情報提供資料 マーケットマンスリー (為替編) -マーケットの現況と今後の⾒通し- 2016年3⽉2⽇ 商 号 等 /みずほ投信投資顧問株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号 加入協会/一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 電話番号 0120-324-431 (受付時間:営業日の9:00~17:00) ホームページアドレス http://www.mizuho-am.co.jp/ ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 1/7 ⽶ドル ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月の米ドルは、対円で下落しました。低調な米経済指標 を受けて米国景気の減速懸念が強まったことや、世界的 に株安が進行するなどリスク回避的な市場環境下で大幅 ⽶ドル ・米連邦準備制度理事会(FRB)による緩やかな 利上げの継続 ・日銀の積極的な金融緩和政策の継続 下落要因 ・拡大傾向にある日本の経常黒字 緩やかな⽶ドル⾼円安を⾒込む (2015年2月末~2016年2月末:日次) (円) 130 (対円) 上昇要因 な円高が進行したことなどから、前月末対比では米ドル安 円高となりました。 今後1ヵ⽉の⾒通し 日米の金融政策の方向性の違いを背景に、米ドル高円安 の展開を見込みます。ただし、米国の経常赤字が継続す る中、日本の経常黒字が拡大傾向であることなどは米ドル 安円高要因となるため、米ドル高のペースは緩やかなもの になると考えます。 米ドル/円 米ドル高 125 120 ◆1ヵ⽉後の予想レンジ 115 米ドル安 110 15年2月 15年6月 15年10月 米ドル/円:111円~115円 16年2月 ユーロ ◆今後の⾒通し ◆前⽉の相場動向 2月のユーロは、対米ドルではほぼ横ばいとなる一方、対 円では下落しました。月前半は、米国金利の低下などが米 ドル安ユーロ高要因となりましたが、月後半は、欧州中央 銀行(ECB)による追加金融緩和観測の高まりなどを受け てユーロ安が進行したため、対米ドルでは前月末対比ほ ぼ横ばいとなりました。一方対円では、リスク回避的な市 場環境下で円買いが優勢となったことなどから、円高ユー ロ安が進みました。 ユーロ ユーロ/円:左軸 ユーロ/米ドル:右軸 145 ユーロ高 1.4 1.3 135 1.2 130 1.1 125 1.0 ユーロ安 15年6月 15年10月 上昇要因 ・ユーロ圏の高水準の経常黒字 下落要因 ・ECBによる追加金融緩和観測 ・FRBによる緩やかな利上げの継続 ユーロ圏ではインフレ率の低迷が継続していることに加え、 経済指標の弱含みがみられることから、ECBによる追加金 融緩和観測が従来以上に高まりやすいと考えます。一方、 FRBは緩やかな利上げを継続すると考えられるため、緩 やかなユーロ安米ドル高を見込みます。 (米ドル) 140 120 15年2月 (対⽶ドル) 緩やかなユーロ安⽶ドル⾼を⾒込む (2015年2月末~2016年2月末:日次) (円) 今後1ヵ⽉の⾒通し ◆1ヵ⽉後の予想レンジ ユーロ/米ドル:1.05米ドル~1.10米ドル 0.9 16年2月 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 2/7 英ポンド ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月の英ポンドは、対米ドルで下落しました。英国の欧州連 合(EU)離脱の是非を問う国民投票が、6月23日と早期に 実施されることや、ロンドン市長など有力政治家がEU離脱 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 上昇要因 ・景気回復の持続 ・雇用環境の改善 下落要因 ・賃金上昇率の伸び悩み ・EU離脱を問う国民投票に関する不透明感 支持を表明したことが、英ポンドの下落要因となりました。 英ポンド (2015年2月末~2016年2月末:日次) ポンド/円:左軸 ポンド/米ドル:右軸 (円) 200 英国のEU離脱を問う国⺠投票を控えた不透明感から 軟調な展開を予想 (米ドル) 1.8 ポンド高 190 1.7 180 1.6 170 1.5 英国では景気回復が続く一方、物価上昇率の低迷から賃 金上昇率が伸び悩んでいます。今後は英国のEU離脱を 問う国民投票を控え、景気回復を主導したサービス業の先 行きに不透明感が高まると予想され、英ポンドは軟調な推 移を見込みます。 1.4 160 ポンド安 150 15年2月 15年6月 1.3 16年2月 15年10月 豪ドル ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月の豪ドルは、対米ドルで上昇しました。豪州の底堅い 経済や、資源価格の回復などが豪ドルの上昇要因となり ました。また、米国において予想比弱い経済指標が発表さ れ、政策金利引上げ観測が後退したことなども、豪ドル高 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 上昇要因 ・豪州経済の改善の継続 ・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済か ら、農産物・乳製品輸出などの拡大によるバラ ンスのとれた経済への移行) ・FRBによる足元の追加利上げ観測の後退 下落要因 ・中国景気の減速懸念 米ドル安要因となりました。 豪ドル (2015年2月末~2016年2月末:日次) 豪ドル/円:左軸 豪ドル/米ドル:右軸 (円) 100 安値圏での横ばいから徐々に上昇する展開を⾒込む (米ドル) 豪ドルは対米ドルで、安値圏の横ばいから徐々に上昇す る展開を予想します。豪州の主要輸出国である中国景気 の減速懸念などが豪ドルの上値を抑える一方、豪州の底 堅い経済が再評価されることが豪ドルの上昇要因になると 考えます。 0.9 豪ドル高 95 0.8 90 0.7 85 0.6 豪ドル安 0.5 80 75 15年2月 15年6月 15年10月 0.4 16年2月 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 3/7 ブラジルレアル ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月のブラジルレアル(以下、レアル)は、対米ドルでほぼ 横ばいとなりました。原油価格の回復や、大手格付け会社 による格下げなど、強弱双方の材料があったものの、方向 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 上昇要因 ・原油価格の回復 ・経済改革への期待 ・主要国対比での大きな金利差 下落要因 ・中国景気の減速懸念 ・国内経済の停滞 ・インフレの高進 ・財政収支改善の遅れ 感に乏しい一進一退の展開となりました。 ブラジルレアル (2015年2月末~2016年2月末:日次) レアル/円:左軸 米ドル/レアル:右軸(逆目盛り) (円) 50 上値の重い地合いが継続 (レアル) レアル高 45 2.0 40 2.5 35 3.0 30 3.5 25 原油価格は一時的に回復しているものの、引き続き中国 景気の減速懸念やブラジルの景気後退などが意識されて おり、レアルは当面は上値の重い相場環境が続くと見込み ます。また、インフレが高進していることや、財政悪化が懸 念されていることなども下落要因になると考えられます。 1.5 4.0 レアル安 20 15年2月 15年6月 15年10月 4.5 16年2月 ⼈⺠元 ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月の人民元は、対米ドルでほぼ横ばいとなりました。旧 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 正月期間中に総じて米ドル安が進んだこともあり、旧正月 明けには人民元が対米ドルで強含む展開となりました。し 上昇要因 ・当局による人民元の国際化推進 ・中国の多額な経常黒字 下落要因 ・中国景気の先行き不透明感 ・中国の金融市場の混乱 かし、中国景気の減速や金融市場の不安定化、資金流出 傾向などが引き続き懸念され、中旬以降、人民元は対米ド ルで弱む展開となり、前月末対比ではほぼ横ばいとなりま した。 ⼈⺠元 (2015年2月末~2016年2月末:日次) (円) 人民元/円:左軸 米ドル/人民元:右軸(逆目盛り) 21 6.1 人民元高 20 6.3 18 6.4 6.5 人民元安 16 15 15年2月 中国景気は総じて減速気味で、金融市場の安定化にもし ばらく時間を要することから、中国からの資金流出圧力は 依然として残ると見込まれます。大幅な人民元安を人民銀 行が容認せず、介入する姿勢を継続することも予想されま すが、人民元安圧力は総じて強く、対米ドルでやや弱含む 展開になると予想します。 6.2 19 17 やや弱含む展開に (人民元) 6.6 15年6月 15年10月 6.7 16年2月 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 4/7 インドネシアルピア ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月のインドネシアルピア(以下、ルピア)は、対米ドルで上 昇しました。米国の政策金利引上げ観測が後退したことに 加え、インドネシアの追加利下げや新たな景気刺激策の 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 上昇要因 ・インフラ投資の促進や追加利下げ等、景気対 策の継続的な発表 ・税制改革による財政改善 下落要因 ・米国の利上げペースを警戒した資金流出懸念 ・中国をはじめとするエマージング諸国景気の減 速 ・政権基盤の弱さによる改革期待の剥落 発表、政府支出の拡大などを受けて、同国の景気浮揚効 果が期待されたことから、ルピアが物色対象とされました。 インドネシアルピア (2015年2月末~2016年2月末:日次) 100ルピア/円:左軸 米ドル/ルピア:右軸(逆目盛り) (円) 1.00 (ルピア) やや変動の⼤きな相場展開に 11,000 インフラ投資の促進や追加利下げ期待などが市場の注目 を集めている一方、米国の金融政策動向や中国をはじめ とするエマージング諸国経済の先行き見通しなどの影響を 受けやすい環境は続くとみられ、今後のルピア相場は、や や変動の大きな展開になるとみています。 ルピア高 0.95 12,000 0.90 13,000 0.85 14,000 ルピア安 0.80 15年2月 15年6月 15年10月 15,000 16年2月 南アフリカランド ◆前⽉の相場動向 ◆今後の⾒通し 2月の南アフリカランド(以下、ランド)は、対米ドルでほぼ 今後1ヵ⽉の⾒通し (対⽶ドル) 横ばいとなりました。資源価格が持ち直したことから、月初 から月後半にかけてランドは上昇しましたが、月末近くに 上昇要因 ・南アフリカ準備銀行による追加利上げ観測 下落要因 ・資源価格の下落による景気減速 ・財政見通しの不透明感 ・投機的水準への国債格下げ懸念 財政見通しの不透明感が強まったことから下落し、前月末 対比ではほぼ横ばいとなりました。 南アフリカランド (2015年2月末~2016年2月末:日次) ランド/円:左軸 米ドル/ランド:右軸(逆目盛り) (円) 10.5 弱含みの展開を⾒込む (ランド) 10 資源価格の下落による景気減速や財政見通しの不透明 感に加え、国債格下げ懸念が強まっていることなどから、 ランドは弱含みの展開を見込みます。 ランド高 9.5 12 8.5 14 7.5 16 ランド安 6.5 15年2月 15年6月 15年10月 18 16年2月 出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 5/7 市場データ⼀覧 為替(ニューヨーク市場) 【 対円】 米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル ブラジルレアル 人民元 100インドネシアルピア 南アフリカランド 【 対米ドル】 ユーロ 英ポンド 豪ドル ブラジルレアル 人民元 インドネシアルピア 南アフリカランド 株価指数等 2016年2月末 騰落率 1ヵ月 1年 112.69円 122.52円 156.84円 80.48円 28.05円 17.20円 0.84円 7.10円 -7.0% -6.6% -9.1% -6.2% -7.4% -6.7% -4.7% -6.9% -5.8% -8.5% -15.1% -13.8% -33.4% -9.9% -8.3% -30.8% 1.09米ドル 1.39米ドル 0.71米ドル 4.02レアル 6.55人民元 13,356.00ルピア 15.87ランド 0.4% -2.3% 0.8% -0.4% 0.3% 2.3% 0.1% -2.9% -9.9% -8.6% -28.9% -4.4% -2.7% -26.5% 2016年2月末 騰落率 1ヵ月 1年 日経平均株価 TOPIX NYダウ工業株30種平均 ナスダック総合指数 FT100指数 ドイツDAX指数 フランスCAC指数 ストックス・ヨーロッパ600指数 MSCIエマージングマーケット指数 上海総合指数 ムンバイSENSEX30種 ロシアRTS指数 ブラジルボベスパ指数 16,026.76 1,297.85 16,516.50 4,557.95 6,097.09 9,495.40 4,353.55 333.92 740.33 2,687.98 23,002.00 768.80 42,793.86 -8.5% -9.4% 0.3% -1.2% 0.2% -3.1% -1.4% -2.4% -0.3% -1.8% -7.5% 3.2% 5.9% -14.7% -14.8% -8.9% -8.2% -12.2% -16.7% -12.1% -14.9% -25.2% -18.8% -21.7% -14.3% -17.0% 東証REIT指数 東証REIT指数(配当込み) S&P先進国REIT指数(除く日本) 1,873.29 3,361.11 237.70 5.2% 5.6% -0.5% -1.7% 1.7% -9.6% 債券利回りが上昇(低下)すると債券価格は下落(上昇)します。 債券利回り 日本10年国債 米国10年国債 英国10年国債 ドイツ10年国債 米国ハイイールド債券 *1 エマージング債券 *2 2016年2月末 -0.07% 1.73% 1.34% 0.11% 9.21% 6.28% 変動幅 1ヵ月 1年 -0.16% -0.19% -0.22% -0.22% -0.05% -0.23% *1 BofAメリルリンチ・US・キャッシュ・ペイ・ハイイールド・インデックス *2 JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・グローバル・ダイバーシファイド 出所:ブルームバーグおよびBofAメリルリンチ(使用許諾済)が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。 ※上記は、将来における各市場データの推移を示唆、保証するものではありません。 ※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。 6/7 -0.40% -0.26% -0.46% -0.22% 2.88% 0.74% [投資信託のお申込みに際しての⼀般的な留意事項] ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建 資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。したがっ て、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を大きく 割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信託は預貯金と 異なります。 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。 ● 投資信託に係る費用について みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ きます。 ■直接ご負担いただく費⽤ 購 入 時 手 数 料 : 上限3.78%(税抜3.50%) 換 金 時 手 数 料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を 示すことができません。 信託財産留保額 : 上限0.5% ■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費⽤ 運用管理費用(信託報酬)※:上限 年2.16%(税抜2.00%) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の加算によっ てご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動するため、 あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他の費⽤ 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認ください。 ● 投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金融 機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会社が 行います。 《ご注意》 上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、み ずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における最高の料率を記 載しております。 投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいたしますので、 必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、お客さまご自身が投資に関し てご判断ください。 【本資料で使⽤している指数について】 • 日経平均株価に関する著作権並びに「日経」および日経平均株価の表示に対する知的財産権その他一切の権利は、すべて日本経済 新聞社に帰属します。 • 東証株価指数(TOPIX)および東証REIT指数は、株式会社東京証券取引所(㈱東京証券取引所)の知的財産であり、指数の算出、指 数値の公表、利用など同指数に関するすべての権利・ノウハウは、㈱東京証券取引所が有しています。 • MSCIエマージングマーケット指数は、MSCI 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