伊根町橋梁長寿命化修繕計画 平成25年3月 1.計画の目的 全国の道路橋の数は高速自動車国道、国都道府県道および市町村道を合わせ約 67 万橋、橋長 15m 以上の 橋梁は 142,521 橋に上る(「道路統計年報平成 14 年度」)。国道および都道府県道にある橋梁約 14 万橋の内、約 4 割は、高度成長期(1960 年代~1970 年代)に集中的に建設されており、老朽化等によるコンクリート部材のひび われおよび剥離・剥落、鋼部材の腐食・亀裂等の損傷が顕在化している。損傷の発生は、交通事故の起因、補修 工事による通行規制および交通止め、車両や人への第三者被害等、道路交通の安全性や経済性に多大な影響 を及ぼすものである。 伊根町が管理する橋梁は、平成 24 年度現在で 48 橋ある。この内、今回、長寿命化修繕計画を立てる重要な 橋梁は 42 橋である。 一般に言われるようにコンクリートの耐用年数を 50 年程度と考えると、平成 24 年現在では、供用後 50 年以上 経過している橋梁が、42 橋中 5 橋存在する、また予備軍である 30 年以上経過している橋梁は 42 橋中 13 橋存在 する。これらの橋梁は 20 年後には供用後 50 年経過することになり、更新時期が集中し、財政的な負担が飛躍的 に増大することが懸念される。 このため、従来の事後的な修繕および架替えから、予防的な修繕および計画的な架替えへと転換を図り、橋梁 の長寿命化により、修繕や架替えに係る費用の縮減と平準化を図ることを目的に計画を策定するものである。 竣工後50年経過橋梁 5橋 竣工後30年経過橋梁 5橋+13橋 竣工年度別橋梁数 5 4 3 2 1 0 本業務で長寿命化修繕計画を策定する 42 橋の竣工年度別グラフ 2012 年度 5橋 50年以上 43% 50年以上 12% 12% 2032 年度 18 橋 43% 50年未満 88% 50年未満 57% 2. 長寿命化修繕計画の概要 長寿命化修繕計画の概要を下図に示す。 事後的な修繕 および架け替え (事後保全タイプ) 予防的な修繕および 計画的な架け替え (長寿命化計画タイプ) 政策転換 既存橋梁の情報収集・整理 橋梁台帳作成 橋梁点検 既存橋梁の健全度の把握 (道路橋に関する基 礎データ収集要領 (案)) 著しい損傷 長寿命化修繕計画 架替型 対処療法型 予防保全型 事後的な補修・補強 または 架け替え 計画的な補修・補強 または 架け替え 補修・補強にかかるコストが高い 橋梁の寿命が短い 補修・補強にかかるコストが低い 橋梁の寿命が長い 3.長寿命化修繕計画による効果 4.計画策定担当部署および意見聴取した学識経験者 5.今後の予定 伊根町では、町が管理する道路(橋梁)について、道路利用者への安全・安心を提供するために、この「橋梁長寿 命化修繕計画(案)」に従い、橋梁の点検・パトロールおよび維持補修事業を計画的に行っていきます。
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