基礎物理学2 レポート No.10 7 月 24 日(金)出題解答例 Ⅰ)テキストから

基礎物理学2
レポート No.10
7 月 24 日(金)出題解答例
Ⅰ)テキストから(解いたあとに自分で採点.赤字で修正・追加)
テキスト巻末の解答例参照
6章
基本問題 6(2 点×2)
10 章 基本問題 7(2 点×3), 9(2 点)
考えてみよう 1(2 点)
Ⅱ)
毎秒 1 t の水を放流しているダムが有り、このダムの落差を 50 m とする。 g = 9.8
m/s2 とする。
A) このダムが、1秒あたりに失う水の位置エネルギーを求めよ。 (2 点)
ΔE = -mgh = - 1000×9.8×50 = -490000 490000 J 失う
B) 失った位置エネルギーが、全て水の運動エネルギーになったとする。50 m 落下した
後の水の速さを求めよ。(2 点)
失った全ての位置エネルギーが運動エネルギーになるとすると、落下後の水の速さ
v は、
1000v2/2 = 490000 → v2 = 980
v = √980 ~ 31.3 m/s
C) 放流した水を使って水力発電をする。このダムの発電量は何 W かを求めよ。ただし、
発電の効率を 90 %とする。(2 点)
490000×0.9 = 441000 441000 J/s or W (441 kW)
Ⅲ)
地球の中心から r (m)離れた位置で質量 m (kg)の物体にはたらく重力の大きさ W は、
W =G
mM E
r2
(N)
である。ただし、G は万有引力定数で、ME は地球の質量である。
A) 地表における重力の大きさが W = 9.8m (N)となることを示せ。 (2 点)
G = 6.67×10-11, ME = 5.97×1024 で、地球の半径を 6.37×106 とすると、(いず
れも SI 単位系で単位を省略)
W = 6.67×10-11×5.97×1024×m / (6.37×106)2
= 6.67×5.97 / (6.37)2 ×10(-11+24-12)×m ~ 9.81 m
B) 地表から静止軌道(地球の中心から約 42000 km)まで、1 kg の物体を打ち上げるのに
必要な仕事を求めよ。(2 点)
物体を持ち上げる力は地球の中心からの距離とともに変化(減少)するので、積分で
求める。計算の簡略化のために、地球の中心から地表までの距離を 6000 km とする。
仕事 W’ は
W'=
42×106
∫6×10
6
G
mM E
r2
42×106 1
dr
6×106 r 2
dr = GmM E ∫
6
1
1
1
= GmM E [− ]42×106 = GmM E
(1 − )
r 6×10
7
6 × 106
~ 5.7 × 107 J
6×107 程度であれば可