幌別小学校教育目標 ○ すすんで学びよく考える子 ○ 互いに助けあい思いやる子 ○ 丈夫な体でたくましく生きぬく子 (昭和 62 年 3 月改訂) 登別市立幌別小学校 学校だより 第 5 号 平成27年 7月24日 なか やま しげ お 校長 中 山 重 夫 中国の古典「管子」にあるお話です。ある村にいた一人の少年は、たいへんお腹がすいていたので、 川で釣りをしてる老人に「魚を一匹ください。 」とお願いをします。しかし、老人はそれを断り、少年 にこう言います。 「私がこの魚をお前に与えれば、とりあえずお前の飢えは満たされる。しかし、また腹をすかせること になるだろう。だから、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えてやろう。そうすれば、お前は一生 食べていくことができるだろう。 」 このお話は、 「魚を一匹与えれば一日腹が満たされる。釣り方を教えれば一生腹が満たされる。 」とい うことわざのもとになったお話です。 英語でも、 “Give a man a fish and you feed him for a day; show him how to catch fish and you feed him for a lifetime”魚を一匹やれば一日食いつなぐが、魚の取り方を教えてやれば一生食いはぐれるこ とはない。という同じような内容を表す表現があります。世界の東西を問わず、大切なことはどこでも 同じということでしょうか。 さて、この言葉を子どもの学習で考えた場合、問題の解答のみを子どもに与えるのは「魚を与えるこ と」にあたり、子どもと一緒に問題を解いて問題の解き方を教えるのは「釣り方を教えること」にあた ると考えられます。 子どもたちは、1学期の間に「魚」ではなく、たくさんの「釣り方」を手に入れることが出来ました。 算数の計算の仕方を理解することを通して、数が変わっても正しく答えを出せることを学びました。交 通安全教室で、実際に道路を横断したり、自転車乗りの練習することを通して、交通事故から身を守る 方法を学びました。運動会の練習を通して、人と人が協力する方法、精一杯がんばる方法、勝利を分か ち合う方法を学びました。 夏休みの過ごし方でも同じことが言えます。休みのはじめや終りに一気に宿題のプリントや作品を終 わらせてしまっては、本当の学力を身につけることができなくなってしまいます。出された宿題は、毎 日少しずつ、自分で調べたり、練習したり、作成したりすることで、学習習慣や学習のコツが身につく のではないでしょうか。 この4か月間、子どもたちはよく努力し、それぞれの学年にふさわしい姿に近づいてきました。保 護者の皆様には、学校の教育活動へのご理解とご協力と共に、家庭での日々の励ましや支えをいただき ました。地域の皆様には、地域での見守りや放課後学習、体験活動などのサポートをしていただきまし た。これからも、子どもたちの健やかな成長を願い、歩みを進めてまいりますので、指導・支援を宜し くお願いいたします。
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