フィールド教育研究センター

生物資源科学部附属
フィールド教育研究センター
F i e l d E d u ca tion and Research Center, Faculty of Bioresource Sciences, 2015
Akita Prefectural University
生物資源科学部附属
F i e l d E d u c a t i o n a n d R e s e a r c h C e n t e r, Fa c u l t y o f B i o r e s o u r c e S c i e n c e s
フィールド教育研究センター
生物資源科学部の教育で
「フィールド科学」
のセンターを目指す
農業を核とした地域および地域産業の活性化に関する理論や技術を修得し、実社会の要
請に対応できる農業振興や生物関連産業などに携わる人材の養成に貢献します。
水田およびその流域を対象とする、自然科学と社会科学を融合した新しい視点の総合的
「フィールド科学」に立脚した理論・技術を開発し、その実用化および社会への普及を目指
します。
フィールド教育研究センターの沿革
フィールド教育研究センターは、1973年に農業経営者・地域農業技術者などの養成を目的
に、モデル農村大潟村に設置された
「秋田県立農業短期大学」
の附属農場が始まりです。
160ha余りの圃場と大型機械や畜舎などを装備し、稲作・畑作・野菜・果樹園芸・畜産部門を
擁して、専任教員10名、技師など30余名によって運営され、研究および300余名の学生の実
験・実習などに活用されてきました。1999年の秋田県立大学開学時に併設短大として再編さ
れた後、2006年短大部の4年制大学への再編を機に、新設
「アグリビジネス学科」
のプロジェ
クト教育における経営実践の場として位置付けられたほか、秋田県立大学の教育研究への利
活用や地域貢献などを任務とした
「フィールド教育研究センター」
として再出発しました。設
置の趣旨は、農業近代化を目標とした
「大規模機械化農業に関する教育研究」
から、農業・農村
の振興を担う人材育成のための
「農業・農村ビジネスに関する教育研究」
への転換と言えます。
2
フィールド教育研究センター長
矢治 幸夫
教授
教育研究
教育
センターの役割
学生教育はセンターの
重要な役割です
学生教育においては、学部生を対象とする
「生物資源科学と農
業生産」
、
「農業基礎演習」
、大学院生を対象とする
「フィールド農
学序説」
を担当し、アグリビジネス学科の講義や実験・実習なども
分担しています。
研究
センター独自の研究、
地 域 連 携 研 究 、受 託・共 同 研 究
センター研究の基本方向
農業生産現場に立脚した農業・農学の基礎と応用に関する研究
を担い、新たな水田農業の確立を目指して、田畑輪換や耕畜連携、
複合経営などの技術体系と営農方式の確立に関する研究を推進
します。
【研究事例】
●秋田県における田畑輪換推進のための技術研究
●湛水および乾田直播栽培の実証研究
●キイチゴ属植物の園芸利用と産地化に向けた研究
●放牧短角牛の管理技術と肉質改善に関する研究
など
支援
学 内 外 の 教 育・研 究 に 係 わ る
センターの利用と支援
センターでは、秋田県立大学各部局の教員による学生教育
(卒
論)や学内外との共同研究などが実施されているほか、学生の自
主研究や課外活動にも利用されており、センターはさまざまな形
で支援しています。
(2014年度実績)
【支 援】
●学内教育/10件
●学内研究/33件
●卒業研究/19件
●課外活動/61件
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組 織
センターの組織と教員・研究テーマ
秋田県立大学組織図
システム科学技術学部
機械知能システム学科
電子情報システム学科
建築環境システム学科
経営システム工学科
生物資源科学部
応用生物科学科
生物生産科学科
生物環境科学科
アグリビジネス学科
総合科学教育研究センター
フィールド教育研究センター
バイオテクノロジーセンター
システム科学技術研究科
機械知能システム学専攻
電子情報システム学専攻
建築環境システム学専攻
経営システム工学専攻
共同ライフサイクルデザイン工学専攻
総合システム科学専攻
生物資源科学研究科
生物資源科学専攻
木材高度加工研究所
地域連携・研究推進センター
図書・情報センター
事務局
フィールド教育研究センター組織図
フィールド教育研究センター協議会
センター長
教育研究室
(フィールド農学グループ)
副センター長
(大潟キャンパス事務局)
経営生産室
作物班
地域交流担当
園芸班
事務・販売担当
畜産班
機械・作業管理班
【教職員数】
教員4名、技術スタッフなど22名
教員・研究テーマ
矢治 幸夫 教授
【専門分野】
農業機械学
【主な担当科目】
生物資源科学と農業生産、
圃場生産システム学、農業基礎演習
今西 弘幸 准教授
【専門分野】
園芸学
【主な担当科目】
生物資源科学と農業生産、
農業基礎演習、フィールド農学序説
保田 謙太郎 准教授
【専門分野】
環境保全栽培学、雑草科学
【主な担当科目】
生物資源科学と農業生産、
農業基礎演習、稲生産学
濱野 美夫 准教授
【専門分野】
家畜栄養学
【主な担当科目】
動物生命機能調節利用学、
畜産資源循環利用学、家畜生産・管理学
4
【研究テーマ】
生物の習性を利用した新しい機械化作
業技術を開発する。
【研究テーマ】
新しい園芸品種の育成と安定生産のた
めの技術を開発する。
【研究テーマ】
環境保全型の雑草制御技術と省力的な
イネ栽培技術を開発する。
【研究テーマ】
家畜・家禽の肉質改善に向けた代謝制
御技術と特殊飼料を開発する。
センター利用
センター利用の流れと研究紹介
センター利用の手続き
学外
センター担当教員との
打ち合わせ
➡
地域連携・研究推進センターとの
相談・契約締結
➡
実施
学内
センター利用願い
(センターホームページから
ダウンロード)
を提出
➡
センター担当教員との
打ち合わせ
➡
実施
※当センターでは、児童生徒など学校関係者の視察・見学も受け入れています。
(お問い合わせは地域交流担当まで)
研究紹介
注目
の
研究
研究テーマ
大区画水田を活用した
注目
注目
注目
未来型超多収栽培技術研究
の
の
の
研究
研究
研究
秋田県立大学フィールド教育研究センター(FC)が位置する大潟村
は50年前に八郎潟の干拓によって生まれ、現在約9000haの圃場はイ
ネが8000ha以上を占めています。圃場は1.25haの大区画圃場で、大
型のトラクタやコンバインなどの農業機械を利用して稲、麦、大豆や
南瓜などの土地利用型作物の生産が行われています。FCは120m×
85mという大区画圃場からなる約160haという日本一のフィールド面積を持ち、学内の育
種、土壌肥料、農業土木、農業機械などの研究分野が参画する土地利用型作物栽培に関する
研究を進めています。しかし、FCを含めた大潟村に広く分布する重粘土は、軟弱地盤であり
排水性が悪く、地下水位が高いことなどから、稲、麦、大豆などの安定した高収量は実現さ
れていません。また、現在、我が国の農業はこれまで以上に、生産コスト削減や労力軽減とと
もに規模拡大が課題となっています。稲、麦、大豆などの作物は、太陽エネルギーを変換して
私たちのエネルギーの基となる食料を作り出します。これら作物の可能性を最大限に引き出
す超多収レベルを目標として農学の各分野の最新成果を使った超多収研究を行っています。
[教授]
矢治 幸夫
YAJI YUKIO
フィールド教育研究センター
■学位/博士
(農学)
■専門分野/農業機械・作業技術
5
施設概要
センターの施設概要・規模
フィールド教育研究センター
[秋田県立大学大潟キャンパス]
秋田県の北西部、八郎潟の干拓で誕生した
大潟村にあり、海抜マイナス1mにあります。
m
2k
1.
総面積190haの広大な土地に実験圃場や
1.
7k
秋田県立大学
大潟キャンパス
(アグリビジネス学科)
フィールド教育研究センターデータベース
◉面積
【総面積】
190ha
〈内訳〉
●圃場/164ha
(水田/25ha、畑地/45ha、果樹園/6ha、牧草地/79haほか)
●施設など/26ha
◉作付内容・家畜頭数
【作物】
●稲
(あきたこまち、ゆめおばこ、あきた酒こまち)
●麦類
(小春2条、シュンライ など)
●大豆
(リュウホウ)
【園芸】
●果樹
(リンゴ、ブドウ、キイチゴ など)
●そ菜
(ヤマノイモ、キャベツ、イチゴ、ネギ など)
●花き
(オーニソガラム、ベニチュア、木立ベゴニア など)
【畜産】
●家畜頭数/和牛
(黒毛・短角)
50頭 ●繁殖肥育一貫
●トウモロコシ/2ha ●放牧/11ha ●牧草地/79ha
◉所有機械
●トラクター16台
(21〜100ps)
●田植機2台 ●湛水直播播種機1台
●自脱型コンバイン ●汎用型コンバイン ●トウモロコシ収穫機
●ロールべーラー ●大型乾燥機 ●ブーム管理機 ●スピードスプレーヤー
●マニュアスプレッター ●プラウ ●各種ロータリー ●畑用播種機 など
※詳しくはホームページで。
6
m
水田、畜産施設などを備えています。
管理棟
機械整備舎
牛舎
園芸温室
地域交流施設
7
フィールド教育研究センターへのアクセス
〒010-0451 南秋田郡大潟村字大潟6-5
TEL.0185-45-2858 FAX.0185-45-2415
E-mail:[email protected]
www.akita-pu.ac.jp/bioresource/F-CENTER
秋田県立大学生物資源科学部附属
フィールド教育研究センター
航空機利用の場合
至能代市
砂丘温泉ゆめろん
至八竜I.C.
森岳温泉
7
石倉山公園
101
大潟村
宮沢海水浴場
琴丘
森岳I.C
村民体育館
大潟村役場
大潟キャンパス
JR鯉川駅
秋田県立大学生物資源科学部附属
フィールド教育研究センタ ー
101
7
五城目
八郎潟I.C
JR八郎潟駅
男鹿市
JR羽立駅
JR脇本駅
285
101
JR天王駅
JR井川さくら駅
JR羽後飯塚駅
至秋田市
7
約1時間10分
中部国際空港
約1時間20分
伊丹空港
約1時間30分
秋田空港
盛岡駅
約1時間30分
仙台駅
約2時間30分
東京駅
約4時間00分
秋田駅
高速道★
路利用の場合
寒風山
JR男鹿線
約55分
羽田空港
秋 田 新 幹 線「 こ ま ち 」利 用 の 場 合
車道
秋田自動
南の池
記念公園
JR奥羽
本線
101
JR鹿渡駅
新千歳空港
至秋田北I.C
盛岡I.C
約2時間20分
仙台宮城I.C
約3時間20分
五城目八郎潟I.C
アクセス ■秋田空港→車(約1時間30分)大潟キャンパス
■JR秋田駅→奥羽本線(約30分)JR八郎潟駅
→バス〈大潟村行き〉
(約20分)
→カントリー公社事務所前下車
→徒歩(約10分)
※バスの運行は片道で1日5便(大潟マイタウンバス)
www.ogata.or.jp/outline/bus.html
■JR秋田駅→奥羽本線(約30分)JR八郎潟駅
→タクシー(約20分)
●大潟村カントリーエレベーター社
秋田県立大学
[大潟キャンパス]
南の池
記念公園
村道大潟1号線
西部承水路
牧草地
畑
牧草地
水田・畑
牧草地
県道 号線
フィールド教育研究センター
42
果樹園
県道298号線
www.akita-pu.ac.jp
www.akita-pu.ac.jp
秋田県立大学は
(財)
大学基準協会の
大学基準に適合しています。
秋田県立大学は
(財)
大学基準協会の
大学基準に適合しています。