太古の昔から、人は海を生きるため、遊ぶため、時に癒しを求めるために

海ウォッチャー
ヒト の海での活動を宇宙からサポート ―生物多様性、持続可能な漁業、海の安全への貢献―
○ 潮目の検出
○ 海の森 ∼藻場の監視
人工衛星による藻場分布情報の特長
● 広い範囲の分布を把握
● 客観的な情報
● 定期的に更新可能
・海藻の群落によって形成される藻場は海の森にも例えられ、多くの海洋生物の餌場、産卵場、生育場と
して重要です。
・いま、世界至るところで藻場が減っているといわれています。持続可能な沿岸漁業の観点、生物多様性
の観点から藻場分布を正確に把握することが求められています。
・藻場の分布域の調査は、これまで主に潜水や地元の有識者などへの聞き取りにより行われていたため、
多大な労力と時間を要していました。
太古の昔から、人は海を生きるため、遊ぶため、時に癒しを求めるために利用してきました。海は最も身近な生活
環境の一つです。人工衛星による地球観測が始まったその初期から、海面水温やクロロフィル濃度等、海への利
用は進んでいきました。そして近年、人工衛星の高性能化に伴い、より人間環境に近い沿岸部の細かい情報ま
で、リモートセンシングで得られるようになってきました。RESTECでは、テクノロジーの進歩にあわせて、より
“ヒト”の海の利用に寄り添えるようなソリューションを展開していきたいと考えております。以下、海の安全への
貢献、生物多様性、持続可能な漁業への試みといった視点から、現在取り組んでいるものをご紹介いたします。
・良好な漁場である潮目を宇宙から見つけます。
・漁の効率化をはかって燃料を節約、コスト&エコに貢献します。
・漁業における利用に向けた課題は、観測頻度向上です。
・これらをふまえ、RESTECでは、
● 観測頻度が向上した「ひまわり8」
● 天候に左右されない「合成開口レーダー」
を用いた潮目検出、水産利用への研究開発に取り組んでいます。
○ 沿岸の海底地形
チームリーダー
山之口 勤
・衛星画像推定水深(Satellite Derived Bathymetry, SDB)
・人工衛星の解析から、沿岸の浅い領域の水深(20m以下)を広範囲で把握できます。
・SDBの貢献分野:
● 生物環境を知るうえでの基礎的データ
● 船舶の安全航行のための基礎データ(海外等)
● 高潮発生シミュレーション等防災面でベースデータ(海外等)