労働安全衛生法違反(運転位置から離れる場合の措置)

沖縄労働局
Press Release
【照会先】
沖縄労働基準監督署発表
沖縄労働基準監督署
監督課長 上原周
(電話) 098-982-1263
平成 27 年 12 月 8 日
労働安全衛生法違反(運転位置から離れる場合の措置)で書類送検
沖縄労働基準監督署(署長 長濱直次)は、本日、下記法人等を労働安全衛生法違反の疑いで那
覇地方検察庁沖縄支部へ書類送検した。
記
1.被疑者
(1) 法人 わかばクリーン株式会社
所在地 沖縄県沖縄市字登川3206番地
(2) 個人 同社代表取締役A
2.違反条文
法人 労働安全衛生法第 20 条第 1 号
労働安全衛生規則第 151 条の 11 第 1 項第 2 号
労働安全衛生法第 119 条第 1 号(罰条:6 月以下の懲役又は 50 万円以下の罰金)
労働安全衛生法第 122 条(両罰規定)
個人 労働安全衛生法第 20 条第 1 号
労働安全衛生規則第 151 条の 11 第 1 項第 2 号
労働安全衛生法第 119 条第 1 号(罰条:6 月以下の懲役又は 50 万円以下の罰金)
3.違反の概要
わかばクリーン株式会社は、沖縄県沖縄市字登川3206番地に本店・本社を置き、一般
廃棄物処理業などを営む事業者、被疑者 A は被疑会社の代表取締役として同社の労働安全衛
生管理を統括掌理する者であるが、平成27年5月29日、被疑者Aは沖縄市内でごみ収集
作業を労働者2名に行わせるに際し、塵芥車(ごみ収集車)の運転者Bに対して作業のため
に運転席を離れる必要がある場合に塵芥車の原動機(エンジン)を止め、かつ、逸走を防止
するための必要な措置を講じさせなければならなかったのに、これを行わせなかったため、
エンジンがかかったまま急後進した塵芥車の後ろで作業していた同僚の労働者Cが塵芥車と
コンクリート円柱の間に頭部が挟まれ、死亡したものである。
関係法令
労働安全衛生法
(事業者の講ずべき措置等)
第20条
一
事業者は、次の危険を防止するため必要な措置を講じなければならない。
機械、器具その他の設備(以下「機械等」という。)による危険
(運転位置から離れる場合の措置)
第151条の11
事業者は、車両系荷役運搬機械等の運転者が運転位置から離れるときは、当該運転者に次の措
置を講じさせなければならない。
二
原動機を止め、かつ、停止の状態を保持するためのブレーキを確実にかける等の車両系荷役
運搬機械等の逸走を防止する措置を講ずること。
(罰則)
第119条
次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金に
処する。
一
第十四条、第二十条から第二十五条まで、第二十五条の二第一項、第三十条の三第一項若し
くは第四項、第三十一条第一項、第三十一条の二、第三十三条第一項若しくは第二項、第三十四
条、第三十五条、第三十八条第一項、第四十条第一項、第四十二条、第四十三条、第四十四条第
六項、第四十四条の二第七項、第五十六条第三項若しくは第四項、第五十七条の四第五項、第五
十七条の五第五項、第五十九条第三項、第六十一条第一項、第六十五条第一項、第六十五条の四、
第六十八条、第八十九条第五項(第八十九条の二第二項において準用する場合を含む。)、第九十
七条第二項、第百四条又は第百八条の二第四項の規定に違反した者
(両罰規定)
第122条
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人
又は人の業務に関して、第 116 条、第 117 条、第 119 条又は第 120 条の違反行為を
したときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科
する。