気 を つ け よ う 理学療法士 の 周りの 法律 29 会員の皆様は年 1 回職場で定期健康診断を受けてい ようになりました。これを使用者による労働者への安 ますか。職場といっても自らが勤務する病院である必 全配慮義務といいます。安全配慮義務にはメンタルヘ 要はありません。定期健康診断は労働安全衛生法第 ルスも含まれ、36 協定の範囲内としても、長時間労 66 条に定められており、使用者 (理事長、病院長など) 働を放置し、部下がうつ病になると安全配慮義務違反 に課せられた義務になります。 に問われる可能性があります。 元々、労働安全衛生法第 3 条に 「事業者は、(中略) この他、労働安全衛生から見た理学療法士に身近な 労働者の安全と健康を確保するようにしなければなら 業務上のリスクには、腰痛、頚肩腕障害、感染症など ない。 」と定められており、法は労働災害の防止はもと が挙げられます。管理する立場にある者は、医療職と より、健康に対する配慮を行うことを求めています。 してこれらリスクに対する対応策を部下だろうと油断 これに加えて、平成 20 年には労働契約法が施行され、 せずに常に職場環境のチェック、部下への配慮を怠ら 第 5 条に 「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその ず、また、職員も自分自身の健康は他人から与えられ 生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができ るものではなく、自ら積極的に守る心構えが必要です。 るよう、必要な配慮をするものとする。 」と明記される この度、平成 28 年度上半期の会員不祥事案件が懲戒委員会で検討され、下記のとおり処分を 通知しました。会員の皆さまにおかれましては、くれぐれもご留意くださいますよう切にお願 いいたします。 ブロック 事 案 名 処分内容 関 東 青少年健全育成条例違反 退会勧告 東 北 県迷惑防止条例違反(盗撮) 会員権利停止 1 年間 JPTA NEWS No.305 24
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