調査結果報告書 社内勤務者に行った「実態把握調査票」に基づく調査結果を下記に報告いたします。 調査対象者:東京本社内勤者 15 名 ○介護に関する現状について Q1:介護経験の有無 介護経験あり 6 名 ②介護経験なし 9 名 Q2:現在の介護状況(介護経験有のうち)現在も介護している 0 名 ②現在は介護していない 6 名 介護経験 6名 (40%) 9名 (60%) 有 ● 考察 1 無 ● 調査対象 15 名という少ない数字ではあるが介護経験者が僅かに少ない割合結果となった。 社員の平均年齢が 30 歳強と若い企業であり、比較的親御さんの年齢層も若いと思われるため直近 での差し迫った介護の必要性のある従業員はいない状況であった。 ○介護に関する今後について Q4:5 年以内の介護発生の可能性 ① 可能性が高い 2 名 Q5:介護担当者 ②可能性が少しある 7 名 ③可能性なし 6 名 ①従業員自身 1 名 ②従業員の配偶者 0 名 ③親族 4 名 ④わからない 1 名 Q6:介護に対する不安 非常に不安を感じる 1 名 ②不安を感じる 3 名 ③少し不安を感じる 2 名 ④不安を感じない 0 名 ⑤わからない 0 名 Q7:不安内容(回答があったものから上位 3 回答を抜粋) NO.15 介護がいつまで続くかわからず、将来の見通しを立てにくいこと 6 票 NO.6 代替要員がおらず、介護のために仕事を休めないこと 4 票 NO.9 そもそも労働時間が長いこと 3 票 5年以内の介護の可能性 6名 (40%) 2名 (13%) 7名 (47%) 可能性が高い ● 考察 2 可能性が少しある 可能性無し ● 直近での介護は発生しないものの、5 年以内に介護の必要性が発生する可能性がある従業員は 60% におよび介護発生に伴う不安を感じる従業員が増加する傾向にある。また不安要素としては終わり の見えない介護対応に対して将来の見通しが立ちにくい現状、また介護に伴い代替要員を確保でき ない中小企業全体の問題がワーサルにも該当するといえる結果となった。 ○介護と仕事の両立について Q8.介護をしながらワーサルで仕事をつづける事ができると思うか。 ① 続けられると思う 1 名 ②続けられないと思う 1 名 ③わからない 3 名 ※10 名は無回答 Q9.介護について上司や同僚に相談できる雰囲気があるか ① ある 3 名 ②ない 2 名 ③どちらともいえない 1 名 ※9 名は無回答 Q10.介護時に望ましい働き方(回答が多いものから列挙) 3.介護休業や介護のための短時間勤務などの支援制度を利用しつつ、できるだけ普通に働 き続けながら仕事と介護を両立する 11 名 2.介護が必要な時期は休業制度を利用して自分が介護をして、その後仕事に復帰する 1 名 4.介護のための支援制度を利用せずに年次有給休暇などで対処する 1 名 5.仕事の仕方を特に変えない 1 名 ● 考察 3 ● 無回答が目立つが、介護が必要となった場合の「望ましい働き方」としては制度を利用して可能な 限り仕事を続けながら介護を両立したいとの声が多い。前述したとおり現状、介護が必要な従業員 がいない為、ワーサル社として積極的な支援制度やフォロー体制をした実績がないが、介護と仕事 の両立ができる支援制度を整備することにより離職率の低下が図れると思われる。 ○公的介護保険制度について Q11.公的介護保険制度の被保険者(介護保険料を支払っているか)かどうか ① はい 1 名 ②いいえ 11 名 ③わからない 3 名 Q12.公的介護保険制度についての既知内容 ① 介護保険のサービス対象は原則 65 歳以上であること 4 回答 ② 介護保険のサービス利用に対する自己負担割合は原則として 1 割であること 3 回答 ③ 要介護の認定基準には「要支援」と「要介護」があること 7 回答 ④ 施設サービスを利用した際の居住費・食費は原則自己負担であること 3 回答 ⑤ 支給限度額を超えた在宅介護サービスを利用した場合は超過分が自己負担となること 2 回答 ⑥ 介護保険サービスは生活をする上で最低限の介護サービスを提供しているため、でき ないサービスもあること 4 回答 ⑦ 上記の中で知っているものはない 4 回答 Q13.地域包括支援センターについて ① 利用経験があり名称も利用方法も知っている 0 回答 ② 利用経験はないが、名称や利用方法は知っている 0 回答 ③ 名称について聞いたことがあるが、利用方法は知らない 3 回答 ④ 名称も利用方法も知らない ● 考察 4 12 回答 ● 実際に介護の必要ある従業員がいなく、平均年齢も介護保険料の納税年齢以下ということもあり 介護保険料の納税対象年齢並びに公的介護保険制度の諸概要についての知識は乏しい状況。 考察 2 で前述したとおり 5 年後には介護保険料の納税対象年齢者も若干ではあるが増加するため、 中期計画として介護保険制度に関する知識習得の場若しくは環境を構築するのが望ましい。 ○自社の介護制度と考え方について Q.14 ワーサル社の介護に関する支援制度について ① 制度も内容もおおよそ分かる 0 回答 ② 制度があることは知っているが内容は分からない 1 回答 ③ 制度があるかどうか知らない 9 回答 ④ 制度はない 5 回答 Q.15 介護休業に対する考え方 A 介護休業期間は主に仕事を続けながら介護をするための体制を構築する期間である B 介護休業期間は介護に専念するための期間である ① A である 3 回答 ② どちらかというと A である 5 回答 ③ どちらともいえない 1 回答 ④ どちらかというと B 3 回答 ⑤ B である 2 回答 ※無回答 1 ● 考察 5 ● ワーサル社において介護支援制度は「介護短時間勤務」という制度が存在し就業規則にも明記があ るが各従業員が既知するまでに至っていないことがわかる。また過去に本制度を利用した従業員が いないため認知度が低いことも予想される。 ○ワーサル社の労働状況について Q.16 平均残業時間 ① 恒常的に残業がある 5 回答 ② 週に半分は残業がある 6 回答 ③ おおむね定時退社している 3 回答 ④ その他 0 回答 ※無回答 1 Q.17 年次有給休暇の取得状況(~2015 年 4 月 1 日) ① 希望通り取得できた 3 回答 ② 代替希望通り取得できた 3 回答 ③ どちらともいえない 3 回答 ④ 希望通り取得できなかった 1 回答 ⑤ 希望通り取得できなかった 4 回答 ※無回答 2 Q.18 長時間労働の削減や業務効率化のための取組(回答があったもののみ列挙) ① 業務簡素化や要員配置の見直し等の業務処理体制の改善 5 回答 ⑤ 仕事のスケジュール管理や労働時間の使い方に関する一般社員への教育 3 回答 ⑥ 長時間勤務社員への相談・指導 5 回答 ⑦ 特に何もしていない 6 回答 ⑧ その他 2 回答 Q.19 職場コミュニケーション A)上司とのコミュニケーションは円滑である ①そう思う 10 回答 ②ややそう思う 5 回答 B)同僚とのコミュニケーションは円滑である ①そう思う 9 回答 ②ややそう思う 6 回答 ● 考察 5 ● 業務の性質上、残業が多い傾向にあるものの、個々の能力差と残業削減の意識により業務の生産効 率に差が大きく生じていると考えられ残業時間の長短が発生。年次有給休暇についても同様であり 業務の性質上、全て希望通りの取得はきないものの、業務のコントロール力がある従業員について は概ね、希望通りに取得できているが苦手な従業員は業務に追われ希望通り取得できていない。但 し両立支援の一環と更なる業務効率向上のため全社取組としての施策を検討していく必要もある。 ●総括 直近は社員の年齢層が若いために介護に関する離職や就業調整は必要ないものの、中期的 には介護が必要となる社員が複数見受けられた。そのため段階的に介護に関する社内制度 整備を行い、全社的な体制を整え、従業員の介護発生時に備え離職率の低下を図る施策が 必要である。社員の平均年齢や実情を踏まえると、出産や育児に関する社内制度と併せて 考えていかなければならないと考える。また有給取得や残業に関しては芸能事業・一般労 働者派遣とサービスの中心が「人材」であり日々、稼働していることから希望通りの取得 が難しいところもあるが、社員自身の意識、スキルアップ、また社員間の連携により多少 なり状況が改善すると思われる為、社員に対する啓発活動も積極的に行っていくべきであ る。 平成 27 年 9 月 8 日 報告者:経営推進部 渡辺大地
© Copyright 2024 ExpyDoc