平成 24 年度 事業報告書 【1】概要 平成 24 年度において、一般財団法人家電製品協会(以下「協会」という。)が実施した 事業のうち主たるものは、以下のとおりである。 第1は、環境保全・資源有効利用への取組みである。 特定家庭用機器再商品化法(以下「家電リサイクル法」という。)が本格施行されてか ら、平成 25 年3月で 12 年が経過した。同法に基づき関係者が実施する諸活動は概ね順調 に推移している。これら諸活動のより一層効率的な運営に資するため、指定法人業務及び 家電リサイクル券センター業務の改善及び円滑な運用に努めた。 平成 24 年度中に製造業者等及び指定法人により引き取られた特定家庭用機器廃棄物(以 下「廃家電品」という。)の台数は、約 1,120 万台(前年度比 67%)となった。 また、資源の有効な利用の促進に関する法律(以下「資源有効利用促進法」という。) に基づくリサイクル等の推進活動を行った。 第2は、省エネルギー・地球温暖化対策への取組みである。 エコプロダクツ 2012 へのブース出展、平成 24 年度版省エネルギー家電製品情報提供冊 子の配布等を通じて地球温暖化防止や省エネルギー家電製品等に関する普及啓発を行った。 第3は、家電製品に関する総合安全への取組みである。 独立行政法人製品評価技術基盤機構が開催する電気用品安全法の技術基準等に係る調査 検討会の検討課題について業界としての対応策の検討等を行った。 第4は、裁判外紛争解決への取組みである。裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する 法律に基づき、家電製品を専門分野とした民事紛争解決手続業務について法務大臣の認証 を受けた機関として、斡旋手続及び裁定手続による紛争解決等を実施した。 第5は、家電製品の長期使用促進、安全使用等に寄与する人材及び消費者に安全で使い 易い家電製品を推奨する人材の育成を目的とした資格審査制度の実施である。 平成 24 年度は、受験者の利便性向上のための制度運用改善を行うとともに、家電製品エ ンジニア資格試験及び家電製品アドバイザー資格試験を各2回実施した。 上記重要課題について積極的に対応するとともに、その成果を政策提言等として発信し、 家電製品の多くを利用している消費者への普及啓発等を通じて、協会事業の一層の社会貢 献に努めた。 1 【2】事業内容 Ⅰ.一般事業 1.環境保全、資源有効利用関連事業 (1) 家電リサイクル法への対応 (2) レアメタルリサイクルについての検討 (3) 資源有効利用促進法への対応 (4) 容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律への対応 2.不法投棄未然防止対策及び離島における輸送改善対策事業 (1) 平成 25 年度に実施する協力に関する公募等の実施 (2) 平成 24 年度に実施した協力についての助成金交付の実施 (3) 市町村が実施した事業及びその成果等についての評価の実施 (4) 事業協力に関する公表の実施 (5) 不法投棄未然防止活動実施事例の紹介 3.地球温暖化防止対策・省エネルギー対策関連事業 (1) 地球温暖化防止及び省エネルギー家電製品等の普及促進の取組み (2) エネルギーの使用の合理化に関する法律等への対応 (3) 省エネルギーに関する対外協力と情報収集 4.技術・安全関連事業 (1) 家電製品の安全性向上への取組み (2) 家電製品の使いやすさの追求 (3) 家電製品の技術課題に関する情報収集と対外協力 5.消費者関連事業 (1) 消費者普及啓発 (2) 高齢者・障がい者にも使いやすい家電製品の調査と普及啓発活動 (3) 消費者相談室の運営 6.製品安全関連事業 (1) 関係官庁の製品安全諸施策への対応 (2) 家電製品の製品安全に関する業界共通諸課題の検討及び啓発活動の推進 7.アフターサービス関連事業 (1) 家電製品のアフターサービスの向上に関する調査研究 (2) サービス技術力向上策に関する調査研究 8.安全点検技術講習会事業 9.流通対策事業 流通EDI標準化推進 10.協会運営関連事業 (1) 協会広報活動 (2) 家電産業ハンドブック関連事業 2 Ⅱ.家電リサイクル券センター事業 1.家電リサイクル券システムの運営 (1) 運営の効率化 (2) 主務官庁、製造業者等、取扱店等との連携強化 (3) 業務委託先との緊密な業務遂行 (4) 小売業者の入退会、製造業者等の加入・契約解除申込みへの対応 (5) 取扱店の倒産発生等に対する迅速な対応 (6) 取扱店の家電リサイクル券適正運用促進の強化 2.家電リサイクル券システムの普及啓発 (1) 取扱店等への家電リサイクル法に基づく廃家電品の適正な引渡しに関する普及 啓発 (2) 流通、自治体等への家電リサイクル券システムの普及啓発 (3) 消費者、排出者への家電リサイクルに関する普及啓発 (4) 第5期家電リサイクル券取扱優良店の公募 3.情報システムの改善 4.その他 (1) 業務委託料の清算 (2) 公表関係 Ⅲ.指定法人事業 1.家電リサイクル法に基づく廃家電品の再商品化等に必要な行為の実施(家電リサイ クル法第 33 条第1号、第2号、第3号関係) (1) 再商品化等の円滑な実施 (2) 管理票の記載、回付及び保存 (3) 管理票の受領確認に対する返答 (4) 帳簿の保存 2.廃家電品の排出並びに収集・運搬並びに再商品化等の実施に関する調査、普及及び 啓発等(家電リサイクル法第 33 条第4号、第5号関係) (1) 再商品化等の実施に関する調査の実施 (2) 消費者、小売業者等への普及啓発の実施 (3) 排出者、市町村等からの照会対応の実施 3.公表業務関係 (1) 再商品化等契約を締結した特定製造業者等からの委託に基づく当該特定製造業 者等に係る再商品化等料金、指定引取場所所在地等の公表等 (2) 家電リサイクル法第 33 条第2号に掲げる業務に係る料金の変更、引き取る場所 所在地変更等の公表 3 Ⅳ.家電製品PLセンター事業 1.紛争当事者との信頼関係構築に基づいた公正・中立・迅速な紛争解決 (1) 助言や説明による問題解決 (2) 斡旋手続及び裁定手続による紛争解決 2.業務運営体制の強化 3.情報開示 (1) 年次報告書等による情報開示 (2) 関係工業会等への情報提供 4.広報活動及び関係機関との連携 Ⅴ.資格審査認定事業 1.家電製品エンジニア・アドバイザー試験事業 2.更新講習事業 3.共通事業 (1) コンピュータシステムの改修準備 (2) 認定センターWebサイトの改訂 (3) 参考書 2013 年版の発刊 4 【3】附属明細書について 平成 24 年度事業報告には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」第 34 条第3項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しない ので作成しない。 5
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