自民党・公明党による戦争立法骨格の合意を厳しく 弾劾する(声明) 2015 年 3 月 23 日 平和・民主・革新の日本をめざす東京の会(東京革新懇) 自民、公明両党は、3 月 20 日の「安全保障法制整備に関する与党協議会」 で、集団的自衛権行使を容認する「閣議決定」 (14 年 7 月 1 日)を具体化す る法案骨格について合意した。政府は、これを受けて 4 月中旬にも法案原案 をまとめ、与党協議の上で連休明けに国会に上程する。 合意の内容は、①武力攻撃事態法を改定し集団的自衛権を法制化したこと、 ②周辺事態法から「周辺」を取り払い、世界中どこにでも自衛隊派兵を可能 にしたこと、③海外派兵恒久法を制定し、いつでも派兵を可能にしたこと、 ④「戦闘地域」であっても、現に戦闘が行われていなければ自衛隊の活動を 可能とし、戦闘現場でも「捜索・救助」は行うとしたこと、⑤「国連が統括 しない人道復興支援活動や安全確保活動等」への参加を可能とし、アフガニ スタン国際治安支援部隊、イラク多国籍軍治安活動のような活動にも参加に 道を開くこと、⑥集団的自衛権の「限定容認」としている「新3要件」も、 アメリカの「先制攻撃」の場合も否定せず、資源の確保すら要件に該当する としている。 国会の承認も「基本とする」として事後承認の含みを持たせ、政府の恣意 的判断で集団的自衛権の発動を自由に行うことが出来るという恐るべき内 容となっている。 自衛隊員を戦闘に巻き込み、その血を流させることに執着する、権力者の 妄動と言わざるを得ない。 そして、公明党は、集団的自衛権行使に「歯止めかける」としているが、 主張を次々に投げ捨て、あたかも危険が修正されたかのような幻想を広める 役割を果たしている。 合意内容は、権力者を縛るという憲法の最大の役割を蹂躙し、下位の法律 で最高法規の憲法を覆すクーデターであり、法治主義を破壊するものである。 戦争立法が通ったならば、国家安全保障会議設置、特定秘密保護法、軍備 増強、軍需産業育成・武器輸出促進、教育の反動化と合わせ、一気に「戦争 する国」へと突き進むことになる。 今が日本の歴史の岐路である。主権者である国民の多数は、集団的自衛権 行使容認にも憲法改悪にも反対している。 総力をあげて、地域、職場、各分野でたたかいと共同を広げ、戦争立法を 阻止することを心から呼びかけるものである。 以上
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