こんにちは!栄養科です。 第 89 号 発行日:H26.8.15 野菜は、生野菜・温野菜どちらがよいのか? 「野菜料理」と言うと、何を思い浮かべますか? 特に男性からは、せんキャベツ、 レタスのサラダなどの生野菜がよく出てきます。“野菜=生野菜”とのイメージが強 いからなのでしょうか。お浸しなどの加熱した料理も野菜料理なのですよ。忘れない でね。 そこで、加熱した野菜料理で女性がよく気にされるのが、ビタミン類の損失です。 「野菜を食べるのは、生の方がいいですよね。加熱するとビタミンがなくなってしま うでしょう。」との声をよく聞きますが、ちょっと待って! もちろん野菜を加熱す るとビタミン B1 やビタミン C などは少なくなってしまいますが、全部失われるので はないのですよ。 生野菜・温野菜どちらも、利点があるので、両方食べるようにして欲しいなあ。 ★生野菜★ ビタミン・ミネラルの損失が、より少ないです。 ビタミン B1・B2 やビタミン C は、水溶性ビタミンなので、長時 間水にさらしたり茹でたりするとビタミンが流れ出てしまうから です。 ★温野菜★ 加熱するとかさが減るので、一度にたくさんの野菜を食べられ、野菜の 1 日の必要 量 350gをとりやすくなります。 一度にたくさんの野菜を食べることができるので、加熱で減った栄養素も補うこと ができ、食物繊維などもしっかりと摂取できます。 胃腸が弱いときは、加熱し、やわらかくした野菜のほうが、消化されやすいです。 ほうれん草・にんじん・かぼちゃなどに含まれている「脂溶 性ビタミン」のビタミン A・D は、油に溶けるため、炒め物の ように油と調理することで吸収率がアップします。 味噌汁やスープには、ビタミン・ミネラルなどの栄養素が溶 けでていますので、栄養素を逃がさずに補給できるよい方法で す。それに野菜の旨味もあり、おいしいですよね。 引き続き栄養科をよろしくお願いします。 執筆は、広島記念病院 管理栄養士 西本善子です。
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