◆鶴岡市が管理する橋梁の点検結果について【点検1巡目:平成21年度~平成24年度】 1 橋梁点検の目的 鶴岡市が管理する橋梁の現状(健全度)を把握し、『長寿命化修繕計画』を策定するため。 ◇ 橋梁の現状把握・・・・・・重大な損傷の早期発見、早期措置(安全性の確保) ◇ 長寿命化修繕計画・・・・・点検結果、診断を基に将来の状態を予測(計画的、効率的な維持管理) 2 橋梁点検の実施状況 (1)点検 路上部材および支承部に関しては全径間を、路下の部材に関しては代表径間を選定し目視にて行う。判定を行う対象部材と損傷 種類は、表-1の通り。 表-1 損傷の種類と損傷等級 損傷等級 材料 鋼 コンクリート その他 共通 損傷の種類 腐食、亀裂、ゆるみ・脱落、防食機能の劣化 破断 ひびわれ、剥離・鉄筋露出、漏水・遊離石灰 抜け落ち、うき 遊間の異常、路面の凸凹 舗装の異常、支承の機能障害 定着部の異常、変形・欠損、洗掘 変色・劣化、漏水・滞水、異常な音・振動・たわみ、土砂詰り、沈下・移動・傾斜 A ほぼ良好 B 損傷あり 深刻な損傷あり C ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ - ○ - ○ - ○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (2)点検橋梁の概要 本市では、多くの橋梁を管理しており、全体で834橋あり、橋種・橋長別の橋梁数は以下のとおりである。 図-2 橋梁形式と橋長 20 21 50m以上 23 30m以上 50m未満 1 33 54 52 15m以上 30m未満 12 5m以上 15m未満 1 2m以上 5m未満 1 0 304 10 185 117 50 100 150 200 250 300 橋数 鋼橋 109橋 コンクリート橋 595橋 木橋 3橋 カルバート 127橋 350 建設後50年以上を経過した老朽化橋梁は、全管理橋梁数のうち約10%である。 図-3 橋梁形式と供用年数 96 全体 834橋 125 84 27 30 カルバート 127橋 木橋 3橋 55 14 1 309 220 1 1 1 60 コンクリート橋 595橋 87 77 9 8 鋼橋 109橋 5 0 207 164 46 41 50 100 150 200 250 橋数 0~19年 20~29年 30~39年 40~49年 50年以上 300 350 (3)点検結果(概要) <鋼橋の損傷状況> 図-6 鋼材の腐食 15 A 44 B C 50 鋼橋109橋 腐食 写真-1 鋼材の腐食C <コンクリート橋の損傷状況> 図-7 主桁主構の剥離 鉄筋露出 35 28 A B C 659 コンクリート橋722橋 写真-2 主桁主構の剥離C <床版の損傷状況(1)> 図-8 床版の剥離 15 4 A B C 剥離 191 床版のある橋梁210橋 写真-3 床版の剥離C <床版の損傷状況(2)> 図-9 床版のひびわれ 5 32 A B C 173 ひび割れ 床版のある橋梁210橋 写真-4 床版のひびわれC <下部工の損傷状況> 図-10 下部工の剥離 165 A B C 剥離 790 811橋 写真-5 下部工の剥離C (4)診断 点検結果を橋梁の特性(利用環境、周辺環境)を踏まえて、損傷要因や損傷の進行性、橋梁本体の耐久性や安全性などを総合 的に判定する。 表-2 橋梁の損傷度 損傷度 基本的な考え方 ・緊急対応が必要な橋梁に対して判定する。 ・応急的な対策や通行規制などの実施とともに、補修補強などの対策を行う。 ・なるべく早い時期に補修等が必要な損傷のある橋梁に対して判定する。 Ⅱ及びⅡ+ ・損傷が顕在化し特に優先的に対策を行うことが必要な橋梁を”Ⅱ+”と判定する。 ・損傷があるため将来的には予防保全的な対策が望ましい橋梁に対して判定する。 Ⅰ Ⅲ OK ・損傷がないかあっても軽微であり、補修補強が当面必要のない橋梁に対して判定する。 (5)診断結果(概要) 鋼橋については、約半数の橋梁で主鋼に発錆が見られ、鋼材の腐食やボルトの抜け落ちによる損傷度Ⅰの橋梁が4橋確認され た。コンクリート橋については、塩害の影響と思われるひび割れや鉄筋が露出している損傷度Ⅰの橋梁が14橋確認された。 図-4 橋梁形式と損傷度 6 OK 197 1 103 11 122 Ⅲ 61 Ⅱ 1 23 27 Ⅱ+ 68 1 1 鋼橋 109橋 コンクリート橋 595橋 4 Ⅰ 0 194 木橋 3橋 14 20 カルバート 127橋 40 60 80 100 橋数 120 140 160 180 200 図-5 供用年数と損傷度 58 OK Ⅲ 18 Ⅱ 17 50 37 139 36 39 30 49 11 3 98 95 39 0~19年 Ⅱ+ 38 28 33 20~29年 25 30~39年 40~49年 8 46 Ⅰ 0 50年以上 50 100 150 橋数 200 250 300 350 3 今後の予定 点検結果を基礎資料とした橋梁長寿命化修繕計画を平成24年度に策定しており、平成25年度より橋梁長寿命化事 業に着手しております。また、平成26年度から点検2巡目を実施しております。 ■お問合せ先 鶴岡市建設部土木課 電 話:0235-25-2111(内線476) メール:[email protected]
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