平成27年度 全国学力・学習状況調査について 今年実施された標記調査結果が出てきましたので、本校生徒の概要をお知らせいたします。 国語A(主として知識)国語B(主として活用)数学B(主として活用) 理科 → 国の平均正答率をやや下回った。 数学A(主として知識)→ 国の平均正答率は上回ったが、県の平均正答率をやや下回った。 [国語]○高正解率の出題趣旨 ●低正解率の出題趣旨 ○文章から理由となる情報を読み取る。 ○表現の技法について理解できる。 ○漢字の読み書き ●文章中の表現を自分の言葉で言い換える。 ●目的に応じて文章を要約する。資料をまとめる。 漢字の読み書きが高かったのは、宿題を含めた漢字学習への取り組みの成果なので今後も継続して取り組 んでいく。全体において誤答や無答は語彙の不足が関わっていると考えられる。意味調べだけでなく用例づ くりを適切に行っていく必要がある。また、朝読書を含め様々な表現にふれたり、味わう体験を増やす。 [数学]○高正解率の出題趣旨 ●低正解率の出題趣旨 ○数量の関係を文字式に表すことができる。 ○1元1次方程式、連立2元1次方程式を解くことができる。 ●グラフの傾きが表す内容が理解できる。 ●与えられた式の意味と、解のグラフとの関連性について理解できる。 チャレンジテストや毎時間の計算小テストの成果は出ていると考えられるので、今後もこの取り組みは続 けていく。授業においては、導入時の目標提示、終末のまとめと確認を確実に行っていく。また、学習支援 員との連携も含めて、生徒のつまずきを的確に捉え、授業改善につなげていく。 [理科]○高正解率の出題趣旨 ●低正解率の出題趣旨 ○デンプンの分解や消化酵素の働きを説明できる。 ○オームの法則を使って抵抗の値を求めることができる。 ●天気の記号を読み取り、風向計を使って風向きを調べる。 ●気圧の変化で菓子袋が膨らむことについて実験計画をする。 基礎的なことは分かるが、それを使って考えること応用することができていない。また、実験や観察は好き で取り組みがよいが、その結果の分析や考察などを苦手としているといえそうである。従って、授業展開の バランスを改善し、まとめと考察をより確実に行うようにしていく。その際なぜそうなるのかなど、自分の 考えを書かせることで、考えようとしない生徒を減らしていきたい。 [学習状況調査から] ○国や県に比べ良い傾向の設問 ●改善したい設問 ○家で学校の授業の予習をしていますか。 していると答えた生徒の割合が全国・県と比べ2倍強。 ○ものごとを最後までやり遂げて、うれしかったことがありますか。 ○人の役に立つ人間になりたいと思いますか。 ○家の人は、授業参観や運動会などの学校行事に来ますか。 ○今住んでいる地域の行事に参加していますか。 ○人の気持ちが分かる人間になりたいと思いますか。 ○いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか。 ●学校の授業時間以外に、普段(月~金)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか。(学習塾や家庭教師に教わってい る時間も含む)3時間以上の割合は全国・県と比べる半分しかない。しない・30分以下の割合はほぼ同じであった。 ●学校が休みの日、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか。(学習塾や家庭教師に教わっている時間も含む) 3時間以上の割合は、普段の日の傾向と同じ。30分以下は、しないを合わせて4割を越え、全国の割合と比べ2倍に増える。 ●家で学校の授業の復習をしていますか。 していると答えた生徒の割合が全国・県と比べ5 分の1以下。 ●家で、自分で計画を立てて勉強していますか。 していると答えた生徒の割合が全国・県と比べ約5分の1。 ●普段(月~金)1日当たりどれくらいの時間テレビゲーム(PCゲーム、スマホゲームも含む)をしますか。 4時間以上・3時間以上4時間未満の割合が、3割を越している。全国・県と比べても高い。昨年よりも高い。 ●普段(月~金)1日当たりどれくらいの時間携帯やスマホで通話やメール・インターネットをしますか。(ゲーム等は除く) 4時間以上・3時間以上4時間未満の割合が、3割をやや下回ったが依然全国・県と比べて高い。 保有率も全国・県と比べるとかなり高い。 持っていないと答えた生徒の割合が全国と比べ約4分の1。 ●新聞を読んでいますか。 毎日読むはゼロ、週に1~3の割合は全国の10分の1、全く読まないが全国は6 割弱だが、7割を越す。 学力調査で全国平均を上回ったのは、数学Bだけでした。今まで全ての調査で全国平均を下回ること はなかったので、衝撃を受けています。生徒の生活を分析すると、全体的に家庭学習の時間が短いこと 新聞などの文字を読まないことなどの不安要素があげられますが、その原因としてスマホなどのネット 機器の使用時間が長いことや保有率が高いことが上げられるのではないでしょうか。 また、教育の成果は学校・家庭・地域の三者が協力して初めて得られるものです。学校でもこの結果 を謙虚に受け止め、まず私たち教師が学習内容の充実と、生徒が意欲的に取り組むことができるように 一層の授業改善をしていかなければならないと思います。
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