近畿大学数学対策 近畿大学数学対策 ・出題形式 大問3題で、60分 マーク方式 ☞考え方が正しくても計算ミスをすると点数に反映されないので、要注意(計算力は大切)! ☞ F ある程度計算が多い解法でやっていってても、「正確に」&「速く」計算していける力 「出来るだけ計算が少なくなるような解法」を意識する習慣 ・出題分野 1つの大問の中で複数分野の理解を問う問題(融合問題)の存在も含めて、 バランスよく出題されている。 ・合格ライン 自分が受験する学部学科の(最近の)合格最低点を強く意識しておく。 ・[問題のレベル]&[本番までの作戦]&[本番における作戦] ☞文系問題から1問,理系問題から1問を実際に見ていくよ。 ☞高校で配布されている(ことが多い)〔厚めの参考書(問題集)〕の例題(やそれに対応する練習問題) が全分野についてしっかり解ける力を付けておく。その後、過去問etcの演習。 ☞本番では、上から解いていって、壁に当たったら次の問題へ(後で戻ってくる)。 -1- 近畿大学数学対策 ・問題【1】 2 xを実数とし、tについての2次式 f(t) を f(t) = 2t - 8t + x + 2 とする。 次の(ⅰ),(ⅱ)によって、xについての関数g(x)を定める。 (ⅰ) 2次方程式 f(t) = 0 が実数解をもたないxの値に対して、tについての多項式 f(t) を t - 3 で割った 余りをg(x)とする。 (ⅱ) 2次方程式 f(t) = 0 が実数解をもつxの値に対して、tについての多項式 f(t) を 2t - x で割った 余りをg(x)とする。 (1) 2次方程式 f(t) = 0 が実数解をもつとき、xのとりうる値の範囲は x ≦ ア である。 (2) g(0) = イ , g(5) = - ウ エ , g(10) = オ である。 (3) g(x)が最小となるxの値は カ であり、その最小値は - キ ク (4) xについての方程式g(x) = 5 の実数解は、小さい順に x = ケ - である。 コサ , シ である。 (5) 座標平面において、関数y = g(x)のグラフをCとする。C上の点(5 , g(5))における C の接線を l とする。 l の方程式は y = ス x - セソ タ である。また、 C と l で囲まれた図形の面積は -2- チ ツテ である。 近畿大学数学対策 ・解答【1】 2 f(t) = 2t - 8t + (x + 2) (1) D/4 ≧ 0 ⇔ 16 - 2(x + 2) ≧ 0 ⇔ x ≦ 6 (ア) 〔2次方程式f(t) = 0 ……① の判別式をDとおいたよ〕 (2) ☞(1)から F ①が実数解をもたない ⇔ D < 0 ⇔ 6 < x とわかったね。 ①が実数解をもつ ⇔ D ≧ 0 ⇔ x ≦ 6 ☞だから(問題文より)、 2 6 < x のとき:g(x) = 〔f(t)をt - 3で割った余り〕 = f(3) = 2⋅3 - 8⋅3 + (x + 2) = x - 4 x ≦ 6 のとき:g(x) = 〔f(t)を2t - xで割った余り〕 = f x x =2 2 2 BC BC F x - 4 (6 < x) ☞まとめると、g(x) = 1 2 1 2 5 x - 3x + 2 = (x - 3) - (x ≦ 6) 2 2 2 1 ☞∴ g(0) = 2 , g(5) = - 2 , g(10) = 6 (イウエオ) (3) min.g(x) = g(3) = - 5 (カキク) (板書図参照) 2 -3- 2 - 8⋅ x 1 2 + (x + 2) = x - 3x + 2 2 2 近畿大学数学対策 (4) g(x) = 5 の実数解は、 1 H2 x - 3x + 2 = 5 の小さい方の解I と [x - 4 = 5の解] だね。(板書図参照) 2 つまり、x = 3 - 15 , 9 だ。(ケコサシ) 1 ∴ y - - 2 = 2(x - 5) B C (5) ☞曲線y = g(x)上の点(5 , g(5))における接線の式は y - g(5) = g ' (5)(x - 5) 21 ∴ y = 2x - 2 ( = l(x) とおくよ) (スセソタ) 1 H∵ g(x) = 2 x - 3x + 2 より g ' (x) = x - 3I 2 1 1 3 1 1 1 1 1 7 ☞板書図を見て、求める面積は S1 + S2 = 2 ⋅ 3 ⋅1 + 2 ⋅ 2 ⋅ 2 = 6 + 8 = 24 (チツテ) H 6 61 1 6 1 1 2 2 3 ∵ S1 = ⌠ { g(x) - l(x)} dx = ⌠ 2 (x - 5) dx = 2 ⌠ (x - 5) dx = 2 3 (x - 5) ⌡5 ⌡5 ⌡5 H -4- I 6 I 1 1 3 = ⋅ ⋅1 5 2 3 近畿大学数学対策 ・問題【2】 座標平面において、中心が原点Oで点P(1 , 0)を通る円C1と、中心が点Q(s , t)で点Pを通る円C2がある。 ただしt > 0とする。C1とC2のPではない交点をRとし、C1の境界を含む内部とC2の境界を含む内部の 共通部分をDとする。 (1) 直線PRの方程式は s(x - ア ) + ty = 0 である。 s = 0 のとき、点Rはtの値によらず同じ位置にあって、その座標は( イウ , エ )である。 (2) s = 3 t のとき、点Rはsとtの値によらず同じ位置にあって、その座標は 四角形OPQRは円に内接するとする。このとき、点Qの座標は また、領域Dの面積は シ スセ π- ソ タ B ケ , B オ , カ コ サ C キ ク C である。 である。 である。 (3) 点Qは s + t = 2 を満たしながら動くとする。 線分QRの長さが最小となるような点Rの座標は は B チ ツ , テ ト C であり、このときの領域Dの面積 ニ 4 π π α となる。 ただし、sinα = である。 0< α< 4 5 2 ナ ヌ B C -5- 近畿大学数学対策 ・解答【2】 F 円C1:中心O(0 , 0) , 点P(1 , 0)を通る…… x2 + y2 = 1 円C2:中心Q(s , t) , 点P(1 , 0)を通る…… (x - s)2 + (y - t)2 = (s - 1)2 + t2 (ただしt > 0) (1) ☞PR:s(x - 1) + ty = 0 (ア) H [参考] F 2 I 2 C 1: x + y - 1 = 0 2 2 2 2 C2:(x - s) + (y - t) - (s - 1) - t = 0 2 2 2 2 2 2 ∴ PR: Bx + y - 1C - F(x - s) + (y - t) - (s - 1) - t G = 0 (これを整理する) ☞s = 0 のとき:板書図を見て(y軸対称性より)、R( - 1 , 0) (イウエ) -6- 近畿大学数学対策 H B (2) ☞s = 3 t のとき Q(s , t)が直線x = 3 y ⇔ y = PR: 3 t(x - 1) + ty = 0 H F [参考] 2 1 x 上にあるとき : 3 C I B 3 1 ∴ 3 (x - 1) + y = 0 だから(板書図を見て)、R 2 , 2 I 2 C1 : x + y = 1 C (オカキク) を連立してもいいけどね。 PR: 3 (x - 1) + y = 0 F 「四角形OPQRは円に内接する」って(問題文に)あるけど、その円は「∆OPRの外接円」だよね。 B C 3 1 ☞ ∆OPRは(1辺の長さが1の)正三角形だから、外心は(重心に一致して)G 2 , 6 だよね。 π ∠POQ = 6 に注目すると、直線OQは点Gを通るよね(つまりOQは直径)。 B ⎯→ ⎯→ 3 1 ∴ OQ = 2 OG = 2 2 , 6 C = B1 , 3 C 3 B 3 ∴Q 1, 3 -7- C (ケコサ) 近畿大学数学対策 π 3 1 2 π π π 2 3 ☞∠POR = 3 だから、〔領域Dのうち直線PRより上側の部分〕 = π⋅1 ⋅ 2 - 2 ⋅1 ⋅sin 3 = 6 - 4 π 2 ∠PQR = 3 π だから、 〔領域Dのうち直線PRより下側の部分〕 = π⋅ よって、領域Dの面積は 1 3 B C 2 2 3π 1 ⋅ 2π - 2 ⋅ Bπ6 - 4 C + Bπ9 - 12 C = 18 π 3 3 5 1 3 B C 2 3 2 π ⋅sin 3 π = 9 - 12 3 (シスセソタ) 3 (3) ☞s + t = 2 のとき [Q(s , t)が直線x + y = 2 (⇔ y = - x + 2)上にあるとき]: [QRが最小] ⇔ [QPが最小] であることに注意して、 Q 3 1 B 2 , 2 C とわかるよね。 HF ☜ y= -x+2 y=x-1 I を連立 1 点Rは、点Pを直線OQ:y = x に関して対称移動した点だよね。 3 ⎯→ ⎯→ ⎯→ 1 4 3 ∴ OR = OP + PR = (1 , 0) + 5 ( - 1 , 3) = 5 , 5 B H ∵ P(1 , 0) と 直線OQ:x - 3y = 0 のキョリは 4 3 ∴ R 5 , 5 (チツテト) C B C ⎯→ 1 1 2 1 だから、 PR = ( - 1 , 3) = ( - 1 , 3) ⋅ 5 10 10 10 I -8- 近畿大学数学対策 ⎯→ ⎯→ 1 1 7 1 ☞∠PQR = θ とおくよ。 QP = - 2 , - 2 , QR = - 10 , 10 だから、 B ⎯→ ⎯→ QP ⋅ QR = C 7 1 6 3 + = , = 20 20 20 10 B 1 3 ∴ 2 cosθ = 10 C 3 ∴ cosθ = 5 B ⎯→ ⎯→ QP ⋅ QR = C 2 2 1 cosθ = cosθ 2 ⋅ 2 ⋅ 2 4 ∴ sinθ = 5 〔これでθは(問題文の)αと同じ角だとわかったね〕 ⎯→ ⎯→ 4 3 ∠POR = β とおくよ。 OP = (1 , 0) , OR = 5 , 5 だから、 B ⎯→ ⎯→ 4 OP ⋅ OR = 5 , C ⎯→ ⎯→ 4 ∴ cosβ = 5 OP ⋅ OR = 1⋅1⋅cosβ = cosβ π 3 ∴ sinβ = 5 π π π π H[注] cosβ = sinα = cos B 2 - αC , 0 < β < 2 , 0 < 2 - α < 2 より、β = 2 - αI よって、 〔領域Dのうち直線PRより下側の部分〕 = π⋅ B C 〔領域Dのうち直線PRより上側の部分〕 = π⋅12⋅ となるから、領域Dの面積は B 2 2 2 α 1 ⋅ 2π - 2 ⋅ B C 2 2 2 α 1 ⋅sinα = 4 - 5 β 1 2 π α 3 = - 2π 2 ⋅1 ⋅sinβ 4 2 10 α 1 π α 3 π α 1 + = - - (ナニヌ) - 4 5 4 2 10 4 4 2 C B C -9- π H∵ β = 2 - αI
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