労働安全衛生法違反(建設現場における安全な通路の未

沖縄労働局
Press Release
【照会先】
沖縄労働基準監督署発表
平成 28 年 3 月 17 日
沖縄労働基準監督署
監督課長 上原周
(電話) 098-982-1263
労働安全衛生法違反(建設現場における安全な通路の未設置)で書類送検
沖縄労働基準監督署(署長 長濱直次)は、本日、下記法人等を労働安全衛生法違反の疑いで那
覇地方検察庁沖縄支部へ書類送致した。
記
1.被疑者
(1) 法人 有限会社サニーズハウジング
所在地 沖縄県中頭郡北谷町北谷二丁目 16 番地 1 ビーチサイドマンションP-3、
A-1 号
(2) 個人 同社常務 A
2.違反条文
法人 労働安全衛生法第 23 条
労働安全衛生法第 119 条第 1 号(罰条:6 月以下の懲役又は 50 万円以下の罰金)
労働安全衛生法第 122 条(両罰規定)
労働安全衛生規則第 540 条第 1 項
個人 労働安全衛生法第 23 条
労働安全衛生法第 119 条第 1 号(罰条:6 月以下の懲役又は 50 万円以下の罰金)
労働安全衛生法第 122 条(両罰規定)
労働安全衛生規則第 540 条第 1 項
3.違反の概要
有限会社サニーズハウジングは、沖縄県中頭郡北谷町北谷二丁目 16 番地 1 ビーチサイド
マンションP-3、A-1 号に本社を置き、防音工事業等を営む事業者であるが、平成 27
年 8 月 10 日、宜野湾市普天間にある建築工事現場において、同社従業員であるBに防音工
事作業を行わせるに当たり、建物と足場との隙間が 40 センチ以上あって、高さおよそ 3.6
メートルの箇所を従業員Bに通路として使用させていたにも関わらず、建物床面と足場作
業床の間に足場板に渡し、その足場板を固定し手すりを設ける等の方法により、労働者が
使用するための安全な通路を設けないまま作業を行わせたものである。
4.参考事項
(1)法人については、現場内の足場を労働者に使わせるに当たって、安全な通路の設置を
行う等の災害を防止するための必要な措置を怠っていたことから送致することとしたもの。
(2)なお本件は、平成 27 年 8 月 10 日に請負業者の作業員が足場から墜落し、頭部に重傷を
負う労働災害が発生したことを端緒として、捜査を行ったものである。
関係法令
労働安全衛生法
(事業者の講ずべき措置等)
第23条
事業者は、労働者を就業させる建設物その他の作業場について、通路、床面、階段等の保全並
びに換気、採光、照明、保温、防湿、休養、避難及び清潔に必要な措置その他労働者の健康、風
紀及び生命の保持のため必要な措置を講じなければならない。
(罰則)
第119条
第1号
第20条から第25条までの規定に違反した者は、六月以下の懲役又は五十万円以下の罰金
に処する。
(両罰規定)
第122条
法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務
に関して、第 116 条、第 117 条、第 119 条又は第 120 条の違反行為をしたときは、行為者を罰
するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科する。
労働安全衛生法規則
(通路)
第540条
第1項
事業者は、
作業場に通ずる場所及び作業場内には、労働者が使用するための安全な通路を設け、
かつ、これを常時有効に保持しなければならない。