分子性酸触媒の設計と開発

教授 分子性酸触媒の設計と開発
山本 尚
YAMAMOTO Hisashi
総合工学研究所
分子性触媒研究センター兼任
古く1980年初頭にC2対象軸を持つキラル亜鉛触媒を提案、調整し、これ
が有機化合物の炭素骨格の不斉合成に有効なことを発表した。その後、光学
活性ビナフトールや8-ヒドロキシキノリン誘導体を基本骨格とする多数の
C2対称軸を持つ分子性酸触媒を続々と発表し、その不斉合成への応用範囲
が広範に及ぶことを実証した。
続いてルイス酸とブレンステッド酸を、またルイス酸同士や、ブレンス
テッド酸同士を巧みに組み合わせて、新しい複合酸触媒を合成することで、
酸触媒の基本概念を提案し、その有効性を示した。
21世紀に入って、有害金属を含まない強酸性のブレンステッド酸触媒
(スーパー・ブレンステッド酸触媒)へとさらに研究を発展、第4世代の分子
性酸触媒として、酸素酸から、窒素酸、さらには炭素酸へと研究を展開
し、それらが広く合成反応に用いることを実証した。これによって様々な
一般的な変換反応に於いて、金属から解放されて行くことになる。
【研究テーマ】
ブレンステッド酸触媒、ルイス酸触媒を用いる不斉合成
逐次合成によるグリーン・ケミストリーの実現
キーワード
不斉合成、触媒、プロトン酸
相談に応じられる内容
新規物質の合成、新規物性の創成
研 究 所 ・セ ン タ ー
分子性酸触媒の活性や選択性が格段に向上する。この第3世代の分子性複合