平成28年度 第 3 回 青 空 教 室 7月 7 日(木) ※昨年より草丈短く茎数少なめ、茎も細く生育はやや遅れぎみです。一部では幼穂形成期に入っています。穂のもと ができ始める時期なので、5 月中旬までに田植えした圃場は中干しを終了して間断通水か浅水管理に戻して下さい。 ※今年は気温が高いため稲が消耗しており、葉色は淡めです。1 回目の穂肥の施用後も葉色が薄いと感じた場合は、 2 回目の穂肥の量を若干増やすか、ケイカル 20~40 ㎏/反の散布を検討して下さい。 ※いもち病が発生しやすい気象が続いています。常発地では引き続き注意して下さい。いもち病が出たら、被害が 広がる前に防除しましょう。一般・舞ではブラシン粉剤、匠・極ではホワイトミネラル(貝の粉)を散布します。 ※12、13 日頃にフェーン発生の恐れがあり、大雨の後でも圃場が乾燥しやすくなります。幼穂形成期から出穂期は、 水稲が最も水分を必要とする時期ですので、中干しを一旦中止して圃場に水を入れましょう。 栽培区分 田植日 極 匠 匠(前年真) 舞 一般 5/28 5/25 5/31 5/15 5/19 草丈(昨年比) cm 42.6(-9.5) 37.0(-0.4) 32.0(-3.1) 54.0(+1.4) 43.7(-2.7) 6 月 28 日 茎数(昨年比) 本/株 18.8(-3.4) 15.4(-3.4) 10.0(-6.2) 20.0(+0..4) 19.4(-6.4) 葉色 (昨年比) 3.7(-0.8) 4.2(-0.1) 3.8(-1.0) 4.7(-0.5) 4.7(-0.7) 草丈(昨年比) cm 44.9(-9.5) 47.5(-3.3) 41.7(-2.5) 56.6(+7.1) 53.3(+2.5) 7月 5 日 茎数(昨年比) 本/株 17.4(-5.6) 17.0(-7.0) 16.2(-7.6.) 19.4(+0.2) 25.0(-1.4) 葉色 (昨年比) 3.9(-0.5) 4.2(-0.4) 3.8-1.2) 4.1(±0) 3.8(-0.7) 雑草、病虫害 幼穂 ㎜ - - - ~0.5 - - - イボクサ局所 - イボクサ小 ※最も早い圃場で8月上旬、5 月下旬定植の圃場では、8月中下旬に出穂が始まると思われます。 1.元肥に一発肥料を入れた圃場では、穂肥(追肥)は不要ですが、葉色 が昨年より淡い場合は、カリ投げ君を施用して下さい。 2.幼穂2~7㍉を確認したら、穂肥(有機アグレット)を施しましょう。 一般栽培の方は、福井有機追肥 50(化成入肥料)も可です。化成入り 肥料を穂肥に使う場合は、幼穂 10 ㍉を確認してから施肥します。 2 回目の穂肥は、1 回目を施用してから 10 日後です。 出穂期以降の施肥(実肥)は登熟が遅れてバラつきやすくなり、食味 も悪くなります。実肥は施用しないで下さい。 区 分 極・匠・真・舞 一般栽培 葉 色 有機アグレット 674 (N6%,有機 100%) 福井有機追肥 (N12%・有機 50%) 3.5 以下 30kg(N1.8) 15kg(N1.8) 4.0 前後 20kg(N1.2) 10kg(N1.2) 4.5 以上 10kg 以下(N0.6) 施用しない 2回目 20kg(N1.2) 15kg(N1.8) 表1:穂肥量の目安 3.幼穂形成期から収穫 1 週間前までは、圃場の水を切らさないよう、浅水管理か間断通水を行ってください。 天候まかせの水管理は絶対やめましょう。幼穂形成期から出穂までの期間、圃場にヒビが入るほど強く干すと 収量と品質が低下します。 4.斑点米予防のため、出穂 10 日前(7月下旬頃)に再度、畦畔農道休耕田の草刈りをしましょう。稲より少し 早く穂を出すヒエや、シロツメクサ・ヨモギはカメムシを呼び寄せます。念入りに除草してください。 5.一般、舞でスタークル粒剤を使ってカメムシの防除を行う場合は、出穂 7 日後に行います。他の殺虫剤を使う 場合は、散布量や散布時期が異なる場合があるので、農協に相談してください。 ☆カメムシ防除の基本は草刈りです。草刈りは必ず実施しましょう ☆お盆前は気温の高い日が続きます。屋内屋外を問わず、農作業を行うときはこまめに水を飲み、日中の気温の 高い時間帯は休憩するなど、体調管理に充分気を付けて作業して下さい。 * 次回の青空教室は7月21日(木)の予定です
© Copyright 2024 ExpyDoc