専門家派遣事業実施要領

専門家派遣事業実施要領
1.目 的
経営の向上を図る中小企業者や創業者等(以下「意欲ある中小企業者等」という。)が抱え
る種々の問題(経営課題、技術、人材、情報化、ISO取得への対応、承認経営革新計画の推進、
創業後の経営課題の解決、経営改善計画の実行、新エネルギー分野参入等)に対して民間
の専門家を活用し、適切な診断・指導・助言を行うことにより問題の解決を図り、もって意欲あ
る中小企業者等の順調な発展・成長を促進することを目的とする。
2.事業内容
中小企業診断士、技術士、税理士、情報処理技術者、公認会計士、大学関係者、企業OBな
どの専門的知識と経験を有する者を、「専門家」として登録し、意欲ある中小企業者等の課題
について、適切な助言を行うことにより問題解決を図る。
3.事業区分
(1)専門家派遣事業
中小企業等の順調な発展・成長を促進するため、創業や経営の向上を図る中小企業
者等の求めに応じて、専門家を活用して経営、技術、情報化等に係る診断・指導・助言
を行う事業
(2)経営革新計画事業化支援専門家派遣事業
中小企業新事業活動促進法に基づき承認された経営革新計画の事業化を支援するた
め、技術や販路開拓等の課題解決を図る中小企業者等の求めに応じて、専門家を活用
して技術、販路開拓等に係る指導・助言を行う事業
(3)やまがたチャレンジ創業応援専門家派遣事業
創業者からの求めに応じて、専門家を活用して創業後の経営課題解決に係る指導・助
言を行う事業
(4)経営改善計画推進支援専門家派遣事業
中小企業金融円滑化法の適用を受け、貸付条件の変更等を行う際に策定した経営
改善計画の実行に取り組む中小企業者等の求めに応じて、専門家を活用して計画実
行に関する課題等に係る指導・助言を行う事業
(5)新エネルギー関連産業専門家派遣事業
再生可能エネルギー等の設備導入や技術的な課題解決を図る中小企業者等の求め
に応じて、専門家を活用して再生可能エネルギー等設備導入、関連機器等の開発・製
造に関する課題等に関する指導・助言を行う事業
(6)中小企業処遇改善推進支援専門家派遣事業
経営課題解決により売上又は利益増を図り、その増分を従業員の処遇改善(賃上げ、
正社員化、福利厚生の改善等)をつなげる中小企業者等の求めに応じて、専門家を活
用して経営課題解決に向けた指導・助言を行う事業
4.専門家の業務
経営革新や経営課題解決等に取り組む創業者や中小企業者等の目的達成のために必要
な診断・指導・助言などを行うものとする。
5.専門家の登録
専門家の選定は、公募とし、当事業の目的及び業務について、適切な遂行が可能であると
思われる専門家から「様式2」による「専門家登録申請書」を提出してもらい、登録する。
なお、登録していない専門家をアドバイザーとして派遣希望があった場合は、事前に登録手
続きを行うことにより必要に応じて随時登録できるものとする。
6.専門家の服務
専門家は職務の遂行にあたり、次の事項を遵守しなければならない。
(1)業務報告書の提出
専門家は、相談の内容、助言の内容等について、月次の報告を「様式3」により翌月の10日
まで、最終報告書を「様式5(参考様式)」に準じて速やかに公益財団法人山形県企業振興公
社(以下「公社」という。)に報告するものとする。
(2)守秘義務
専門家は、本事業により知り得た対象企業の情報等を外部に漏らし、かつ、これを自己の利
益のために利用してはならない。
7.専門家の派遣
(1)意欲ある中小企業者等が専門家派遣の要請をする場合は、専門家派遣事業については
「様式1-1」、経営革新計画事業化支援専門家派遣事業については「様式1-2」、やまがた
チャレンジ創業応援専門家派遣事業については「様式1-3」、経営改善計画推進支援専門
家派遣事業については「様式1‐4」、新エネルギー関連産業専門家派遣事業については
「様式1-5」に定める「専門家派遣申請書」を公社に提出しなければならない。
(2)(1)の申請内容に基づき、派遣の実施や派遣回数の適否を審査する機関として審査委員
会を設け、審査委員会は次項の審査基準に合致するか否かを検討の上、本事業の対象とし
て派遣の必要のあるものを選定するものとする。
(3)派遣回数は、専門家派遣事業については原則10回以内とする。経営革新計画事業化支
援専門家派遣事業、やまがたチャレンジ創業応援専門家派遣事業、経営改善計画推進支
援専門家派遣事業、新エネルギー関連産業専門家派遣事業、中小企業処遇改善推進支援
専門家派遣事業については原則5回以内とする。ただし、各専門家派遣事業における派遣
回数の範囲内であり、1企業当たりの派遣延べ回数が10回を超えない範囲で複数の専門家
派遣事業が利用できるものとする。派遣回数は審査委員会が判断する。
(4)派遣要請をした意欲ある中小企業者等は専門家を指定できるものとする。特に指定のない
場合には、公社は登録専門家の中から派遣要請の内容に合致した専門家を複数名紹介す
ることとする。
8.審査基準
前項第2号の次項の審査基準は、次のとおりとする。
(1)専門家派遣事業
①意欲ある中小企業者等であること。
②経営革新等経営の向上に係る目的、あるいは目標が明確であること。
③専門家派遣により、支援の効果が期待できると判断されること。
うちISO取得等にかかる専門家の派遣については、前号①~③に加え、次の基準により評
価を行い、その総合判断により採択の可否を決定することとする。
①ISO取得等が最終目的でなく、取得により経営革新を行い経営の向上を目指す意欲ある
中小企業者等であるか。
②ISO等に関する基礎知識を習得しており、内部への周知・啓蒙を行っているか。
③マニュアルを完全に自社で運営できる基盤があるか。
④将来的にISO等維持費用調達が可能か。
⑤ISO取得等が費用対効果上、合理的であるか。
(2)経営革新計画事業化支援専門家派遣事業
①平成23年度から平成25年度までの期間内に、中小企業新事業活動促進法に基づき承
認された経営革新計画の実行に取り組む中小企業者等であり、計画期間中であること。
②経営革新等経営の向上に係る目的、又は目標が明確であること。
③専門家派遣により、支援の効果が期待できると判断されること。
(3)やまがたチャレンジ創業応援専門家派遣事業
①創業後5年以内であること。
②経営革新等経営の向上に係る目的、又は目標が明確であること。
③専門家派遣により、支援の効果が期待できると判断されること。
(4)経営改善計画推進支援専門家派遣事業
①経営改善計画を策定し、中小企業金融円滑化法により貸付条件変更をしていること
②専門家派遣により支援の効果が期待できると判断されること。
(5)新エネルギー関連産業専門家派遣事業
①再生可能エネルギー等設備導入や技術的な課題解決を図る意欲がある、または関連機
器等の開発・製造に関する課題解決に意欲がある中小企業者等であり、課題解決に係る
目的あるいは目標が明確であること。
②専門家派遣により支援の効果が期待できると判断されること。
(6)中小企業処遇改善推進支援専門家派遣事業
①経営課題解決を図り、従業員の処遇改善につなげる意欲がある中小企業者等であり、課
題解決に係る目的あるいは目標が明確であること。
②従業員の処遇改善プロセスが明確であること。
③経営課題解決により売上又は利益増を図り、その増分を従業員の処遇改善(賃上げ、
正社員化、福利厚生の改善等)につなげる旨の誓約書を提出した者であること。
④専門家派遣により支援の効果が期待できると判断されること。
9.報告書の提出
専門家の派遣を受けた意欲ある中小企業者等は、月次の報告を「様式4」に定める報告書
により翌月10日まで公社に対して提出し、専門家からの助言内容について報告するものとす
る。
10.専門家の謝金及び旅費
公社は、専門家から最終月次報告書「様式3」及び事業終了後に「様式5(参考様式)」による
最終報告書並びに意欲ある中小企業者等から「様式4」により最終月次報告書を受領後、速や
かに経費を精算し、支払うものとする。
(1)専門家派遣事業
①謝金 派遣1回(4時間以上/1日)あたり 40,000円以下とする。
(内1/2は企業負担、1/2は公社負担)
②旅費 公社旅費規程による(内1/2は企業負担、1/2は公社負担)
(2)経営革新計画事業化支援専門家派遣事業、やまがたチャレンジ創業応援専門家派遣
事業、経営改善計画推進支援専門家派遣事業、新エネルギー関連産業専門家派遣事業
①謝金 派遣1回(4時間以上/1日)あたり 40,000円以下とする。
(内1/3は企業負担、 2/3は公社負担、但し千円以下の端数は企業負担)
②旅費 公社旅費規程による(内1/3は企業負担、2/3は公社負担)
(3)中小企業処遇改善推進支援専門家派遣事業
①謝金 派遣1回(4時間以上/1日)あたり 40,000円以下とする。
(企業負担なし、10/10公社負担)
②旅費 公社旅費規程による (企業負担なし、10/10公社負担)
11.中小企業者等の負担金
診断・指導・助言を受ける意欲ある中小企業者等は、専門家派遣事業については専門家に
支給する経費(謝金及び旅費)の1/2に相当する額を、経営革新計画事業化支援専門家派
遣事業、やまがたチャレンジ創業応援専門家派遣事業、経営改善計画推進支援専門家派
遣事業、新エネルギー関連産業専門家派遣事業については専門家に支給する経費(謝金及
び旅費)の1/3に相当する額を負担する。
また、負担金の算定にあたっては、「専門家派遣要請書」及び「診断・指導・助言実施計画書」
に基づき仮算定し、速やかに公社指定口座へ振り込むものとする。
なお、負担金の確定及び精算は、事業終了後、速やかに行うものとする。
12.その他
この要領に定めのない事項については、平成26年度山形県新規創業・新分野進出支援体
制整備事業費等補助金交付要綱及び中小企業処遇改善推進支援専門家派遣事業業務委託
契約によるものとする。
附
則
この要領は、平成16年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成17年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成18年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成19年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成20年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成20年 11 月5日より施行する。
附
則
この要領は、平成21年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成22年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成23年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成23年10月24日より施行する。
附
則
この要領は、平成24年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成25年4月1日より施行する。
附
則
この要領は、平成26年4月1日より施行する。