季刊 四無量心 2015年 夏号

季刊 平成 27 年 春号
「四無量心」
仏教とは何か?
しむりょうしん
まず仏教の教えとは何か?実はこれを一言で言い表すのは簡単ではありません。
日本人ならば(死後、浄土(天国)での再生を願うもの)というのが、一番ピ
ンとくる答えかもしれません。
しかし、開祖である仏陀(ブッダ)は、
(人間が死後に浄土で再生する)などと
いうことは一言も言っていないし、浄土という考え方も見せていません。そも
そも人間の死後のことは関心がありませんでした。
ブッダは、死に際に、
(死後(死者)のことにこだわるな)とさえ言っています。
では、ブッダの、もっとも根本にある教えは何だったのでしょうか?(ブッダ)
とは、インドでは、
(悟った人)という意味の一般名詞です。ゴータマ・シッダ
ールタという名前の人物が、悟りを開いたため、
(ブッダ)と呼ばれるようにな
ったのです。
ちなみに、彼以前にも、ブッダと呼ばれる人々がいたという信仰(過去仏)が
残っています。ただ、歴史的には誰だったのかは、よくわかっていません。
さて結論としていえば、仏教は(ブッダ(=仏)になるための教え)と言える
でしょう。悟りを開けば、だれでもブッダになれるわけです。
中国で完成した禅の教えでは、人間はもともと仏であるとされています。この
禅の教えに照らし合わせれば、仏教は(人間がもともと仏であることに気づく
ための教え)いえます。
日本では、
(死んで仏様になる)と考えられています。死んだら、だれでも仏様
になることができます。
しかしこれはもともとの教えとはズレているのです。本来は(生きているうち
に、どうやったら、仏であることに気付くことができるか)という教えだった
のです。
ここにブッタの教えの本質があります。正しい生き方をすることにこそ、人間
として意味があるということです。それは、煩悩を排した聖人になるためでも
なく、死後に天国に行くためでもないのです。
人間としての生き方、人間としてあるべきライフスタイル
を提案した宗教、これこそが仏教といえます。
世界には、三大宗教(仏教・キリスト・イスラム教)があります。
次号はキリスト教について調べてみたいとと思います。
□お知らせ
本年中の「お墓参りの花」の販売は 3 月 21 日・8 月 13、14 日・9 月 23 日を
予定しております。
なお、各お彼岸・お盆の期間中は霊園事務所前にて販売致します。
□おねがい
墓地使用者の契約者名、住所、電話等の変更がありましたら、ご連絡をよ
ろしくお願いいたします。
□墓地に埋葬する際の手続きについて
「埋葬許可書」を提出していただき、許可を得てから埋葬していただくこ
とになりますのでよろしくお願いいたします。
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