※これまでの暑さで稲が消耗しており、草丈・茎数は昨年より少なく葉色は

平成28年度
第
2
回
青
空
教
室
6月23日(木)
※これまでの暑さで稲が消耗しており、草丈・茎数は昨年より少なく葉色は薄めです。
※5 月中旬より前に植えた圃場では、株間が混み始めて分げつ盛期に入りました。中干しを始めてください。
※1 度目の穂肥の時期は、5 月上旬植えの圃場でも来週以降と思われます。
※いもち病が出やすい気候が続いています。葉に斑点がないか確認し、いもち病を広げないよう管理して下さい。
※箱施薬(Drオリゼ)を使用し、オリゼメートも入れる予定の方は、6月下旬(今週末~来週中)に散布して下さい。
栽培
区分
極
匠
匠(前年真)
舞
一般
草丈(昨年比)
cm
28.2(-2.2)
24.0(-4.4)
22.9(-2.3)
36.4(-0.3)
29.0(-0.4)
6月14日
茎数(昨年比)
本/株
7.4(+0.2)
5.4(-3.8)
4.4(-3.2)
11.6(-5.6)
20.6(+3.4)
葉色
(昨年比)
3.5(-0.2)
3.5(-0.2)
3.6(-0.2)
4.1(-0.3)
4.2(-0.2)
草丈(昨年比)
cm
30.3(-6.5)
29.9(-2.1)
25.3(-4.1)
45.8(+1.8)
37.1(-4.1)
6 月21日
茎数(昨年比)
本/株
14.4(-4.2)
10.8(-4.0)
6.6(-13.0)
18.0(-1.2)
22.6(-2.4)
1.穂肥(追肥)について
区分
・一度目の穂肥を施用する目安は、平均的な生育の株の幼穂の長さが
葉色
(昨年比)
3.7(-0.4)
4.4(+0.2)
3.6(-1.1)
4.4(-0.3)
4.3(-0.7)
雑草、病虫害
コナギ 3 葉
―
イボクサ(畦畔沿)
-
イボクサ(畦畔沿)
極・匠・真・舞
(幼穂 2~7 ㎜)
有機アグレット 674
(N6%,有機 100%)
一般栽培
(幼穂 10 ㎜)
福井有機追肥(化成入)
(N12%・有機 50%)
2~7 ㎜程度の頃です。穂肥に化成入り肥料を使える一般栽培では
葉色
10 ㎜程度です。追肥が早すぎると、無効分げつ(くず米の増加)や
3.5 以下
30kg(N1.8)
15kg(N1.8)
倒伏を招き、いもち病が発生しやすくなります。穂肥は幼穂を確認
4.0 前後
20kg(N1.2)
10kg(N1.2)
してから施用して下さい(表1)。
4.5 以上
10 ㎏以下(N0.6)
1回目は省く
2回目
20kg(N1.2)
15kg(N1.8)
・元肥に一発肥料を入れた圃場では、穂肥(追肥)は不要です。
・追肥せずに葉色を回復させたい場合や、無農薬で病害虫や倒伏被害
表1:穂肥量の目安
を軽減したい場合は、ケイカル又はカリ投げ君(カリ入ケイ酸肥料)を散布します。
穂肥の時期にケイ酸資材を施用すると葉や籾が硬くなり、稲がいもち病に強くなります。
・穂肥期のケイカル散布量は 60~100 ㎏/反です。秋に撒いた圃場では 20~40 ㎏/反に減らして構いません。
・カリ投げ君は一般・舞・真用、施用量は 200gの小袋 20 袋/反です。畦畔から小袋を投げ入れて散布します。
2.これからの水管理
・中干しは、足跡に水が少し残る程度までで止めます。大きなヒビが入るまで圃場を干してはいけません。ヒビが
入って地表近くの新しい根が切れると、穂が短く米粒が小さくなって収量が減ります。
・天候まかせの水管理を行うと、胴割・乳白米が増加して収量・品質が落ちます。中干開始から 10~14日過ぎ
たら間断通水や浅水管理に戻し、圃場の水を切らさないようにしましょう。
3.病害虫対策
・今年はイネドロオイムシが多めですが、白い繭(さなぎ)が見え始めたため間もなく居なくなると思われます。
まだ被害が発生している圃場では、中干し前でも 2~3 日水を落とし軽く干してください。
・いもち病常発地では、風通しの悪い畦畔をこまめに除草しましょう。いもち病を見つけたら、周囲に広がらない
よう早めに防除して下さい。防除には一般・舞ではブラシン粉剤、匠・極ではホワイトミネラル(貝の粉)を使用します。
・圃場周辺でカメムシの餌場や隠れ家になるのは、イネ科の雑草(ヒエ、アワ、メヒシバ)、クローバー(シロツメクサ)、
ヨモギです。ヒエの穂は、特に小型カメムシ類を強く引き寄せます。ヒエを見かけたら穂
だけでも引き抜いて、田んぼの外に捨ててください。
・歩行性の大型カメムシは、朝夕の涼しい時間帯に畦畔から圃場に入ってきます。出穂から
収穫 10 日前頃まで圃場に水がある状態を保つと、大型カメムシが侵入しにくくなるため、
斑点米被害が減ります。
・コナギ(紫花)やオモダカ(白花)は、花が咲く前は根が浅いので手取りできます。
種が落ちたり、芋(塊茎)が増える前に確実に除草してください。
・池田町内でイボクサ(写真)が増加しています。刈り取ったツル状の茎は放置せず、圃場の外に捨ててください。
来週の青空教室は日程通りお休みします。次回は、7月7日(木)の予定です。