身 体学科の佐藤一彦研究室を取材した。 「HDR」 技術 © Dolby UHD(BT.2020) 2次元(平面) 8K 解像度 4K 3次元(階調) 解像度 4次元(フレームレート) 解像度 2K SD 12bit 10bit 8bit 6bit sRGB 120p 60i 24p 60p SDR more UHD DCI P3 色の表現範囲 BT.2020 〔図1〕映像フォーマットの進化(目標) 10 4-2016 HDR 輝度の表現範囲 © ソニービジュアルプロダクツ
© Copyright 2024 ExpyDoc