2016年7月号(PDF/506KB)

情報提供資料
マーケットマンスリー
(為替編)
-マーケットの現況と今後の⾒通し-
2016年7⽉4⽇
商 号 等 /みずほ投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号
加入協会/一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
電話番号 0120-324-431 (受付時間:営業日の9:00~17:00)
ホームページアドレス http://www.mizuho-am.co.jp/
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
1/7
⽶ドル
◆今後の⾒通し
◆前⽉の相場動向
6月の米ドルは、対円で下落しました。月前半に発表され
た米国雇用統計の内容が不芳となったことに加え、欧州連
合(EU)離脱に関する英国国民投票では離脱支持が過半
を占める結果となりました。このため市場のリスク回避姿
勢が強まり、米国の利上げ観測後退に繋がったことから、
米ドル安円高が進行しました。
⽶ドル
上昇要因
・米連邦準備制度理事会(FRB)による継続的な
利上げ期待の高まり
・日銀の積極的な金融緩和政策の継続
下落要因
・拡大傾向にある日本の経常黒字
日米の金融政策の方向性の違いを背景に、米ドル高円安
の展開を見込みます。ただし、米国の経常赤字が継続す
る中、日本の経常黒字が拡大傾向であることなどは米ドル
安円高要因となるため、米ドル高のペースは緩やかなもの
になると考えます。
米ドル/円
130
(対円)
緩やかな⽶ドル⾼円安を⾒込む
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
(円)
今後1ヵ⽉の⾒通し
米ドル高
125
120
115
110
105
◆1ヵ⽉後の予想レンジ
米ドル安
100
15年6月
米ドル/円:100円~107円
15年10月
16年2月
16年6月
ユーロ
◆今後の⾒通し
◆前⽉の相場動向
6月のユーロは、対米ドルで小幅な下落となり、対円では
下落しました。月前半にはユーロ高米ドル安の動きとなっ
たものの、EU離脱に関する英国国民投票で離脱支持が
過半を占める結果となったことを受け、ユーロ安米ドル高
が進行しました。対円では、英国のEU離脱に伴うリスク回
避的な市場環境下で円買いが優勢となり、ユーロ安円高と
なりました。
ユーロ
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
ユーロ/円:左軸
ユーロ/米ドル:右軸
(円)
140
1.3
130
1.2
125
1.1
120
1.0
115
110
15年6月
15年10月
16年2月
・ユーロ圏の高水準の経常黒字
下落要因
・英国のEU離脱に伴う欧州実体経済への悪影
響
・欧州中央銀行(ECB)による金融緩和政策の継
続
・FRBによる継続的な利上げ期待の高まり
◆1ヵ⽉後の予想レンジ
0.9
ユーロ安
上昇要因
ユーロ圏の経常黒字は過去最高水準であり、米欧の経常
収支の格差がユーロ高米ドル安要因となるものの、英国
のEU離脱に伴う欧州実体経済への悪影響や、米欧の金
融政策の方向性の違いなどがユーロ安米ドル高要因とな
り、緩やかなユーロ安米ドル高の展開を見込みます。
1.4
135
(対⽶ドル)
緩やかなユーロ安⽶ドル⾼を⾒込む
(米ドル)
ユーロ高
今後1ヵ⽉の⾒通し
ユーロ/米ドル:1.05米ドル~1.13米ドル
0.8
16年6月
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
2/7
英ポンド
◆今後の⾒通し
◆前⽉の相場動向
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
6月の英ポンドは、対米ドルで大幅下落となりました。月前
半は横ばい圏で推移しましたが、その後6月23日に実施さ
れたEU離脱の是非を問う国民投票の結果が、予想外に
上昇要因
・雇用改善を背景に、景気が底堅く推移している
こと
下落要因
・EU離脱決定に伴う政治・経済的な不透明感の
高まり
・イングランド銀行(BOE)による利下げ観測
・賃金上昇率の伸び悩み
EU離脱派が過半数を占める結果となったことを受けて大
きく下落しました。
英ポンド
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
ポンド/円:左軸
ポンド/米ドル:右軸
(円)
200
ポンド高
190
2.0
1.9
180
1.8
170
1.7
160
1.6
150
1.5
140
英国のEU離脱決定に伴う不透明感の高まりや、BOEによ
る利下げ観測などがマイナス要因として挙げられます。加
えて、英経済には企業活動の停滞等の心理的な下押し圧
力がかかる点も懸念されます。かかる中、英ポンドは低位
での推移を予想します。
1.4
ポンド安
130
15年6月
英国のEU離脱決定に伴う政治・経済的な不透明感の
⾼まりから、低位での推移を予想
(米ドル)
15年10月
16年2月
1.3
16年6月
豪ドル
◆今後の⾒通し
◆前⽉の相場動向
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
6月の豪ドルは、対米ドルで上昇しました。月上旬に発表さ
れた、米国の雇用関連指標が予想比弱く、米国の政策金
利引上げ観測が後退したことなどから上昇しました。その
上昇要因
・豪州経済の改善
・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済か
ら、農産物・乳製品輸出などの拡大によるバラ
ンスのとれた経済への移行)
下落要因
・消費者物価指数の低下によるさらなる追加利
下げ観測
・豪州準備銀行(RBA)当局者による豪ドル高牽
制発言
後、英国のEU離脱決定を受けて、上昇幅は縮小しました。
豪ドル
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
豪ドル/円:左軸
豪ドル/米ドル:右軸
(円)
100
豪ドル高
95
(米ドル)
1.0
90
0.8
85
0.7
80
0.6
75
15年10月
豪ドルは対米ドルで底堅い推移になると予想します。英国
のEU離脱が豪州経済に与える影響は限定的と考えられ
ます。マーケットが落ち着きを取り戻すに従い、徐々に豪
州の良好な景気動向に目が向けられ、底堅い推移に転じ
ると予想します。
0.5
豪ドル安
70
15年6月
底堅い推移を予想
0.9
16年2月
0.4
16年6月
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
3/7
ブラジルレアル
◆前⽉の相場動向
◆今後の⾒通し
6月のブラジルレアル(以下、レアル)は、対米ドルで上昇し
ました。ブラジル中銀総裁に市場との対話重視派であると
期待されるゴールドファイン氏が起用されたことや、四半期
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
上昇要因
・ブラジルの政局安定化への期待感
・原油価格の反発
・主要国対比での大きな金利差
下落要因
・政局の混乱
・国内経済の停滞
・財政収支改善の遅れ
・ブラジル中銀の米ドル買いレアル売り介入
インフレ報告を受けて、利下げ観測が後退したことなどが
上昇要因となりました。
ブラジルレアル
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
レアル/円:左軸
米ドル/レアル:右軸(逆目盛り)
(円)
(レアル)
2.0
上値の重い地合いが継続
40
2.5
35
3.0
30
3.5
代行政権の誕生や、ブラジル中銀総裁にゴールドファイン
氏が起用されたことなどは、市場の評価を得ました。しかし、
閣僚の辞任が続いていることなど、政治不安を抱えている
ことや、依然として景気底打ちが見いだせないことから、上
値の重い展開が予想されます。
45
レアル高
25
4.0
レアル安
20
15年6月
15年10月
4.5
16年6月
16年2月
⼈⺠元
◆前⽉の相場動向
◆今後の⾒通し
6月の人民元は、対米ドルで下落しました。月初より人民
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
元は対米ドルで小動きが続きました。しかし、英国国民投
票を受けて、世界的にリスク回避姿勢が強まり米ドルが買
われたこともあり、月末にかけて人民元は対米ドルで下落
上昇要因
・介入姿勢の継続
・中国の多額な経常黒字
・当局による人民元の国際化推進
下落要因
・投資家のリスク回避姿勢を受けた中国からの
資金流出
・中国景気の先行き不透明感
・中国の金融市場の混乱
しました。
⼈⺠元
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
(円)
人民元/円:左軸
米ドル/人民元:右軸(逆目盛り)
(人民元)
21
やや弱含む展開に
6.1
英国国民投票の結果を受けた投資家のリスク回避姿勢を
受け、足元では中国からも資金が流出しています。また、
中国景気の先行きには不透明感が残り、金融市場の安定
化にもしばらく時間を要すると見込まれます。為替相場の
大幅な変動時には、当局による介入も想定されるものの、
人民元が対米ドルでやや弱含む展開が続くと予想します。
人民元高
20
6.2
19
6.3
18
6.4
17
6.5
人民元安
16
15
15年6月
6.6
15年10月
16年2月
6.7
16年6月
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。
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4/7
インドネシアルピア
◆前⽉の相場動向
◆今後の⾒通し
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
6月のインドネシアルピア(以下、ルピア)は、対米ドルで上
昇しました。米国の追加利上げ観測が後退したこと等を背
上昇要因
・米国の追加利上げ観測の後退
・インフラ投資の促進
・景気対策の継続的な発表
・税制改革による財政改善
下落要因
・中国をはじめとする新興国の景気減速懸念
・リスク回避的な動きが強まることによる資金流
出懸念
・政権基盤の弱体化による改革期待の剥落
景に強含みで推移しました。インドネシア中銀による利下
げや、英国国民投票の結果を受けたリスク回避的な動き
による下落圧力は限定的でした。
インドネシアルピア
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
(ルピア)
100ルピア/円:左軸
米ドル/ルピア:右軸(逆目盛り)
(円)
1.00
11,000
米国の追加利上げ観測が後退する中、インフラ投資の促
進や景気対策の発表などが上昇要因として期待されます。
一方で、中国をはじめとする他の新興国の先行き景気見
通しなどの不透明感が意識されやすいとみられ、今後の
ルピアは、ボックス圏での推移を見込みます。
ルピア高
0.95
12,000
0.90
13,000
0.85
14,000
0.80
15,000
ルピア安
0.75
15年6月
15年10月
ボックス圏での推移を予想
16,000
16年6月
16年2月
南アフリカランド
◆前⽉の相場動向
◆今後の⾒通し
6月の南アフリカランド(以下、ランド)は、対米ドルで上昇し
今後1ヵ⽉の⾒通し
(対⽶ドル)
ました。米国雇用統計の内容が不芳だったことで米国の利
上げ観測が後退したことや、金価格の上昇などを背景に、
上昇要因
・南アフリカ準備銀行による追加利上げ観測
下落要因
・財政見通しの不透明感
・投機的水準への国債格下げ懸念
・政治情勢の混迷
前月末対比上昇しました。
南アフリカランド
(2015年6月末~2016年6月末:日次)
ランド/円:左軸
米ドル/ランド:右軸(逆目盛り)
(円)
10.5
弱含みの展開を⾒込む
(ランド)
10
財政見通しの不透明感や国債格下げ懸念に加え、政治情
勢の混迷に対する懸念が続いていることなどから、ランド
は弱含みの展開を見込みます。
ランド高
9.5
12
8.5
14
7.5
16
ランド安
6.5
15年6月
15年10月
16年2月
18
16年6月
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における各通貨の推移を示唆、保証するものではありません。
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市場データ⼀覧
為替(ニューヨーク市場)
【 対円】
米ドル
ユーロ
英ポンド
豪ドル
ブラジルレアル
人民元
100インドネシアルピア
南アフリカランド
【 対米ドル】
ユーロ
英ポンド
豪ドル
ブラジルレアル
人民元
インドネシアルピア
南アフリカランド
株価指数等
2016年6月末
騰落率
1ヵ月
1年
103.20円
114.61円
137.38円
76.89円
32.11円
15.54円
0.78円
7.01円
-6.8%
-7.0%
-14.3%
-4.0%
4.7%
-7.6%
-3.5%
-0.6%
-15.8%
-16.1%
-28.6%
-18.6%
-18.7%
-21.3%
-14.7%
-30.4%
1.11米ドル
1.33米ドル
0.75米ドル
3.21レアル
6.64人民元
13,173.00ルピア
14.74ランド
-0.2%
-8.1%
3.0%
12.4%
-0.9%
3.6%
6.6%
-0.4%
-15.3%
-3.3%
-3.4%
-6.5%
1.4%
-17.4%
2016年6月末
騰落率
1ヵ月
1年
日経平均株価
TOPIX
NYダウ工業株30種平均
ナスダック総合指数
FT100指数
ドイツDAX指数
フランスCAC指数
ストックス・ヨーロッパ600指数
MSCIエマージングマーケット指数
上海総合指数
ムンバイSENSEX30種
ロシアRTS指数
ブラジルボベスパ指数
15,575.92
1,245.82
17,929.99
4,842.67
6,504.33
9,680.09
4,237.48
329.88
834.10
2,929.61
26,999.72
930.77
51,526.93
-9.6%
-9.7%
0.8%
-2.1%
4.4%
-5.7%
-6.0%
-5.1%
3.3%
0.4%
1.2%
2.9%
6.3%
-23.0%
-23.6%
1.8%
-2.9%
-0.3%
-11.6%
-11.5%
-13.5%
-14.2%
-31.5%
-2.8%
-1.0%
-2.9%
東証REIT指数
東証REIT指数(配当込み)
S&P先進国REIT指数(除く日本)
1,843.66
3,340.35
270.00
-2.7%
-2.4%
4.1%
2.2%
5.8%
13.0%
債券利回りが上昇(低下)すると債券価格は下落(上昇)します。
債券利回り
日本10年国債
米国10年国債
英国10年国債
ドイツ10年国債
米国ハイイールド債券 *1
エマージング債券 *2
2016年6月末
-0.23%
1.47%
0.87%
-0.13%
7.46%
5.38%
変動幅
1ヵ月
1年
-0.11%
-0.38%
-0.56%
-0.27%
-0.09%
-0.43%
*1 BofAメリルリンチ・US・キャッシュ・ペイ・ハイイールド・インデックス
*2 JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・グローバル・ダイバーシファイド
出所:ブルームバーグおよびBofAメリルリンチ(使用許諾済)が提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記は、将来における各市場データの推移を示唆、保証するものではありません。
※最終ページの「本資料のご利用にあたっての注意事項等」をご覧ください。
6/7
-0.69%
-0.88%
-1.16%
-0.89%
0.60%
-0.43%
[投資信託のお申込みに際しての⼀般的な留意事項]
● 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建
資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。したがっ
て、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金を大きく
割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信託は預貯金と
異なります。
投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ
スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。
● 投資信託に係る費用について
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きます。
■直接ご負担いただく費⽤
購 入 時 手 数 料 : 上限3.78%(税抜3.50%)
換 金 時 手 数 料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を
示すことができません。
信託財産留保額 : 上限0.5%
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費⽤
運用管理費用(信託報酬)※:上限 年2.16%(税抜2.00%)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の加算によっ
てご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動するため、
あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■その他の費⽤
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認ください。
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