健康づくりを 効率的に行うために ~村上市国民健康保険データヘルス計画を策定~ データ分析 で効果的な 疾病予防を 神林支所地域福祉室 阿部保健師 高齢化の進展や医療の高度化により、村上市国民健康保険の医療費は 年々増加しています。このためレセプト(診療報酬明細書)や特定健診の データ情報を分析し、今後取り組むべき対策や保健事業を示したデータ ヘルス計画(平成28年度~29年度)を策定しました。その概要をお知らせ します。なお、計画の全文は、市ホームページで公表しています。 データヘルス計画が 目指すもの 効果的かつ効率的な保 健事業が可能に ■ レセプトや特定健診のデータ を分析・活用することで、加入 者の疾病予防や健康づくりを効 果的かつ効率的に行えるように なります。また、毎年度その効 果測定および評価を行います。 健康寿命の延伸、医療 費の適正化 ■ 死亡や後遺障害の要因となる 脳血管疾患、虚血性心疾患、糖 尿病性腎症などを予防し、健康 寿命を延伸することで健康格差 を縮小し、あわせて医療費の適 正化を図ります。 データ分析から わかること ①医療費が高い疾病 第1位 循環器系の疾患 第2位 新生物 精神および行動の障害 第3位 脳梗塞、心筋梗塞など)な ※循環 器系の疾患(高血圧症、 ど、生活習慣に起因する疾 患 が 1 位 と な っ て い ま す。 次 い で 新 生 物( ガ ン な ど ) 、 精神および行動の障害(統 合失調症など)の順となっ ています ②患者数の多い疾病 第1位 消化器系の疾患 第2位 循環器系の疾患 第3位 内分泌、栄養および 代謝疾患 潰瘍など)に次いで循環器 ※消化 器系の疾患(胃炎、胃 系の疾患、内分泌、栄養お よび代謝疾患(糖尿病など) と続き、生活習慣病による 患者数が多いことがわかり ます 2016.5.1 6 ③患者一人当たりの医療 費が高額な疾病 効果的で効率的な保 健事業を実施します への過度な受 レセプトか ら、 医 療 機 関 予防や重症化リスクの低減を図 保健指導を行うことにより発症 師 な ど の 訪 問 に よ る 受 診 勧 奨、 レセプトデータから生活習慣 病の治療中断者に対して、保健 受診行動適正化指導 生活習慣病治療中断者 ■(重複・頻回受診者数、 ■受診勧奨(生活習慣病 重複服薬者数の減少) 治療中断者の減少) 診が確認され 特定保健指導(生活習 慣病予防) た加入者に対 ■ 特定健診の結果、生活習慣の 改善が必要と判定された加入者 第1位 精神および行動の障害 第2位 新生物 第3位 腎尿路生殖器系の疾患 尿路生殖器系 の 疾 患 ( 腎 不 かかり方について、看護師など ジェネリック医薬品差 による面接指導などを行います。 ■額通知(ジェネリック 医薬品普及率の向上) 健診異常値を放置している加 入者に対して、保健師などの訪 るかをお い安くな どのくら 現在処方されている先発医薬 品からジェネリック医薬品に切 問による受診勧奨、保健指導を 知らせし 健診異常値放置者受診 ■ 勧奨(放置者の減少) 行うことにより発症予防や重症 り替えた場合に、自己負担額が 化リスクの低減を図ります。 ます。 脳血管疾患の発症およ ■び重症化予防活動計画 策定 平成 年度からの事業実施を 目途に、治療や生活改善につな げる指導方法などの対策を計画 します。 ●問い合わせ 【データヘルス計画】 保健医療課国保室 ☎ ‐2111(内線251) 【特定健診、人間ドック助成】 保健医療課健康支援室 ☎ ‐2111(内線264) 7 2016.5.1 , , , , , 健康チェックのために、特定健診や 人間ドックを受診しましょう。 4 0 歳 以 上 の 国 保 加 入 者 は 、人 間 ドック受診費用の助成(1万円)を 受けることができます。詳しくはお 問い合わせください。 53 53 30 , 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 新生物 内分泌,栄養及び代謝疾患 精神及び行動の障害 眼及び付属器の疾患 神経系の疾患 耳及び乳様突起の疾患 循環器系の疾患 先天奇形,変形及び染色体異常 症状,徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用 損傷,中毒及びその他の外因の影響 特殊目的用コード 分類外 ※これまでの疾患のほか、腎 感染症及び寄生虫症 周産期に発生した病態 ります。 腎尿路生殖器系の疾患 し て、 医 療 機 妊娠,分娩及び産じょく へ保健師などによる面接指導な 筋骨格系及び結合組織の疾患 全など)が高 い 傾 向 に あ り 消化器系の疾患 関への適切な 皮膚及び皮下組織の疾患 どを行います。 呼吸器系の疾患 ます(左図参 照 ) ■患者一人当たりの平成26年度年間医療費(円)
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