STAS導入を試みての 経過報告と今後の課題 医療法人 敬仁会 函館おしま病院 堺 千代 福徳雅章 函館おしま病院 ホスピス病棟の背景 • 平成16年4月 ホスピス病棟開設 全室個室:20床 他介護療養型病棟36床(計56床) 北海道道南地区で2番目に開設 • 平均在院日数:73日(平成17年度) • • • • 医師3名(ホスピス病棟経験者1名) 看護師16名(ホスピス病棟経験者2名) ケアワーカー1名 MSW・薬剤師・栄養士・理学療法士各1名(兼任) 平成18年11月1日現在 STAS導入の経緯 •STAS導入にあたって 平成16年11月:日本死の臨床研究会でSTASの説明 ↓(導入に向け) 小グループ(看護師)で仮想症例検討 ↓(平成17年2月導入) 新規入院患者を対象に順次評価 現在:全入院患者を対象(ホスピス病棟) •STAS導入後の意識調査 平成18年5月(STAS導入1年3ヵ月後) ホスピス病棟全看護師にアンケート実施 結果と考察 ① アンケート対象者数14人/回収13人 STASを使用してどうだったか 64.3% 0.0% 20.0% 良かった 7.1% 40.0% 悪かった 21.4% 60.0% 80.0% どちらともいえない 7.1% 100.0% 無回答 STASを使用して良かった点(重複有り) どの情報が足りないのかが明確になる 78.6% スタッフとの情報の共有が出来やすくなる 71.4% 今後のケアを考えていく上で指標になる 57.1% 現在の患者・家族の状況が明確になる 50.0% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 結果と考察 ② STASを使用して良くなかった点(重複あり) 特に変化は感じられない 35.7% 時間がかかり、負担である 21.4% 使用する意味(目的)がわからない 14.3% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% • STASでの評価に関して困難と感じている事 – 繁忙時に評価が困難 – 継続的な評価が出来ない 結果と考察 ③ 今後STASを使用した方が良いか 57.1% 0.0% 20.0% 良い 14.3% 40.0% 悪い 60.0% 7.1% 80.0% どちらともいえない 21.4% 100.0% 無回答 •情報収集の片寄り→不足した情報を収集 →色々な視点で患者・家族を把握できる •スタッフとの意見交換の場 活用 •自分自身の考えをまとめる場 } まとめ • 意識調査の結果より – STAS導入評価は良好 – ケアの目標を考える指標となる – スタッフ間での情報共有ができる • 課題 – スコアリングを行う意義の理解不足 – 繁忙時のスタッフへの負担 • 今後 – ケア評価のツールとして継続 – スタッフ教育の一つとして有効活用 ご清聴ありがとうございました。
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