第3回北杜市ふるさと創生会議 議事録

第3回北杜市ふるさと創生会議 議事録
1.会議名
第3回北杜市ふるさと創生会議
2.開催日時
平成27年8月18日(火) 午後1時30分~午後2時10分
3.開催場所
須玉ふれあい館 会議室
4.出席者
(1)北杜市ふるさと創生会議委員
清水謙雄、舩木良、坂本榮富、中谷なおみ、清水正隆、仁科香奈子、日向勝、山田一郎、
輿水順彦、桶本隆男、小林昭治、清水裕、鈴木和幸、大芝正和
(2)北杜市
市長、教育長、企画部長、総務部長、市民部長、福祉部長、生活環境部長、産業観光部長、
建設部長、議会事務局長、教育部長、監査委員事務局長、農業委員会事務局長、会計管理
者、明野総合支所長、須玉総合支所長、高根総合支所長、長坂総合支所長、大泉総合支所
長、小淵沢総合支所長、白州総合支所長、武川総合支所長、産業観光部次長、政策秘書課
長、財政課長
5.会議次第
(1)開会
(2)委員長あいさつ
(3)市長あいさつ
(4)議事
①北杜市総合戦略(案)について
②その他
6.公開・非公開の別
公開
7.傍聴人の数 3名
8.審議内容
■会議次第(2)委員長あいさつ
昨今は局地的な豪雨や竜巻、地震、噴火など、いろいろな災害が多い。幸いにも北杜市
は自然災害が少ない、安全・安心の地域であり、ふるさとの良さを実感できるまちである。
今回、第 3 回のふるさと創生会議であるが、ここまで急ピッチで進めてきた。皆さまから
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意見・提案をいただいてきたが、今日はその集大成である。一つの区切りとして北杜市総
合戦略に関して皆さまの承認をいただき、今後、施策の実行に移っていきたい。ぜひとも
活発な意見をいただき、有意義な会議となるようお願いしたい。
■同(3)市長あいさつ
「新しい時代に新しいふるさとをつくろう」ということで北杜市が誕生し、11年目を
迎えた。市の礎を築くべく、職員とともに全力で頑張っているところである。国もそうだ
が、本市においても少子化による人口減少と高齢化、人口構成のアンバランスは大きな課
題である。国政において地方創生が内政の大きなテーマになっているが、北杜市ではまち・
ひと・しごと創生を効率的・効果的に推進するために、北杜市ふるさと創生本部を設置し、
スピード感を持って取り組んできた。地方創生の大きなテーマは、人口減少をどう克服す
るか、地方の疲弊をどう克服するかである。具体的には、①東京一極集中に歯止めをかけ
て、地方にどう活力を戻すか、②地方に若者の就労の場をつくり、結婚、子育て、育児へ
の切れ目ない支援をどう行っていくか、③地方の特性、潜在能力を活かして、地方に活力
をどう取り戻すか、の3点が地方創生の大きなテーマである。北杜市版の人口ビジョンお
よび総合戦略の策定においては、産学官金労言の専門家の皆さまから意見を聞き、その意
見を反映することを目的として、今回のふるさと創生会議を開催している。皆さまからは
より一層のご指導を賜りたい。北杜市版の総合戦略では、たくましい北杜っ子プロジェク
ト、原っぱ教育をはじめ、いろいろなアドバルーンを掲げている。具体的には、
「山紫水明
日本一」、
「安全・安心日本の台所」
、また、八ヶ岳定住自立圏、八ヶ岳広域観光圏、南アル
プスエコパーク、それに関連した「世界に誇る水の山宣言」などである。北杜市は課題も
多いが、夢も多いふるさとである。地方に活力を取り戻すためにお互いに頑張りたいと思
っている。私は、日本の国家像について、
「地方に活力ある国家でありたい」と考えている。
国政においても、例えば田中角栄内閣の「日本列島改造」、大平内閣の「田園都市構想」、
竹下内閣の「ふるさと創生」も「地方に活力ある国家でありたい」ということであり、ま
た、地方に活力があったからこそ、右肩上がりの成長を続けてきたと思われる。今回の地
方創生、内政の大きな柱となったこの事業において、わが北杜市がその機関車になれるよ
う、モデルになれるように知恵を出し合い、頑張りたいと思う。3回目の会議であるが、
さらにご指導・ご指摘をいただきながら事業を推進していきたい。
■同(4)議事①北杜市総合戦略(案)について
資料1により北杜市総合戦略(案)について、前回会議で指摘された項目の修正箇所に関
する説明がなされた。また、併せて資料2、資料3の説明がなされた。
■質疑応答
【北杜市】
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欠席した岩下委員から書面にて以下の2点についての意見が提出された。
①前回会議を受けて、移住・定住促進に向けた情報発信(
「移住に関する相談体制整備」、
「関連機関との連携」
)の項目が、「Ⅴ.山紫水明プロジェクト」から、
「Ⅱ.一流の
田舎まちプロジェクト」に移行されたが、その内容について、基本的方向の文章中
にも記載が必要ではないか。
②表紙・本文中に月見里・星見里(やまなし・ほくと)の表記がでてくる。市民には
理解されると思うが、広く県民・国民に発信するためには注記が必要ではないか。
①について、基本的方向のなかに「移住・定住に向けたアドバイザーを設置し、サポー
ト体制をとっていく」などの記述を追加する。②について、月見里=やまなしは、周知の
ことであり問題ないと考える。星見里についても、
「晴れの日が多く、満天の星空があおげ
る北杜市」という意味で名づけている。これに関しては注意書きに概略が記載されている
が、分かりやすいようにもう少し説明を追加する。
【委員】
特定空き家に関して、前回の会議でも質問したが、
「危険な空き家については適切な指導
を行い、本人に対応を促す」という説明があった。私の住む集落には実際に家屋を放棄し
ている人がおり、区で対応について議論している。このようなケースの場合はどのように
考えているのか。
【北杜市】
本件に関しては区からも要望がきている。所管部署であるまちづくり推進課が戸籍関係
などを調べるなかで、放棄の真否などを確認しているところである。最終的な土地の所有
者を把握し、働きかけていく方針である。
【委員】
本当に放棄が認められた場合はどうするか。
【北杜市】
通常であれば土地所有者は特定できるので、働きかけていく。もし、特定できない場合
は強制代執行もやむなし、と考える。
【議長】
空き家については、以前から本人が有価物と言えばゴミではないため、勝手に片づけら
れない一方で、周りの住民にとっては迷惑であるという問題があったが、今、そのような
建物が非常に多いと感じている。法律では前よりも空き家などの撤去がしやすくなってい
ると思う。重要施策として取り上げられているので、地域の代表と相談しながら速やかな
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空き家対策をお願いしたい。
【委員】
「一流の田舎まち」について確認したい。このフレーズは、
「地方にいながらにして、都
会と同じような文化(絵画や音楽など)に接することができる」
、という意味で理解してい
た。この戦略では「住まいプロジェクト」のタイトルとなっており、住宅施策に限定され
ているような印象を受け、やや違和感がある。
【市長】
「一流の田舎まち」の基本的なイメージは、住んでいる人(市民・移住者)が誇りを持
てるふるさとであること、また、都会の人の足や心が自然と北杜市に向くようなふるさと
であること。一流の田舎まちを作るには委員のご指摘の通り、ふるさとにいながら本物・
一流に接することである。それが結果として北杜市のグレードを高め、市民の肥やしにな
り、また人生の生き甲斐にもなる。それらを総括して一流の田舎まちというアドバルーン
を掲げている。ご理解いただきたい。
【議長】
発信側は強い思いで発信するが、受信側に伝わらないことが多い。例えば、プレミアム
商品券も、他の市町村では売り切れもみられるが、当市では新聞や広報などで発信しては
いるものの、まだまだ知らない人が大勢いる。また、市民でなくてもプレミアム商品券が
使えることも知られていない。
「一流の田舎まち」に関連した各種イベントも、知られてい
ないから人が来ないのが現状である。このような情報を広く市民あるいは別荘の住人にも
しっかりと浸透させるという努力が必要である。戦略のなかのいろいろな施策についても、
知恵・アイデアを出しながら進めていく必要がある。
【委員】
就業支援住宅等に関する支援について、上限 600 千円/戸とあるが、1 戸=1 世帯という
考え方でよいか。例えばワンルームで 10 室の場合、6,000 千円が上限、3LDK 用 4 部屋で
あれば、2,400 千円が上限との理解でよいか。
【北杜市】
その通りである。
【委員】
そうだとすると、家族向けの住宅をつくる場合と単身世帯用の住宅をつくる場合で補助
金額に差が出てしまう。提案であるが、面積によって上限の幅を変えてはどうか。
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子育て住宅への補助金に関して、既存住宅の増改築の資金という理解でよいか。
【北杜市】
その通りである。
【委員】
住宅ローン利子補給に関して、増改築の場合補助金をもらった人が住宅ローンを利用す
る場合、重ねて利子補給も対象ということか。
【北杜市】
利子補給と補助金を重ねて受けることはできない。
【委員】
増改築をした場合は、利子補給か、補助金か、どちらかを選択するということか。
【北杜市】
その通りである。
【委員】
利子補給は年間 200 千円、補助金は年間 1,000 千円とすると、利子補給を選ぶ人はいな
いのではないか。また、新築への補助金額と増改築への補助金額のバランスがどうか。も
う少し新築への補助金を増やす(あるいは増改築への補助金を減らす)方が、バランスが
取れるのではないか。検討の余地があるのであれば、ご配慮をお願いしたい。
【北杜市】
アパートの面積によって上限の幅を変えてはどうかという意見をいただいたが、補助額
について、前提として 1 万円/㎡である。ワンルームであれば、それなりに上限が決まるの
でご理解いただきたい。
【北杜市】
新築住宅、リフォームへの補助金については、50 ㎡以上でないと補助金がもらえない。
一方で利子補給についてはそのような要件がない。補助金の対象とならない場合は、利子
補給でカバーするという考えが前提にある。
【議長】
ほかに意見がなければ、北杜市総合戦略について、承認でよろしいか。
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それでは、この北杜市総合戦略(案)に対して、
(案)をとって会議としては承認とした
い。
■同(4)議事②その他
今後の予定について、本日承認いただいた北杜市総合戦略を 8 月の議会で説明を行い、
意見をいただく。それらを踏まえて、9 月中に策定を予定している。
皆さまには、国・県への手続きを経たものを送付するので理解いただきたい。
今後のふるさと創生会議については、総合戦略の進捗状況や平成 28 年度予算に計上する
戦略関連の事業説明での開催を予定している。
■閉会の言葉(副委員長)
本日、総合戦略が承認された。いかに素晴らしい戦略も、発信されたものがしっかり受
け手に伝わるかどうかが重要である。私が取り組んでいる八ヶ岳観光圏でも、素晴らしい
ものをいかに地域の人に理解してもらえるか、インナープロモーション=意識啓発が非常
に大きなテーマとなっている。市長の話にもあったように、北杜市が日本のビジネスモデ
ルとなるように、総合戦略の柱について、受信側がしっかりと理解できるようになればと
願う。
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