き ず な - 浦川原中学校ホームページ

浦川原中学校だより
重
点
目
標
き
- おおらかに、たくましく生きぬく生徒 -
ず
な
(1)自ら学ぶ意欲を育て、確かな学力の定着を図る。
(2)豊かな心と主体的に生きる力を育てる教育の充実を図る。
(3)将来の生き方を考えさせる体験活動の充実を図る。
(4)家庭や地域との連携を密にし、地域に開かれた学校の実現に努める。
第5号
平成27年9月3日発行
つ な
全員がバトンを繋ぐ
校長 八木 一志つな
体育祭の種目に全校リレーがあります。私の好きな種目でもあります。先ず、全員がバトンを繋い
で走るところが素敵です。順位が変わるのも興奮します。大きく差がついてしまうことも当然ありま
すが、諦めないで走る姿に琴線が緩みます。男女混合もいいですね。弾丸のごとく早く走れる子、遅
いけど全力を出し切って走る姿、転んでしまっても起き上がり走る子、様々です。一生懸命というド
ラマを見ることができます。バトンを手渡す真剣な表情も好きですね。手渡しが失敗に終わり、空を
見上げる悔し顔も好きですね。このバトンの受け渡しにリレーの醍醐味を感じます。
しかし、この全校リレーに対する熱情と裏腹な思いもあります。走力に自信のある生徒は楽しいで
しょう。差を広げる、縮める、あるいは抜き返す姿に見る人も喝采するでしょう。されど、走るのが
遅く、自分が走ることによってチームが負けてしまった場合、その子はどんな思いをするでしょうか。
チームメイトもあの子の走りが原因で負けてしまった、という当惑を抱くかもしれません。
さて、どちらを採るべきでしょうか。思案しておりますと、インターネットのブログで、母親が小
学生の子どもの全校リレーの感想を載せたものに目が止まります。
「全員リレーの練習をしてるとね、お互いの足りない部分を認めてね、かばい合おうとする心が芽生
えてくるみたい。クラスの目標は一つ。やっぱり一番になりたい。仲間には走るのが速い子もいれば
遅い子もいる。選抜リレーだったら、速い子同士の対決だから、出場選手のみって感じであまり実感
が湧かない人もいるんだろう。全員だとね遅くとも早くとも全員頑張らなきゃならない。みんなのた
めに全員が頑張ろうと思うんだよ。連帯感っていうのかな。
だから、仲間のために僕負けたくないんだ。僕の前走者は○○さんていう女の子。走るのが遅い子。
でも、頑張って走ってきてくれるから、僕は○○さんのためにも頑張るよ。そして、先生が教えてく
れたよ。全校リレーのバトンはね、勇気と思いやりと友情で出来ているって。人はね、誰かのために
頑張るんだよ。その頑張りでつながりが出来て、また頑張れるんだよ。命のリレーにもつながるんだ
って。僕、仲間がとっても大切なんだ。だから頑張る。
(以下、その子の母親談)勝者がいるという事は負ける者もいます。勝負の世界に思いやりの精神を
もつことに子どもは理解出来ないかもしれません。まだ分からないかもしれませんが、リレーを通し
て連帯感を学べた子どもは、人生は助け合い、ということを身をもって知ることになった、と思いま
す」
かんなんしん く
私は、これまでに種々の艱難辛苦に出会いました。そこでは、恥ずかしくても歯を食いしばって、
こうまい
頑張らなければならないこともありました。その感傷が、競争よりも共創という高邁を全校リレーに
たく
求めてしまうのかもしれません。足の速い生徒は長い距離を走り、難儀な生徒は早くバトンを託す、
そくいん
テークオーバーゾーンというルールに、惻隠の情をも感じます。また、
「私、走るのが好きなんです」
ゆうりよ
と、走るのが遅い生徒からの声も聞きます。私の憂慮をよそに、生徒は少々のことではへこたれない
のかもしれません。
差を生まない、作らない風潮の中、差があるから「なにくそ」っと、悔しさをバネにして生きてき
た私は、全校リレーで生徒が、どんなドラマを創ってくれるか楽しみなのです。
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学校評価
☆生徒アンケートの結果より
◎
△
◎
△
授業に真剣に取り組んでいて(98%)、授業の内容も理解しています(93%)。
家庭学習時間が、目標に到達していません。(1時間以上60%)。
学級の係活動、委員会活動(92%)、部活動(93%)に進んで取り組んでいます。
今の自分への満足度(69%)、自信をもって取り組む(74%)面で努力が必要である。
☆保護者アンケートの結果より
生活リズムに関して、保
護者と生徒の間では少し差
が見られます。生徒は95%
が規則正しい生活を送って
いると答えていますが、保
護者アンケートでは、早寝
早起きについて54%と評価
されています。それぞれの
意識に差があるようです。
実態はどうでしょうか。ま
た、SNSなどのメディアと
の付き合い方を心配されて
いる保護者の記述もありま
した。生活習慣の改善のた
めにも、是非この機会にお
子さんと話をしてみてくだ
さい。
また、家庭学習については、生徒と保護者ともに同様に課題が見られます。まだ家庭での学習時間
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が十分ではないようです。学校では、生徒は終学活時に自学ノートに家庭学習の予定時間と学習内容
を記入しています。家庭での学習内容を具体的に決めて取り組むことで、学習習慣の定着を図ってい
ます。さらに、翌日ノートを提出し、学級担任が取組状況についてコメントを添えたり、取組が良好
な生徒のノートを紹介したりして、生徒のやる気につなげています。今後とも家庭学習の方法や時間
設定等について、学校としての指導を徹底し、生徒を支援していきます。
①
②
③
メディアとの付き合い方を考え、早寝早起きなど規則正しい生活習慣を守りましょう。
家庭学習の内容を今以上に充実させていきましょう。
家庭内で何か役割を決め、責任を持って手伝いをしましょう。
☆保護者アンケート(記述式)より
たくさんの御意見をいただきました。皆様からいただいた御意見を真摯に受け止めてこれから
の教育活動を行っていきます。各学年ごとに掲載します。
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全国学力・学習状況調査の結果から
平成27年4月21日(火)実施 対象:3年生
1 国語、数学、理科のテスト結果・・・全て全国・県を上回る
内容 国語A:主として知識、国語B:主として活用
数学A:主として知識、数学B:主として活用
理 科:知識と活用
2 学習状況調査の結果
当校の弱いところ(肯定的評価 %)
・自分にはよいところがあると思いますか。
(62.2% 昨年比+9.3%)、全国(68.1%)
・友達の前で自分の考えや意見を発表することは得意ですか。
(40.0% 昨年比+19.4%)、全国(49.6%)
・学校に行くのは楽しいと思いますか。 (84.5% 昨年比+8.0%)、全国(82.1%)
・学校の授業時間以外に、普段1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか。
【2時間以上】(11.1% 昨年比 -0.6%)、全国(35.7%)
以上を踏まえて、今後、授業では発表の機会、家庭学習では内容の充実を目指し、学習指導
部を中心に改善を進めていきます。
通学路合同点検
8月6日(木)
4月に保護者の皆様からいただいた通学路に関する改善要望に対して、上越市をはじめ関係機関
による合同点検が行われました。コメリホームセンター前の横断歩道への信号機設置や、虫川の国
道253号から旧道入り口への横断歩道の設置、また外灯の設置等校区内6ヵ所を点検していただき
ました。結果は、横断する人の数が少ないなど、改善が難しい状況だそうですが、地域とともに継
続して改善を求めていきます。
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学校の様子を紹介します!
県総体
7月24日(金)25日(土)
陸上競技部
男子砲丸投
*両種目ともに40名出場
会場…柏崎市陸上競技場
剣道部
会場…新潟市豊栄総合体育館
男子走幅跳
男子団体戦
女子団体戦
第4位 内山 隼輝
第13位 横田 聖英
第17位 長壁 輝哉
予選リーグ敗退
予選リーグ敗退
表彰式の様子
第47回上越地区吹奏楽コンクール
地区吹奏楽コンクールが上
越文化会館で行われました。
楽器の手配等、同窓会をはじ
めいろいろな方々より応援して
いただきました。吹奏楽部員
は、その恩恵に応えようと奮起
し、見事に銀賞という結果を残
してくれました。
職場体験学習
7月26日(日)
【コンクールを終えて顧問を囲んで】
7月27日(月)~7月31日(金)
地域の17事業所に御協力いただき、5日間の職場体験学習を行いました。
2年生34名が、貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。
事業所での活動の様子【敬称略】
【 東自動車 】
【ナルス】
【セブン-イレブン】
【ヤマト運輸】
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【自然芋そば】
【コメリ】
うらがわらまつり
8月1日(土)
浦川原区総合事務所の駐車場で、うらがわらまつりが開催されました。今年も吹奏楽部
の演奏で祭りがスタートしました。さらに、有志メンバー70名による浦中ソーランで会場を盛り
上げました。当校のPTAも「金魚すくい」と「輪投げ」の出店で参加し、大盛況でした。
【吹奏楽部の演奏】
【浦中ソーラン】
【PTA金魚すくいの出店】
小中学生リーダー研修
8月6日(木)
中学校区の小学校と中学校
のリーダーが集まり研修を行いま
した。各学校でのこれまでの取組
や今後 の課題や活動について
情報交換を行いました。
【研修会の様子】
第36回新潟県少年の主張大会~わたしの主張~上越地区大会
8月18日(火)
3年生の村松きあらさんが学校の代表として出場し、堂
々と発表してくれました。その内容を掲載します。
小さな勇気
3年 村松 きあら
「お名前を教えてください。」
「年寄り扱いするな。」
私は、びっくりして、「なんで怒るんだ。」と思いました。
名前を聞いたのは、私がボランティアで訪れたデイサービスセンタ
ーの利用者のおじいさんにでした。
この時私は中学一年生でした。学校のボランティア委員の一人として、この施設を訪れたのです。それま
で、私はボランティアには興味がなく、「夏だし、暑いし、面倒だな。」
と考えていました。これが校外で初めてのボランティア活動でした。
最初の仕事は、利用者の方が来られた時に、下駄箱の内履きをとってあげることでした。内履きには、
名札が付いていました。正直に言うと、簡単な仕事だと思っていました。
ですが、こんな風に怒られてしまい、急に不安で、どうすればいいのか、分からなくなってしまいました。お
じいさんは、怒った様子で、自分で靴を取って、私の横を通り過ぎていってしまいました。
その後は、特に困ったこともなく、入浴後の利用者の方の髪を乾かしたり、お茶を出したりしました。しかし、
心の中では、さっきのおじいさんとのことが、ずっと気になっていたのです。できればもうあのおじいさんとは、
話さずに終わりたいと考えていました。
最後に、みんなで折り紙をする時間になりました。わたしが、職員の方に割り振られた机には、あのおじい
さんがいたのです。
机の上には、折り紙の本が一冊ありました。折り紙が得意だった私は、ドキドキしながら、「蓮」を選び、皆
さんに折り方を説明しました。すると、あのおじいさんは、折り方が分からないらしく、手が止まっていたので
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す。どうしよう、と戸惑ったのですが、私は恐る恐る「大丈夫ですか?」と声を掛けました。
するとおじいさんは、「どうやってやるんだね。」と私の方を見ました。私は、更にドキドキしながら、折り方を
説明しました。とても緊張したのを覚えています。
「蓮」が折りあがると、「できたっ。」と声をあげ、次の瞬間、おじいさんは、私の方を見て、「ありがとね。」と
ニコッと笑ってくれたのです。その時のことは、たぶんこの先も忘れないと思います。
このことがきっかけで、私はボランティアが楽しいと思うようになり、面倒だと思っていた、サマーボランティア
にも三年間参加しました。
ボランティアは、仕事と違って、お金をもらえるわけではありません。しかし、「ありがとう」などの感謝の言葉
を言ってもらった時は、すごくうれしいし、お金では買えない価値のあるものだと分かりました。
それまでも、「地域とのかかわりを大事にしよう」ということは、聞いていました。しかし、実際には、あまり意
識しておらず、特にお年寄りとのかかわりは、少なかったように思います。
でも、このことをきっかけに、地域の人との挨拶をするようになりました。そして、近所の人ともよく話をするよう
になり、今では、お年寄りの方に声を掛けることも、抵抗なくできるようになりました。
お年寄りや他の地域の方から、地域の昔のことや、勉強になる
お話を聞かせていただくのは、とても楽しいです。自分一人では、
開けなかった身近な知らない世界の扉が開いていくようです。
あの時、私がおじいさんを怖がって二度と声を掛けなかったら、
地域の良さを知ることもなかったでしょう。ですから、あの時の勇気
が、私に「人とのかかわりの素晴らしさ」
「地域の良さ」を理解させてくれました。
これからも、私の世界を広げてくれる小さな勇気を忘れずにいた
いです。
【奨励賞】
9月の行事予定です
日付
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曜
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木
金
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月
火
水
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事
予
定
日付
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体育祭予行・準備
19
体育祭
* 弁当
20
(体育祭予備日) 21
振替休業
(体育祭予備日) 22
23
全校集会 救急法講習会(2年)
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曜
水
木
金
土
日
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木
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火
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金
土
日
月
火
水
ノーテレビノーゲーム運動 高田高校体験入学
学級優先日
壮行式(陸上・駅伝) 細井カウンセラー勤務
職員会議 *陸上・駅伝活動可
生徒会優先日 上越総合技術高校見学会
行
事
予
定
上越新人陸上大会 松代高校体験入学
吉川特別支援学校説明会
十日町高校・六日町高校体験入学
敬老の日
国民の休日
秋分の日
科学研究発表会
中学生まちづくりワークショップ(ユートピアくびき希望館)
深めよう絆県民の集い(妙高市)
壮行式(各種大会)
上越新人各種大会
* 弁当
【お知らせ】生徒の学校の様子をホームページで紹介しています。「浦川原中学校」で検索し、
「おたより」の項目を御覧ください。
上越市立浦川原中学校
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