こちら - 日本工学教育協会

教育士(工学・技術)とは
Professional Engineering Educator
ー研究力は「博士」、技術力は「技術士」、教育力は「教育士」ー
公益社団法人
日本工学教育協会
○何故、教育士(工学・技術)制度が必要
なのか?
<背景>日本の高等教育機関が直面している
課題
日本において、高等教育の大衆化進展と共に
18才人口の減少、大学全入時代へ
高等教育機関の教員にも対応する資質
(教育力)が要求
継続的な教育力向上のための自己啓発努力
が必要
教育力の評価・認証が必要(既に各教育関に
おいて独自の評価が始まっている)
評価・認証は第三者機関が実施すべき
○文部科学省(法整備など)および教育機関
の対応
従来とは異なる教育法が必要
①平成18年度教育基本法の改正:教授の役
割として従来の「研究」から「教育」を強化へ
②平成19年度「大学設置基準」の改正:「FD」
の義務化
教員の研究実績だけではなく、教育実績も評
価へ
第三者機関による大学全体の評価、専門別の
プログラム評価・認証(JABEEなど)
JABEE:日本技術者教育認定機構
FD:Faculty Development(教育機関における
教育能力を高める実践手法)
日本工学教育協会教育士(工学・技術)と他の認証評価・認定との関係
対象
第3者による評価・認定
法律的裏づけ
機関別認証評価
大学評価学位授与機構
(財)大学基準協会
学校教育法第109条第2項
大学設置基準
専門プログラムの認定
(社)日本技術者教育認定機構(
JABEE)
大学設置基準
ワシントンアコード
教員の教育力評価・認定
日本工学教育協会
教育士(工学・技術)
学校教育法第92条6項研究とは
別に教育上の能力を要求(平17)
資格認定の根拠法は未だない。
学生(卒業生)の学力評価
例えば技術士一次試験
技術士法第2章 技術士試験
教員に対する第三者機関評価・認証として、平成17年度
世界初、日本唯一の教育士(工学・技術) 制度が
公益社団法人日本工学教育協会にて発足
教育士(工学・技術)のメリット
教員にとってのメリット
学校にとってのメリット
◎教育力の「確認・保証」(国内唯一の資格)
⇒教員の教育面で機関外から評価されることによる
「価値」
◎教員の応募・採用・昇格への「保証」の
一助しての利用を期待
⇒教育面での自助努力、研鑽が評価される
(処遇への反映も可能性ありへ)
◎より新しい教育手法の獲得、FDの推進
⇒自身の継続的な向上心と結果を「確認」
教育士間の連携で、より優れた事例を学び、各授
業・講義に反映することができる
◎監督官庁への教育内容・方法の「保証」文部科学省
対応
⇒教員一人一人のレベルを評価・認証していること
◎教育評価に対する「保証」
⇒教育カリキュラム、シラバスなどの外見的な評価だ
けでなく、教員レベルでの「保証」
◎顧客(父兄)への説明責任
⇒教育機関全体のレベルと教員レベルでの両者を合わ
せての「保証」
◎教育機関の個性化・特色化
○日本社会が求めている技術者とは?
1) 社会人として、次世代リーダーとして
「人間力」を身に付け、グローバルに活躍
する人材
2) 社会で求められる新しい知識、情報、
技術・技能等の「知識力」を会得している
人材
◎文科省の「学士力」、経産省の「社会
人基礎力」、厚労省の「YESプロクラム」等
の検討により、
社会人像(含む技術者)の実現へ向け
て、多面的な教育による人材育成を目指
している
YESプログラム: Youth Employability Support
若年者就職基礎能力修得支援事業
○教育機関の役割とは?
1) 学生の学習に対する「動機付け」と「目的
意識」を持たせること(心に火をつける)
2) 問題意識の醸成と継続的な学習の必要性
を理解させること(自己研鑚の実現)
工学教育の目的:教育機関として、求められる
技術者により近い人材を教育・育成する
教育力・研究力の強化
多様化への対応力の強化
が教育機関に求められている
教員の専門性・教育力向上が不可欠
教育士(工学・技術)とは?
求められる技術者を教育、育成できる人
○教育士(工学・技術)の資格と継続的能力開発
①資格取得後は、教育論文作成・口頭発表などによる継続的能力開発が必要
②継続的能力開発の実績記録の実施(ポイント換算にて各自記録)
③資格の更新制
・ポイント制による評価(5年間に250ポイント以上)
・更新に失敗した場合には資格を喪失
④教育実績をポイント数にて自己管理する方式を導入
<ポイント制度の詳細については別紙参照(H24年度版)>
教育士取得の流れ
募
集
・
受
付
4
月
~
6
月
資格取得の切掛け
①個人としてのレベルアップ(自己啓発)
②教員応募への前提条件(個人)、また昇格時の「チェック項
目」(学校)としての利用機会を期待
③学部長などから、資格取得の働き掛け
資格取得の相談(地区工教、日工教事務局)
①資格のランクに関わる相談
②過去のポイント取得状況のチェック(教育実績)
応
募
資
料
作
成
7
月
~
9
月
資格取得申請書類の策定
①上記相談結果に基づく申請書類作成
②推薦書作成依頼(特別教育士へ)
③書類作成要領は日工教Webサイト参照
資格取得申請書類の提出
(含む実績ポイント)
面接受審
面接10月~11月
合否判定(教育士委員会審査WG)
理事会決議後
合格通知3月
教育士の継続認定を
自己能力の確認、自己研鑽の継続で
忘れずに
の証明、次年度以降の資格向上
~工学教育を保証する日本発(日本初)の資格「教育士」~
○教育士(工学・技術)の資格分類と能力概要
能力要件 / 教育士の資格
初級
中級
上級
特別
計画、管理・運営力
汎教育力
(教育方法、教育改善)
専門分野の教育力
分野専門力
課題発見・解決・実行 主導・創出・開拓
人間力(倫理、コミュ
基 ニケーション力等)
礎
教育への情熱、
CPDマインド
CPD :Continuing Professional Development
Aware
Capable
Skilled
Expert
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God