離島を思う

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の人を御厨まで送り、乗船するのを確かめて帰っ
離島を思う
てくるというのである。
以前は自家の人が一緒でしたが、この頃は一人
<佐世保市>百田眞瑳彦
階「島で透析夢かなった」と沖縄本島北部から
10km先の伊江島に人工透析が可能な施設ができ
たことが、朝日新聞に載った。
人口5,000人の伊江村民の中で現在18人の透
析が必要な人がいて、今まで週3回朝8時の船で
本島に渡り名護市の病院に行き、約5時間の透析
を受け午後5時発の船で島に帰っていたという。
その施設ができるまでには多くの人達の念願と
努力があったと思う。
去年の秋にNHK 「こころ旅」で火野正平さん
達が伊江島で獣医師をされている人の手紙で「伊
江島タツチュー」の愛称の岩山がある島に渡り、
思い出の場所まで自転車で行くのを見た。
「こころ旅」はNHKの番組の中で一番好きな
ものである。正平さんが読む手紙には、その人達
の心の内の悲喜こもごもが綴られていて、時に胸
が熱くなることがある。
でくるようになられました、と話した。
黒島には夏期離島巡回検診で昭和54・55・56
年の夏に3回行った。御厨港から黒島通学船で約
一時間かかったのでは、と思、う。
その婦人も同じあの海の上を一人で治療を受け
るために来ておられるのを思うと切ない気持ちに
なった。車を降りる時に「有り難う、その方の送
迎をよろしくね」とその気立てのよい運転手に
言った。
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沖縄も長崎も島が多い。他の県にも島はある。
そして各県は出来る限りの努力をされてぃるもの
と思っている。
北松中央病院も透析台が4床の最初の頃に、「先
生、透析を受けたあとはキッカとですよ、ゆっく
り休んで帰りたかとですバッテン」と言ってぃた
のを憶えている。透析室の前の廊下がイ木息、すると
ころだった。
現在は必要に応じて漸次増床され50床になっ
そして家も疎らな田舎道を行く5台の自転車を
見ながら、この地方の人達は病気の時はどうして
ている。そして立派な休息、室も完備されている。
隔日に透析に来院する人達の整形外科的疾患で診
いるのかと、ふと思ってしまう。田舎で医療に係っ
さが
てきたものの性なのかもしれない。
療する場合がある。そしてその人達が比較的明る
いのに驚くとともに、その元気さをもらって嬉し
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く思っている。
「先生は背筋も真直ぐして、病気は何もされと
らんでしょうJ と言ってくれる人達がいる。「元
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形振り構えができなくなった時には哀れなもので
夏期離島巡回検診には昭和54年から57年まで
鷹島本島・黒島・宇久・小値賀と7回行ってぃる
が、あの当時の皆若く元気であった頃を懐かしく
あろうと思っている。
思っている。
気な振りをしているだけですよJ と答えるのだが、
私は10年来、 3ケ月毎に佐世保市立総合病院
にお世話になっている。
その日も治療を受け病院玄関前の個人タクシー
に乗った。「以前に一度乗って頂いたことがあり
ます」と言うので、 3 ケ月置きに来ていると話を
した。暫く話をしていると、私も月1回送迎をし
ている人がいますと言った。
それは松浦市鷹島町の黒島の乃歳の婦人でも
う数年になるとのことであった。
そして初回の黒島に行った36年前の帰りの船
の中で石野徹院長が「こんな遠方まで来てですよ、
ただ診たというだけでは一般の巡回検診と何ら変
わりはないですよ。このあとこの島の人々の愁訴
をどう取りあげ、どう対処していくかがなければ
」と私に言った言葉が今も耳の奥に残ってぃる。
過疎地の辺娜な寒村の人達が納得のいく国民皆
保険であってほしいと思う。そして、美しい消え
ることのない虹を見たいと想っている。
御厨港に朝7時頃迎えに行き、黒島を5時過ぎ
の船に乗ってくるその婦人を船着場から佐保市立
総合病院まで送り、ニ、三日後に治療を受けたそ
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長崎県医師会報第830号平成27年3月
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