解 答

数学検定 第274回2級2次:数理技能検定
問題1
⑴ (答) x =0,1
y =−x 2 +ax + b (0≦ x ≦1) …②
の値域が0≦ y ≦1となる a ,b の組の総数を
求める。
②の最小値が0,最大値が1だから⑴より
x =0で最小値0をとる
x =1で最小値0をとる
の少なくとも一方が成り立つことがわかる。
のとき,x =0,y =0を①に代入すると
b =0,これは①を満たさない。
以下, の場合について考える。
x =1,y =0を②に代入して
a + b =1 …③
このとき,最大値をとる x について
(ア)
x =0で最大値1をとる
問題2
答
のいずれかが成り立つ。
(ア)のとき,x =0,y =1を②に代入して
b =1 …④
これは①を満たすので,③,④より
(a ,b )=(0,1)
(イ)のとき
a 2 a2
y =−x 2 +ax + b =− x − + + b
4
2
より
a
a2
0< <1 …⑤, + b =1 …⑥
4
2
が成り立つ。③,⑥から b を消去して得られる
a2
− a =0
4
の解は a =0,4でいずれも⑤を満たさない。
以上より,条件を満たす組は
( a ,b)=(0,1)のみである。
(答)1組
5
⑴ (答)
3888
6の目を○,6以外の目を × で表すと,5回
⑵ 「6の目が3回以上続けて出る」事象は
○○○×△,×○○○×,△×○○○
の目の出方は
(△はどちらでもよい)
A:6の目が5回続けて出る
B:6の目が4回続けて出て,5回続けて
は出ない
C:6の目が3回続けて出て,4回以上続
のいずれかだから
1 3 5 5 1 35 5 1
P
(C )= + +
6 6 6 6 6 6 6
の3つの事象の和事象 A∪B∪C である。
1
1 5
ここで P(A)= = であり,また
7776
6
5
⑴より P(B )= である。
3888
C の起こる確率 P(C )について考える。
⑴ ( x −11)
( x +1)+( y −4)
( y −20)=0
を整理して
3
30+25+30
85
= =
7776
7776
けては出ない
問題3
2−2−1
(イ) 0< x <1で最大値1をとる
⑵ b ≠0 …① のとき,2次関数
解
A,B,C は互いに排反より,求める確率は
P(A∪B∪C )=P
(A)+ P
(B )+ P(C )
1+10+85
1
= =
7776
81
(答)
1
81
(0,0)
と円①の中心
(5,12)
との距離は
⑵ 点
2
2
5 +12 = 169 =13
x 2 −10 x −11+y 2 −24 y +80=0
求める円の半径 r は r ±10=13を満たす
x −10 x +25+y −24 y +144
ので r =3,23であり,求める方程式は
=11−80+25+144
x 2 + y 2 =3 ,x 2 + y 2 =23
2
2
2
2
2
2
2
( x −5)+( y −12)=10 …①
すなわち
これは中心(5,12),半径10の円を表す。
x 2 + y 2 =9,x 2 + y 2 =529
(答) 点(5,12)を中心とする半径10の円
(答) x 2 + y 2 =9,x 2 + y 2 =529
H2703G10
2−2−2
問題4
⑴ n =1のとき
⑵ 求める和を T n とおく。⑴より
a 1 = S 1 =1−1=0
n
n
k k−1)
T n = ka k = 2 (
n ≧2のとき
k =1
n
k =1
n
=2 k 2 −2 k
a n =S n−S n−1
2
=n 2 − n −{( n −1)−( n −1)}
=n 2 − n −( n 2 −3n +2)
=2n −2
これは n =1のときも成り立つ。
(答)a n=2n −2
k =1
k =1
1
1
=2・ n(n +1)
(2n +1)−2・ n(n +1)
6
2
1
= n(n +1)
(2n +1−3)
3
2
= n(n +1)
(n −1)
3
(答)
2
n(n +1)
(n −1)
3
問題5 (答)A=1,B=3,C=6,D=9
問題6
問題7
△ABC,△ABP,△APCの面積をそれぞれ
両辺をAB×AC×APで割り,2倍すると
S ,S 1 ,S 2 とすると
1
S = ×AB×AC×sin(α+β)
2
1
S 1 = ×AB×AP×sinα
2
1
S 2 = ×AP×AC×sinβ
2
かつ S = S 1 + S 2 が成り立つので
1
×AB×AC×sin
(α+β)
2
1
1
= ×AB×AP×sinα+ ×AP×AC×sinβ
2
2
sin
(α+β) sinα
sinβ
= +
AP
AC
AB
2つの放物線の交点の x 座標は
(3x 2+4x −6)
}dx
{−2x 2+9x +4−
3x 2 +4x −6=−2x 2 +9x +4
すなわち
5x 2 −5x −10=0
を満たす。これを解くと
5
( x 2 − x −2)=5
( x −2)
( x +1)=0
より x =−1,2
−1≦ x ≦2のとき
これより,点Pの位置によらず
sinα
sinβ
sin
(α+β)
+ − =0
AC
AB
AP
が成り立つことがわかる。
以上より,点Pの位置によらず
sinα
sinβ
sin
(α+β)
+ − AC
AB
AP
は一定の値をとることが示された。
0
−1
0
=−5 ( x 2 − x −2)dx
−1
x3
x2
=−5 − −2x
3
2
0
−1
1 1
=−5 0+ + −2
3 2
35
=
6
35
(答)
6
3x 2 +4x −6≦−2x 2 +9x +4
であるから,求める図形の面積は
H2703G10