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「雪風」からみた「大和」の最期
佛坂泰治著 佐賀新聞社刊
戦艦大和を知らぬ人はあまりおるまいが,駆逐艦雪風を知らぬ人はいるかもしれない.
主力駆逐艦60隻の中で太平洋戦争を生き延びた唯一の駆逐艦である.
奇跡の駆逐艦とも「神やどるフネ」とも称された幸運鑑として有名である.
雪風は水上特攻として大和とともに艦隊を組んで出撃,その時に軍医長として雪風に乗られていたのが,
九州医学専門学校卒,
放射線科の同門であることを
ご存じない方もいらっしゃるかも
しれない.
佛坂先生は艦隊の軍医の中で
唯一人生き残った医師であり,
大和乗組員を含めて多くの
命を救われた.
一方,艦隊全ての戦死者
4000人余の死亡診断書を
書かれた方でもある.
医師の目から見た戦争を
教えていただける一冊である.
安陪等思