ノンフィクションストーリー

【蹴りたい自分の背中】
かわいい自分を守りたい…
12/28 といえば、年末。仕事も終わり来たる新しい年に向けて
皆様もいろいろとお忙しかったのではないでしょうか。しかし…
その日の午後、ありえへんことが起こっていたのですよ。実は。
包装資材を取りに倉庫に行くとですね。あるものがないのです。
なんだと思います?まぁ想像つかないでしょうし、分かった!と
おっしゃってもたぶん違うと思いますので、先に違うと突っ込んで
おきましょう。
これです。(写真→)
これが 3 つしかないのです。
中身は、たまごを詰めるパック
です。
たまごを詰めるパックですよ。
これがないんですよ。
ありえへんでしょ。
顔面蒼白になるのはこういう時
ですね。
確かに注文したよ。注文したと思うけど。注文したのかな…。
不安の波が押し寄せる。
まぁその日に来ていないということは、注文し忘れていたわけ
ですな。ハハ。
いつも笑顔で寄って下さる担当 M 氏に連絡。こういう時、普段
すぐに電話がつながって、しょうもない話をしながら注文や相談
などをさせてもらっているのですが、今日はつながらない。
そうでしょ。だって、12/28 ですから。ますます焦るでしょ。
すぐに以前担当して下さって、M 氏の上司である S 氏へ電話をかけ
たのです。「もしもし~。あ~杉山さんどうも~」
空から暖かい光がさすような雰囲気ですよ。
という訳で、その一部始終を説明すると、S 氏が自宅からすぐの所に
工場があるので、品物を見てきて下さるって。涙が出そうでした。
だって 12/28 の午後 2 時過ぎだから。
30 分ほどして、S 氏から連絡が入ります。普段ならマナーモード
で気が付かない事も多い携帯の音量は最大。すぐに取れますよ。
これなら。
しかしこういう時は、良いニュースと、悪いニュースと表裏一体と
いうかセットですよね。ドラマや映画なんかもそうでしょ。
パックはあったのですけどね、配送のほうが年内は難しくて
年明けになってしまうのではないかと思うのですって。
まぁそうですよ。12/28 ですから。
いいんです。いいんです。そもそも私のミスですから。
注文したつもりでいた私のミスですから。
取りに行くことになりました。愛知県安城市まで。
東名もすこしずつ渋滞が始まっているとの情報を得て 、これは
もしかすると泊まりになるかもしれないと覚悟を決めたその時…
杖の音がコツコツと、しかもいつもより早歩きで近づいてきました。
血の気の引く思いから、取り敢えずの安堵を掴み気持ちを切り替え
た私には、どうしても笑うのを抑えている、明らかに我慢している
さすがに心配もちっとはしてくれたんだろうけど、嬉しそうだな。
親父。
この人には棚からぼた餅か。そうだよね。ちょっとそこまで行く
けど乗ってく?って距離じゃないよね。しっかりしたドライブだよ
ね。遠出の。こらこら、ほっぺが上がりかけてる顔なんとかしろ。
3 時半に出発しました。
道路は以外にもスムーズで、途中休憩を入れながら三ヶ日 IC と、
音羽蒲郡 IC の所で、それぞれ 15 分くらいずつ渋滞はあったものの。
ほんとにスムーズに岡崎 IC までやって参りました。
「えー、左手に見えますのが、徳川家康ご生誕の岡崎城でござい
ます。」ライトアップされてきれいでした。
「ただ今通りましたのは、矢作川(やはぎがわ)でございます。」
いかん、いつの間にかドライブになってるぞ。
程なくして、工場に到着。3 時間半でやって参りました。
用 意して下さ ってあ ったパック を無事に積み込み。そのまま
とんぼ返り。車は三河を出て、遠州を通り、わがふるさとみくりや
(御殿場)へ。東名はね、この時ものすごく空いていて前後に車が
一台も見えないという区間が何か所もある程でスイスイでしたよ。
パックも積み込み、時間も余裕があって帰りはほんとにドライブで
したよ。11 時半に到着。
この珍道中の間、S 氏とその後連絡して下さった M 氏。ほんとに
お二人のおかげです。助かったですよ。ありがとうございました。
電話連絡もいいけど、FAX なり、メールなりで記録を残すことも
必要ですな。教訓です。以後気を付けます。
その後、大晦日に親戚のおばさまが来て下さったので「いやぁ、
おばさん聞いてよ。実はさぁ、3日前にね。こんなことがあって~。」
そしたらおばさん目を剥いて
「ばかっちょ!!」
まったく笑わせてやれるような状況になくなってしまった
この空気をご想像下さい。
皆様の笑う門に福が来ますように。