総括 町の情報発信について I. 町民が町の情報を得る手段として「広報ゆざ」(95.0%)、 「お知らせ号」(72.2%)、 「集落回覧板」(60.3%) 等と紙媒体が情報受信において多くの割合を占める(Ⅰ-問 1、図-1) 。一方で「役場ホームページ」(6.5%)、 「インターネット検索」(8.7%)等のインターネットを経由した情報受信の割合は非常に低い水準であっ た。 また、Ⅰ-問2における町の情報発信における満足度(図-31)では全項目において「どちらとも言 えない」との回答が最多であった。現在の情報発信方法には「それほど不足感はないが、あまり印象に は残っていない」と考えている住民が多いものと推察される。したがって、より住民の関心や注意をひ くよう、改善する必要がある。 例えば、 「町の情報発信を効果的に行うためにはどのような工夫が必要だと思いますか」の問い(Ⅰ問 4、図-51)では、 「町の広報誌で発信する情報の内容・中身を充実させる。 」が最多を占めている。 全年代、特に高齢者層では広報誌を最重要視していることから、今後も「広報ゆざ」の内容を充実さ せ住民の関心が高い情報については、情報量を増やすなどの改善策が効果的だと思われる。また、イン ターネット利用状況(Ⅰ-問 3、図-33)を見ると若い世代ではほとんどがインターネットを日々の生活 で活用しており、将来的にはインターネットで情報収集を行う世代が多くを占めることも想定される。 したがって広報誌の活用はもとより、役場ホームページや SNS 等のインターネットを通じた情報発信 等、多彩な情報発信のあり方を検討する必要がある。 II. 地域おこし協力隊の情報発信について 地域おこし協力隊(Ⅱ-問 1、図 52) 、協力隊広報誌「ゆざのみ」(Ⅱ-問 2、図 53)の認知度が半分、 あるいは半分以下である点は問題である。 「地域おこし協力隊」が現在行っている協力隊広報誌「ゆざ のみ」の発行や各種広報チラシ(遊佐町特産品、イベント告知、募集等)の作成だけでは認知度の向上 は見込めない。発信する情報の精査を行い、町民が興味を抱くような「新鮮で斬新な遊佐町の情報」を 町民に届けることが必要である。 また「町内向けの情報発信について、どのような工夫が必要だと思いますか」 (Ⅱ-問 3、図 55)との 問いでは「協力隊という“外部の眼”からみた「遊佐の魅力」を発掘し、町内の皆さんに対して情報提 供する。 」が 66.1%と最多を占め、町民の視点では気づかない町の良さを協力隊から発掘・周知しても らいたいという期待が伺われた。 さらには、 「町外向けの情報発信について、どのような工夫が必要だと思いますか」 (Ⅱ-問 4、図 57) との問いでは「遊佐町の魅力を活かしたイベントを企画し、町外からの集客を図る。 」(58.6%)が最多で あったほか、 「いなか暮らしを希望している人たちを対象に、各種支援制度の情報などを充実させる。」 (43.3%)、 「遊佐町の各種情報などを集めたウェブサイトを作り、交流人口の拡大を図る。 」(34.3%)、 「SNS などを活用し、協力隊という“外部の眼”から見た「遊佐の魅力」を提供する。」(30.2%)も上位となっ た。したがって、遊佐町の特産品やイベント等の観光情報や産業、定住に関連する情報を発信する各課・ 各種機関と連携し、地域おこし協力隊の眼で評価するとともに、遊佐町の情報を求める人達が入手しや すくするように助言・提案することが地域おこし協力隊に求められていることである。 こうした点を踏まえ、今後の活動を充実させる必要がある。 42
© Copyright 2024 ExpyDoc