第118号 - 蘇州日本人学校

柳
学 校 だ よ り
風
≪蘇州日本人学校教育目標≫
未来に向かい
明るく
元気で
心豊かな子どもの育成
第118号
平成27年 6月30日
【 発行者 】
蘇州日本人学校
校長 杉田康之
~ 環境の変化に対応 ⇒ グローバル人材 ⇒ 世界で活躍する国際人 ~
今年の運動会は、昨年同様、大変素晴らしいも
のでした。運動会スローガン「一致団結! 空に
かかげろ 優勝旗」のもと、全校児童生徒がそれ
ぞれの学年に応じ、持てる力を出し切りました。
一生懸命に「生」のエネルギーを表現する子ども
たちの姿は実に感動的で、奥様を帯同され来校し
てくださった在上海日本国総領事館 領事部長
の青山滋弥様をはじめ、多くの来賓の方々は閉会
式が終わるまで参列してくださいました。また、
大会の実施にあたっては、郡運営委員長や寺井
PTA 会長にも校長室に集まっていただき、「運動
会決行」の判断に加わって頂きました。
さて、あの当日の活躍の裏には、蘇州の暑さや湿気と戦いながらも、仲間と協力し合い、また競い合
う中で自らの精神を鍛えてきたというドラマがありました。また、今年は、演舞の途中で音楽が止まる
ことのないように、機材の交換と幾度もの調整を繰り返して準備を整えてきました。それでも、此処中
国ならではの偶発的なトラブルへの不安が、閉会式が終わるまで拭い切れませんでした。もし、どこか
で、音楽が止まってしまったら・・・。ただ、もし音楽が止まったとしても、そしてそれが、どの学年の場
合であっても、最後まで自分の演舞を演じてくれたものと思います。これは、昨年度の中学部生徒が、
「蘇州ソーラン」で証明してくれた「蘇州魂」のお陰だと思います。
生物学者「ダーウィン」は著書「種の起源」で”生き残ることのできる生物の種族は、最も優れた生
態能力をもった種族ではなく、環境の変化に対応できる種族である”と述べています。現在の子どもた
ちの置かれている状況にも同じことがいえるのではと思います。不測の事態が起きても、それを乗り越
える力、様々な個性をもつ者が同じ目的を目指して協働すること、自らの個性や思いを実現することな
どは、子どもたちの人生の中で間違いなく必要になってくる「生きる力」だと思います。
運動会が大成功を遂げた中で、子どもたちは一層逞しさを身に付けました。そして、これからもグロ
ーバルな人となるための成長を続けてくれることでしょう。
最後に、子どもたちの目標である保護者や大人の方々が、大会当日の早朝から、ルールをしっかり守
って行動されたことを特筆します。子どもたちは、皆様の後ろ姿を見ながら、憧れをもって素敵な大人
を目指すことでしょう。ご協力と熱い声援に心から感謝致します。
~ プール開き ~
本校にもようやくプールの季節が到来しました。子どもたちは、
これまでの手荷物に水着の袋を加えましたが、楽しみのあまり「重
く」は感じていないようです。この蘇州の暑い夏を乗り切り、体
力を向上させるためには、水泳指導はとても有効なものです。ま
た、水の事故から身を守る術を身に付ける意味もあります。指導
に当たっては、担任に加え、空き時間の先生や守衛さんに監視役
をお願いしています。安心安全な本校プールで、楽しみながら水
を味方にする力を伸ばしていってもらいたいものです。