付属文書 3 - 業界団体および標準化団体への参加に関する指針 1 フリントグループ(以下「当社」)の事業者団体との関わり 1.1 当社はさまざまな事業者団体に参加する。そのような事業者団体内では、テクノロジー、技術基準・業界規制 、衛生・安全、環境問題、品質管理、新法規制に関する課題を含む、機密性のない、業界に関係のある技術的お よび販促的課題について情報交換することは許可される。 1.2 そのような団体は、当社と顧客にメリットのあるものではあるが、事業者団体の活動は、その性質上、競合同士 が一堂に会し、集団的な行動を伴うために、独占禁止法執行機関や民事提訴者からの注目を集めることがよくある 。そのため、当社を代表して事業者団体で活動する場合は、「競合他社との関係に関する指針」 に概説されている 種類の話は避けることが極めて重要になる。 1.3 例えば、一社以上の競合他社との会話で、価格が低すぎるまたは利幅が圧迫されているという見解が示された 直後に、業界関係者による価格の吊り上げが行われると、価格を上げるという協定が行われたという推理につながる 可能性がある。競争法において、陰謀は通常、状況証拠として実証されている。従業員は、そのような会話を避け、 断固として身を引く努力が必要である。また、問題になる可能性のある会話や活動については、法務部に通知する 必要がある。 1.4 事業者団体によって取り組むことができる合法的な活動の例には、次のことが含まれる。 - 業界全体の問題、例えば、REACH(化学物質を規制するEU法)、業界に影響を与える法案など - 一般への情報の提供、例えば、際立った業界の製品の促進 1.5 次の指針を遵守することは、事業者団体の活動が独占禁止法を遵守して行われるものであることを徹底する ことにつながる。 - 従業員は、事業者団体への新規加入を検討する際や事業者団体に競合情報を提出する際は、法務部と事 前に協議する。 - 会議またはその他の活動に出席する場合は、法務部による事前の承認を受ける。 - ベンチマーク、統計プログラム、標準化などの活動に参加する場合は、法務部の事前承認を受ける。 - どのような会議であっても、議題を文書化し、法務部の事前承認を受ける。その議題を忠実に守る会議内容に する必要がある。 - 会合で仕事の話題について私的または「オフレコ」の話し合いや競合他社との他の組織的なまたは私的な通信に は参加しない。 - 会議で使用する配布資料、スライド、および他のプレゼンテーション資料は、法務部の事前承認を受ける。 - どの会議でも、正確かつ完全な議事録を作成する。 - 会議中に不適切な話題が提起された場合は、それを抗議し、話題が変わらない場合は、会議から退席する。従 業員が話し合いへの参加を拒否したこと、会議から退席したことが、議事録に記録されるよう徹底する。抗議や 退席の際は、同席者が忘れられないほど大げさにする。そのような出来事は、法務部に報告する。 2 当社の標準化団体との関わり 2.1 事業者団体と同様に、標準化団体への参加は、多くのメリットをもたらすが、競合他社との集まりに関わることが あるために、独占禁止法に抵触するリスクを生む可能性もある。したがって、上記に記載されている業者団体に関す る指針が同等の効力で適用され、当社が標準化活動に参加する際は必ず遵守する必要がある。 2.2 合法の標準化活動は、顧客にさまざまな方法でメリットをもたらす。例えば、製品互換性と相互運用性を高め、 特定の技術の用途と受入れを増やすことができる。しかし、競合他社または競合他社の集団が標準化プロセスを乱 用して、市場から他の団体を不適切に除外したり、または参加費を吊り上げたりすると、独占禁止法上の問題が発 生する可能性がある。独禁法当局は近年、標準化団体のメンバーらが、規格を採択する前に、その規格に関連す る知財の所有権を開示せず、採択後に、その規格に適合する製品を求める関係者らに対して高額なロイヤリティの 支払を要求したために、当該メンバーらに法的措置を執行している。 2.3 当社がどのような標準化活動に参加する場合であっても、事前に法務部の承認を受ける必要があり、いかなる ときも、標準化団体の規則や承認手順に基づいて行動する必要がある。 3. これらの指針は、「独占禁止法規程」(以下、「規程」)を支持するものである。規程に示される通り、当社の従 業員には、本指針と独占禁止法に背いて行動する権利は一切ない。 1 Flint Group: Annex 3
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