義貞j≡芸 - 土壌物理学会

大型 機 械 に よ る踏 圧 と 畑 作 物 の 生 育
鎌
1.
田
嘉
孝*
は じめ に
第2 表
耕転時の踏圧層の内容
近 年大 型 機 械 のほ 場 へ の導 入 が 頻繁 とな る につ れ て,
従来 の 作 業 体 系 の 場 合 と 異 な っ て , 問 題 化 しつ つ あ る も
の に , 大 型 株 械 の 車 輪 に よ る土 壌 踏 圧 が あ る 。 した が っ
水分
pF 2 前後
‘
竺_
l竺ニデ
ブ
ア
竺
腎
て, 機 械 導 入 と土 壌 物 理 性 との 関 連 の 中 で も, こ の土 壌
位
躇圧 の 内 容 の 解 明 は 重 要 な 課 題 の 一 つ と考 え ら れ る 。 さ
容積 重 (g /
C m 8)L o.78∼0.85⊆
らに 易 耕 性 (S o il tiltIl) に つ い て 考 え る に 当 っ て も , そ
下層 踏 圧 層
中層 踏 圧 層
圧縮 され や す い
竺一一
一▲
−
・−一
3 〈
0 三
盟
(雲霞監 層)
0 .6
一 =− 【 木 戸 一
心 圭
詳細 に の べ て い る よ う に , 種 々 の 論 議 が あ る が , 農 業 技
硬度臣 仁 志
ご言
昌
i m m
.
20′ 〉
件を も 重 視 し た い 。 し か し こ の 点 の 究 明 は ま だ 端 緒 に つ
いた ば か りで あ り, こ こ に の べ る 踏 圧 と作 物 生 育 と の 関
貫入 抵 抗 * 1
苗
透水 係 数
低
* J
2
1
畦 間 踏 圧 と土 壌 の物 理 性
と全 孔
P F 2.
0時
義貞
j≡
芸
ウ山
のム.
Lツー
叫止
つ
・ ど こ に ・ ど の よ うに 形 成 さ れ る か が 問 題 で あ る 。 こ
0 ∼
′ 5
0 .8 54
5
0 .84 1
′−
1
〔〉
蛭間 鋲 圧 区
10′ −
1
5
1 5 ∼2 0
0 .8 03
つ止
i
Cm /
S eC
l .2 × 1 0  ̄乏
ト
i 2 .6 × 1 0  ̄ 8
9 .5 × 1 0  ̄ 4
O205
3.
1!
機 械 導 入 に よる踏 圧 層 の生 成 を 考 え るに 当 って は, い
……二…/
……忠
透水 係 数
0
9
5湖 5
2 1
蛭間 無 鎮 圧
区
︹ム
l
J .
2
笥 山
園相
71
9
1
/
−\ ■
Ⅶ
i 覧
基…童 岳
ふれ な い が , 簡 単 に 表 示 す る と , 第 1 /
〉 3 表 の と お りで
7
高
l l
埋
御報 告 す る。
の点 につ い て は, 既 に 一 部 報 告(3)
(4(
)
5柑 した ので , 多 くほ
7
低
90
75
4
35
85
95
0
72
72
92
9
2
7
2
1
0
2
72
70
71
7
37
16
0
1
70
77
74
7
容 釦
0
000
舶仰
置
Cm仙べ
位
いっ た 限 定 さ れ た も の で あ る こ と を お 断 り し て , 以 下 に
−
L
− 一
第 3表
えた も の で あ る こ と , お よ び 現 在 各 地 で 行 な わ れ て い る
2 . 導 入 条件 と踏 圧 層 の 生 成
.
*中 層 と下 層 の 比 較
係につ い て も, 現 在 まで に 火 山 灰土 で, 現 象 的 に観 察 し
試験 と は 必 ず し も統 一 的 見 解 に 達 し て い な い 点 も あ る と
0
9 .4 4 ∼
・11 .6 0
術的 立 場 よ りす れ ば , 単 に 耕 し易 い 物 理 的 条 件 の み な ら
ず, そ の場 に 作付 け られ る作 物 の生 育 に 好適 な 物理 的 条
′〉
1 0・∼15 %
1 0∼ 1 5%
の定 義 に つ い て ほ ,わ が 国 で もす で に米 田
(1ト 木 下(2)
が
8
6 × 1 0  ̄8
喜⊆
妻 妻 …室 戸 5 .2
4 r1 7
6 8 .8 13 1 .2 :
5 3 .3 11 5 .
1
し
2
5
i
3
L
4
6
】
9
8
7
・
0
× 1 0  ̄4
7 .8 ×
1 0 ▼4
8 .0 ×
1 0  ̄4
1 .2 ×
1 0  ̄8
ある 。
す わ な ち , 跨 圧 層 の 種 煩 と して は ,
第 1表
耕転 法 と土 壌 の物 矧 生 ( 2 年 4 作 ほ 場 )
層厚 】
一土
法
∼
∼
イ ラー
l
∼
J
∼
かご車
・
∼
∃
∼
∼
ウ′
∼デ
ディ
ィス
ス ㌢
プラ iウ
〉
∼
クノ、ロ ー ′〉 ツ ー
∼
スノ \ ロ
ー・
気相 l(m m )
室
(。
m /
se。
)
形 成 す る。
(2 )
畦 間 踏 圧 :表 層 か らの 踏 圧 で あ るが , 普 通 作 物 ・ そ 菜
の 主 と して 管 理 作業 時 に , 特 定 の 畦 問 に形 成 す る。
3 8 .9
1
3 5 .8
喜 1 1 .6
1 4 .3
× 1 0  ̄3
44 .
2 】2 9 .4
1 5 .8
4 5 5 2 9 .5
1 7 .3
1 .5 × 1 0  ̄2
2 8 .9
1 7 .6
8 .2 × 1 0  ̄8
2 7 .1
1 8 .1
1 .4 ×
2 9 .5
…三 : ;
4 4 .0
4
48
40
53
50
5
l
3 4n
U1 3 5 3 7・4 7
25
.26.25
.27
.竺 26
.2
9
.3。
.31
.乱
∼
小型テ
筆山
一▲
〒丁里 】 l 硬度 喜透水係数
(。
m )I 固相 ;液剛
調 .叩項 叫叫
治山
新来云
(1)
表 層踏 圧 :草 地 に おけ る管 理 ・ 刈 取 時 に, ほ ぼ全 面 に
4 7 .6
1 4 .3 × 1 0  ̄ 8
(3)
中 層 跨 圧 :砕 土 ・ 整 地 時 に , ほ ぼ 全面 に 近 い形 で 形成
す るが , 次作 の耕 起 に よ って 消滅 し, ま た 作業 機 種 に
よ って ほ形 成 しな い。
1 0  ̄2
( 4)
下 層 踏 圧 プ ラ ウに よ る耕 起 時 に, ス キ床 面 下 に, 全 面
f
… :喜 ;
壬 呂二 ;
2 2 .
3
∼ 全 面 に 近 い 形 で 形成 し, あ る程 度 累 積 さ れ る。
と く に ,(3 ト (4 )ほ プ ラ ウ ル デ ィ ス ク ハ ロ ー ( ∼ ソ ー ス
1 9 .0
2 1 .3
2 .5 × 1 0  ̄ 8
1 5 .1
1 8 .3
6 .7 ×
2 4 .0
1 8 .1
1 .0 × 1 0【 2
1 0 ■さ
ハロ ー ) の 作 業 工 程 に よ っ て 形 成 さ れ る が , い づ れ の 踏
圧層 も 根 圏 域 内 に 生 成 さ れ る の が 普 通 で あ る 。 し た が っ
て, 踏 圧 層 の形 成 は, 作 業 機 種 ・ 作 業 工 程 に よる が, 踏
;日長野 県 廉 試 桔 梗 ケ原 分 場
圧の程 度 は, 導 入 時 の土 襲 水 分 ・ 導 入 回数 と の 関連 が深
大型 機 械 に よ る 踏 正 と畑 作 物 の 生 育
5
本 試 験 の 場 合 , 鋲 圧 操 作 上 の 欠 か ん と して , プ ラ ウ耕
く, これ ほ 個別 の 作業 撥 種 , 作 業 内 容 か ら, 作業 体 系 ・
作付 体 系 ま で の 広 範 な 影 響 を 受 け る こ と を 示 す も の で あ
起韓 の 踏 圧 ほ , 土 壌 が くづ れ るた め ,6 回 行 な って も,そ
る。
れほ ど 極 端 に は し ま らな か っ た こ と と , 心 土 破 砕 区 は ,
間隔 を 細 く し た た め に , か え っ て 1 0 ∼ 1 5 c m
3 . 踏 圧 と作 物 の 生 育
の層 問 が や
や緻 密 と な っ た こ と で あ る 。 こ れ らの こ と は , 容 積 重 ,
普 通 作 物 を 対 象 と し た 場 合 ,従 来 少 な く と も 表 層 3伽 m
以内 に 緻 密 な 層 が 存 在 す る こ と ほ , 一 応 不 利 と 考 え られ
三相 分 布 ・ 硬 度 ・ 透 水 係 数 に 明 瞭 に み とめ られ た 。 各r F
物の 生 育 ・ 収 量 は 下 表 に 示 す と お りで あ る。
てい る。 P a g e & B o d m a n に よ れ ば , 緻 密 な 層 (微 細 間
第5 表
踏 荘 と作 物 の 生 育 収 量
ゲキ の 増 加 ) の 植 生 へ の 影 響 を 次 の よ う に 解 析 し て い
ト ウ ニヒ ロ コ シ
る。
弓生
① 限 の 伸 長・ 肥 大 に 対 す る抵 抗 力 の増 加
育
!収
量
kg /
10a
立重
処理 恒 監 √
穏長 姦墓 相 秘 事車 管
㊥ 根 に 必 要 な0 2の 減 少
芸警
① 土 壌 水 分 の 移 動 が 困難 とな り,根 へ の有 効 水 分 の 減
芸
L 喜言…:呂弓 三≡:喜 ≒ 芸:…■
.壬:…詰
壬;三1 三言三二喜
・ 1 呂呂堅言…去
1
少
そ こ で , 上 記 の 点 に 稽 志 し な が ら, 以 下 に 試 験 例 を あ
銭圧 心土 破 砕 区 、2 85 .
0 19 .
6 i 5.
0 !1 ,
9 36 ■12 5 !79 2 .
1 1 03 ■7 58
げる 。
ダイ ズ
「試験 Ⅰ〕 耕 転 法 と作物 の収 丑
生
小 型 テ イ ラ ー 耕 を 対 照 と し, こ れ と ポ ッ ト ム プ ラ ウ∼
ディ ス ク ハ ロ【 ∼ ツ【
処理
ス ハ ロ ー の 工 程 ( プ ラ ウ桝 ) で 耕
起し, 中 ・ 下 層 に 踏 圧層 を形 成 させ た 場 合 の 各種 作 物 の
育
!
収
量
k g /1 0a
茎良管 管 博垂■
矧 子突撃腎
立竜 ㌻10 0
!
粒重
1
鋲農
芸
砕 ≡
1
l
l
6 9 3 i2 4 .5
生
品種 . 処
:
哩
ただ 大 根 につ い て は, 根 重 は 優 る が, 中 層踏 圧層 (地 表
品質 の 低
宮∃
育
i 収
粟屋 根 尾 ■
根 茎 .葉 璽
無 鎮 圧 区 144.
7!38.
3;5.
6:1,
749:3,
633;叫
4 0・ 1 j 3 8・ 3 ■6 ・ 1
l
鎮 圧
区
重√
鋲圧心土破砕区
表参 照 ) を こ え て は お らず , そ れ ほ ど極 端 な 品 質 低 下 で
大喜
ほな か っ た 。
l
第 4表
耕 掠法 と作物 生育
年次 ■種 類 i 37 年 秋 作
(百 分 比 )
中 年冬作L
鎮
圧
1
0
J
4 4 .
2 喜3 8 .3
…緒
5 .9 !2 ,0 0 8
4 ,1 9 1 蔓1 1 5
言
:
;
…
喜
;
締
区
蔵;
鎮圧心土破砕区
0
壬
喜
喜0
7 14
弧6 1 2 7 .1 6 .8 3 ,4 71 ;4 ,5 87 !1 口9
4 76
3 8 年秋 作
端蒜喜
蕃裔 表巨
蒜 〔三
晶
蒜
l ̄  ̄ ̄ ̄
無 銘 圧 区
0
1 ,9 9 1 !4 ,3 6 6 … 1 2 0
l
下が み られ る。 こ の程 度 の 踏 圧 で は ,既 述 の範 囲 (第 1
.
麿
怖/
㈲
1G
a 砺%
的両
ダ イ コ ン
差異 も あ る が ,小 麦 .ハ クサ イ ,タ マ ネ ギ で は ,な ん ら障 害
下1 0 ∼ 15 c m )の 生 成 に よ っ て , ク ビ レを 生 じ
2
1
垂
…≡二言■… 二三苧
喜喜:喜壬喜≡:… 三喜冒二三i ≡…;:…㌢ 三呂喜一
I
ほみ ら れ ず , 収 量 的 に も 優 る と も 劣 らぬ 結 果 を 示 し た 。
g
!
収量 は 第 4 表 の と お り で あ る 。 も ち ろ ん 岡 耕 法 の 差 異
ほ, 単 に踏 圧層 の 有無 のみ な らず ,耕 深・土層 別 肥 沃度 の
gと
無 銘 圧 区.
67
・2!5 .
9.
50.
4他 2■
119
・81232
・2と1001 喜三三賢
トウ モ ロ コ シ :1 1 葉 期 頃 ま で の 生 育 は , 無 鎮 圧 区 が 草
 ̄
丈がや や 優 った が, そ の後 鎮 圧 区 ほ 依 然 や や 劣 った が ,
区名
心土 破 砕 区 は 回 復 し, 収 か く期 で は 無 鎮 圧 区 よ り幾 分 優
馴 巴 !1 00、10 0j lO O i lO O;1 謁
対 照 耕 区
㌻増 肥 . 91、 9 1 l 9 3 :1 16
l. 冨
;
豊富
′
! 三三 …
三謁
三呂 言; 壬; 喜
プ ラ ウ耕 区
1 0 0 1 00
1 呂冒と1 謁
叫93.91岩
88
った 。 収 量 も, 心 土 破 矧 文≧ 無 鋲 圧 区 > 鎮 圧 l克の 順 で あ
1 1 1 1 04
10 41 1 05 〈
った 。 (鎮 圧 区 の収 量 低 下 が , か な り顕 著 で あ る が, 生
98
9 3
99
育経 過 な らび に 観 察 か らほ そ の 影 響 ほ 軽 微 で あ り, 測 定
ユ 0 2
誤差 の 介 入 に よ る も の と思 わ れ る )
〔試 験 2 〕 踏圧 と作 物 の 生 育・ 収 量
ダイ ズ :生 育 初期 で は ,無 顕 圧 区 > 心 土 破 砕 区・鎮 圧 区
1 9 64 年 に , 無 鎮 圧 区 ( ポ ッ トム プ ラ ウ∼ 大 塑 ロ ー タ リ
であ った が ,収 か く期 で は , 茎 長 で は依 然 無 鎮 圧 区 が 優
ー砕 土 ), 鋲 圧 区 ( ポ ッ トム プ ラ ウ で 2 5 c m に 耕 起 後 , そ
った が , 分 枝 数・ 総 節 数・ 完 全英 数 は む しろ心 土 破 砕 区
の鋤 床 を プ ラ ウ装 着 の ま ま 連 続 6 回 鎮 圧 ) お よ び 鋲 圧 後
・ 鋲 圧 区 で 優 った。 収 量 は茎 患 で は 無 鎮 圧 区 が や や 優 っ
心土 破 砕 区 (鎮 圧 区 と 同 様 に 鎮 圧 後 ,さ らに 深 さ 4 0 c m ,
たが, 子 実重 で は顕 著 な差 で は な い が, 心 土 破 砕 区・ 鎮
間隔 30 c m に サ ブ ソイ ラ ∵ を か け た ) を 設 仇
圧区> 無 鎮圧 区 の順 で あ った 。
こし, 大 豆 お よ び 大 根 ( 2 品 種 ) を 供 試 し た 。
と う もろ
ダ イ コ ン :比 軟 的 地 上 部 に 抽 出 し 易 い 宮 重 と抽「U し難
6土
壌
の 物 理
い 大蔵 の 2 品 種 を供 試 した 。両 品種 と も菓 長 は,無鋲 圧 区
生育 収 量 と も に 優 る 憤 向 を 示 した 。 ダ イ コ ン で は 品 質 の
> 心 土 破砕 区> 鋲 圧 区 の 順 を示 した が ,根 長・根 径 で は ,
低下 の み な らず , 棍 長・ 根 径 も減 少 し,収 量 が 低 下 した
は とん ど差 は なか った。 官 重 で は 地上 抽 出板 長 が鎮 圧 区
もの で あ る。
で や や 長 い傾 向が うか が わ れ た。 根 重ほ 両 品 種 と も, 心
〔試 験 4 〕 畦 間 踏圧 と作 物 の 生 育
土破 砕 区 お よび 鎮 圧 区 ほ 無 鎮圧 区 に優 って お り, また 前
主 と して管 理 作 業 に よ って形 成 され る畦 間 跨 圧 の影 響
二者 問 では 差 は な か った。 しか し地 上 抽 出根 長 の 小 さい
を, ト ウ モ ロ コ シ ・ ダ イ ズ ・ 長 ニ ソ ジ ソ ・ レ タ ス ・ 大 根
大蔵 で ほ, 変 形 根 数 が 心 土 破砕 区・ 鎮 圧 区 に 多 か っ た
につ い て 検 討 し た 結 果 は 第 7 表 の と お りで あ る 。
が , 商 品 価 値 を 著 し く低 下 させ る ほ ど で は な か ? た 0
第7 表
な お1 9 5 9 −6 0 年 に 当場 で行 なわ れ た 別 の試 験(7)で も,
トウ モ ロ コ シ t ダ イ ズ ・ 陸 稲 ・ 長 ニ ン ジ ン を 供 試 し た 結
蛭 間踏 庄 と作 物 の 生 育 収 量
ト ウ モ ロ コ シ
果は , ト ウ モ ロ コ シ・ ダ イ ズ ・ 陸 稲 で は 影 響 は 無 ∼ 僅 少
生育
であ っ た が , 長 ニ ン ジ ン で は 岐 限 ・ 変 形 根 の 発 生 が き わ
処
二
哩
めて 多 く, 品 質 の 低 下 が 若 しか っ た 。 こ の 場 合 の 土 壌 の
k g /10 a
L 正室
≡三 冒二 呂■
壬冒 :芸■ 芸 :冒室 …三 言 二言. 王≡… :壬. 言 三 冒 二喜
1 呂… 言 …
…
l
沖積 土 に お け る踏 圧 と作 物 の生 育
ダイズ
沖 積 土 に お け る踏 圧 と作物 生育
ト ウ モ ロ コ シ
処
8月 5 日
l
三言芸 肘
収
か
三謁
理
芸蒜
蒜 芸蒜 貞
立
≡
軍0寛
く 期 (k g /a )
畦間 無 銭 庄 区
梓乳 茎数 i 梓重 言
子突 蚤 立雪
群監 序 数 ■生雪
無鎮 圧 区
鎮圧 区 L
量
畦閉 鎖 圧 区 *
火 山 灰 土 に お け る 〔試 験 2 〕 と, ほ ぼ 同 叫 設 計 で 沖杭
第6表
収
碧i
.
車車 重 了車重安 〈
L g
Cm
畦間 無 銭 圧
物理 的諸 性 質 ほ 既 述 の 試 験 と同様 の範 囲 内 に あ った。
〔試 験 3 〕 参 考
J
梓良
3 6 .2
2 2 .3
喜 :; . 芸… :≡
≡ …冒 ! 壬… ヲ ; ≡ ≡冒
l
壬3 呂
喜 …; .
≡… :三
畦閉 鎖 庄 区 *
l
;
言芸 ′;二
三∼
3 6 .3
冨 … :呂
7 27 .0
;4 1 .6
−7 2 6 .5
レ タ ス
1
ダイズ
8月 5 日
l
収
か
く
笥垂垂空 軍 軽重
無鎮 圧 区
鎮圧 区
竿 _
_
理、
儀
期
(k g /a)
L 子実卑 望0驚
茎重
_
_
萱
粗_
_
1呂
梢_
萱
萱
:
ヌ
1 喜 :…
姿態 】
芸還
慧冨芸慧芸警 将
l
議 書芸j竿芸
器呂
:
壬
;
喜
…
喜
:
…
;
…
語呂
:
喜
謁 1呂
・
3 三
…
芸
妄
…
;
喜
…
…
ト
】 … 芸 :ヲ
l ; 呂 二三
1
1
長 ニ ン ジ ン
ダイ コ ン
集監 ≒乗
琴琴
芝 _岳 …2
i
数 i棍 長 ■
C叫
……二…
ノ …;二…
∼
正常
重税 重 収 税歩 合
kgl
k g ■ %
処
理
三石言
根
l 分 岐 板 ! 全 収 か く物
l 空 し
空 間 禁教_
軽重李撃_
_
轡 増琵
5
21.
463喜
Il
331
瞳閻 無 鎮 圧 区
≡ 3 5 .0
㌢芸 ; 三呂 呂L三 ;… …冒
1 呂2 L … :喜 謁
喜… 言 岳
三三 ;芸 謁
;;… 謁
壬呂…
畦問 鎮 圧 区 *
土壌 で行 った結 果(8)を 参 考的 に表 示 す る と第 6 表 の とが
りで あ る。
ダイ コ ン
これ に よる と, 土壌 の物 理 性 の面
でも , 火 山 灰 土 に お け る よ り も , も
生
処
≡哩
k g /1 0 a
軍_
_
_
__
_
l_
…ヱ ∵_
竺_竺 _
_
_
_
し竺攣 ∴
葉監 こ薬監 :棍監 乙棍製 菓重 l棍草 野
薬重稗
埜 竺竺ユ 竪一
総菜筆触 草慧毘
っ と強 調 され た形 で現 わ れ て い る。
すな わ ち , 鎮 圧 後 り 固 相 は 5 0 ク
占以
畦闇 無 鎮 圧 区
三言 ニ;
j … 冒二三
‘ 三三 二…
j
雲 二2
j 壬; 喜謁
l 三 2 3 ・ ;喜 2 ; … ;冒r 2 ;喜買
三; …… 冒 /
… … ;言 2 買 .
; 三 言冨
畦関 銭 圧 区 瀬
上, 気 相 は 4 %以 下 に な って お り,
硬度 も 2 5 ∼ 26 m m , コ ー ン支 持 力 も 1 0 k g /c m 2 以 上 に 達
して い る。 こ の よ う な 踏 圧 層 の 出 現 は , い づ れ の 作 物 に
も, 直 接 的 に , 間 接 的 に 影 響 を お よ ぼ し た の で あ る が ,
とく に ダ イ コ ン と ダ イ ズ の 生 育 収 量 に 強 く現 わ れ る が ,
ト ウ モ ロ コ シ で ほ , 初 期 生 育 で は 劣 る が , 収 か く期 で は
」
*畦 間鎮 圧 区 は 3 時 期 に 分 け8 − 4− 8 計 20 回 , 各 瞳 間 を 大
型 トラ ク タ の 車 輪 で 踏 圧 し た 。
ト ウ モ ロ コ シ :草 丈
梓 長 ほ躇 圧 に よ り明 らか に低 下
する が, 生 育 初 期 ほ ど顕 著 で あ る。 また 稗 重 ・ 子 実 重 ・
立畳 もわ ず か で は あ る が, 低 下 の 傾 向を 示 した 。
大型 機 械 に よ る 踏 圧 と 畑 作 物 の 生 育
ダ イ ズ :全 生 育 期 問 を 通 じ て , 各 形 質 に は ほ と ん ど差
7
て は 多 数 の 報 告 が あ る が ,G ill & M ille r(畑は , 通 常 1 0 %
は み られ な く , 茎 重 ・ 子 実 重 ∴百 粒 重 で も 差 ほ み ら れ な
以上 を必 要 とす る が, 根 が機 械 的 障 害 が な い場 合 には 1
か った 。
% で も生 育 は 可 能 と し て い る 。 C h a n g & L o o m is 叫 ま 1
レ タ ス :踏 正 に よ っ て 結 球 数 は 減 少 し, 不 結 球 数 の 増
ル2 % を 限 界 と し て い る 。
農 事 試 畑 作 部 伍)で は , 0 2を 1 .5
大 がみ られ た 。 これ に 伴 い結 球 重 の低 下 が若 し か っ た
% に維 持 した 場 合 , そ の 影 響 の受 け 方 は 作 物 の 種 類 一器
が , これ は 躇 圧 操 作 の際 ,生 業 の破 損 が 甚 し く, こ の た
官に よ っ て 異 る と し て お り , と く に −
け シ ョ ・ ダ イ コ ンな
め 生 育 不 良 , 生 育 遅 延 を きた した こ とに よ る と ころ が 大
ど の 塊 根 ・ 根 部 に 影 響 を 受 け や す い と して い る。 位 田 q噂
き い も の と思 わ れ る。
はキ ウ リは 土 壌 中 の 0 2が 2 0 % ま で ほ 多 い ほ ど 生 育 が 良 い
長 ニ ソ ジ ン :跨 圧 に よ り菓 長 ほ や や 低 下 の 傾 向 を 示 し
た が, 正 常 仮 の 根長 ・ 根 径 は 逆 に や や 優 った。 しか し正
が , ナ ス ほ 2 0 % よ り 10 % が 良 く ,
ト マ トで は 1 0 ク右 と 2 0 %
で大 差 が な い と し , さ ら に ト マ ト・ イ ン ゲ ン ・ キ ウ リ ・
常 根 の板 数 ・ 根重 はや や 低 下 の傾 向を 示 し,分 岐 根 も幾
ダ イ コ ン・ ば れ い し ょな ど は 通 気 の 効 果 が 高 く ミ ツ バ ・
分 多 か った。
サトイ モ 等 ほ 通 気 が 不 良 で も 生 育 す る こ と を み と め て い
ダ イ コ ン ( み の 早 生 ) :薬 品 ・ 薬 数 に 幾 分 跨 圧 の 影 響
が み られ た が ,板 重 で ほ む しろ優 った。
踏 圧 と作 物 生育 との関 係 に つ い て は 以 上 の経 過 で あ る
る 。 野 本 附 ら ほ , α−ナ フ チ ル ア ミ ソに よ る 根 の 酸 化 力 を
測定 し , ヒ エ ・ 陸 稲 > ア ワ・ 甘 し ょ > ば れ い し ょ・ ダ イ
ズ・ 大 小 麦 の 順 と して い る。
非 毛 管 孔 ゲ キ量 と生 育 に つ い てほ , K opeck y 姻は ス ー
が , 他 に 各 地 の火 山灰 土 で 行 わ れ た試 験 につ い てほ , 北
農 試 畑 作 部(9)で は , 7 回 畦 間 踏 圧 した場 合, 菜 豆 ・ 大 豆
ダ ン グ ラ ス 6 ∼ 10 チ占, 小 麦 ・ エ ソ麦 10 ∼ 1 5 % , 大 麦 ・ て
で は 根 量 ほ 明 か に減 少 す るが ,収 量 に は差 は み られ ず ,
ん菜 1 5 ∼ 2 0 % と し, B a v e r(4 】ほ ビ ー トで は 3
て ん菜 で は や や低 下 の 傾 向 を示 した。 て ん菜 の 場 合 1 2 回
路圧 す る と, そ の 後 カ ル チ ベ ー タ を 導 入 して も 回 復 し な
い こ と を み と め て い る。 農 事 試 畑 作 部(畑 で は , 踏 庄 と 施
肥位 置 あ る い ほ 肥 沃 度 とほ 強 い 関 連 が あ り, こ れ ら の 如
何に よ っ て 障 害 出 現 の 有 無 ・ 度 合 が 異 る と し て い る。
茨城 農 試(1かで は, 作 土 下 の 躇 正 に よ って ,甘 し ょ,大
豆
・ 大 根 ほ 明 か に 劣 り, 陸 稲 ・ 落 花 生 で ほ , ほ と ん ど影
響が な い と し て い る 。 しか も 廿 し ょで は , 株 際 を 搾 圧 し
% に な る
と , 根 の 5 0 ク占は 根 グ サ レを 起 す と い う。 既 述 の よ う に ,
火山灰 土 での 耕 右 時 に お け る拷 圧 で も, ほ 場 容 水 量 時
(p F ≒ 2・ 0 と し て ) の 気 相 は 1 0 − 1 5 % 以 上 を 維 持 して お
り・ 生 育 の 外 観 的 観 察 か ら も , と く に 障 害 を 受 け た と も
思わ れ な い。 また 連 続 跨 圧 回 数 が2 1 回 の 場 合 で も, 車 輪
接地 面 よ り1 0 c m 間 は p F 2 以 下 の 孔 隙 は 1 0 % 以 下 と な り
問題 が あ る が , 1 0 c m 以 下 で は 10 ク占以 上 を 維 持
して お
り, あ ま り問 題 は な い の で ほ な か ろ うか 。
ても , か な り影 響 が あ る こ と を み と め た 。 川 延 他 も, 大
根で ほ 畦 間 踏 圧 は 影 響 な し と して い る 。
以 上 の 諸結 果 よ りみ れ ば , 火 山 灰 土 で は ,作 物 へ の 影
容
横
0・9
響ほ 根菜 類 に 大 き く, そ の 他 の 一般 作物 で はそ れ は ど大
真0・8
き く は な い の で は な い か と推 察 さ れ る 。
篭m 。 0・7
●地 表 面 踏 圧
×ス キ床 面 躇 圧
0 .占 .
4 . 踏 圧 と易 耕 性 との 関 連
01 2
3
5
9
既 述 の よ うに,謄 圧 と作物 生 育 との関 係 は ① 根 に 対 す
】5
2 1
躇圧回数
る抵 抗 ㊤ 酸 素 供 給 ④ 有 効水 分 の 3 因子 が考 え られ , これ
×ス キ床 面 踏 圧
2
0
川
し,植 生 との 関係 で は 通 気 (a e r a t io n ) と横 根 的 抵 抗
(s o il s tr e n g tll )の 両 面 よ り追 究 さ れ つ つ あ る よ うで あ
●地 表 面躇 圧
30
∩︶
れ, 一 般 的 に は ,踏 圧 を現 象 的 に は 容積 重 の増 大 とみ な
40
ち, どれ が支 配 的要 因 とな る かは , 土 壌 の 種類 ・ 肥沃 度
・ 気 象 条 件 な どに よ って異 る こ と が予 想 され る。 と もあ
5
0
関係 を も ち つ つ 作 物 に 働 き か け る の で あ る が , こ の う
非 毛管 孔 ゲ キ 圭︵叩 以 下︶
らの因 子 は, あ る面 で は 同時 の, あ る いは 表 裏 の 密 接 な
0 】2 3
る。
5
9
】5
足彗圧 回 数
( 1) 通 気 に つ い て
土 壌 空 気 中 の 0 2濃 度 と各 種 作 物 の 生 育 と の 関 係 に つ い
第1 国
連 統 踏 圧 回 数 と容 積 重 ・ 非 毛 管 孔 ゲ キ量
2 】
8土
壌
の 物 理 性
第 14 号
山 本 叫 王土 壌 物 理 性 改 良 の 目途 と し て , ほ 場 容 水 量 時
し, 保 有水 分 量 は増 加 す る。
の気 相15 %以 上 と して い るが ,上 記 の結 果 と併 せ て 推 察
躇 圧 と孔 ゲ キ に つ い て は 一 部 検 討 さ れ て い る が (9)
(叫
す る と, 火 山 灰土 で は, p F 2 .0 時 に 保有 す る気 相 (非 毛
連続 踏 圧後 の孔 ゲ キ分 布 の変 化 ほ 第 8 表 に 示 す と お り
管 孔 隙 と み な し て ) が 10 グ右
前 後 が最 低 の線 で は な か ろ う
で, 踏 圧 回 数 の 少 い う ち は p F 2 .
0 ” 3 .8 の 孔 ゲ キ 量 は 増
か と 思 わ れ る 。 一 方 , L e m o n & E r ick s o n e叫 ま, 根 の 表
加す る が , さ らに 措 圧 回 数 を 増 す と , p F 2 .0 − 3 .8 の 孔
面 ほ 水 の 被 膜 で覆 わ れ て お り,0 2 は水 に溶 け 難 い 点 に 留
ゲキ は 減 少 L , p F 3 .8 以 上 の 孔 ゲ キ が 増 加 す る よ う で あ
意 し,絶 対 的 0 2% よ りも, 0 2の供 給 速 度 と し て の 0 2
る。 従 っ て , あ る 限 度 を こ え た 跨 圧 は , 水 分 エ ネ ル ギ ー
第 8表
d iff u s io n rateを重視しており,StoIzy佗カらやLetey鮒
ら ほ ,根 の 伸 長 と0 2 d if fu s io n r a te と の 関 係 に つ い て ,
踏圧 回 数
ヲ層
踏 圧 回 数 と孔 ゲ キ分 布
厚
孔 ゲ キ 量(Ⅴ% )
対 仝 孔 ゲ キ比(% )
くp F pF2.OipF心.pF.pF2.0.pF
2 0 ×1 0  ̄8 g ・ C m  ̄2・ m in  ̄1を 限 界 と し , 最 適 を 4 0 と し て
l
い る。
c 】 n : 2 . 0 / − 3 . 8 ■ 3 . 8 く 2 . 0 > ′ 〉 3 . 8 . 3 . 8 <
;三… ‡
三…
至 芸 ≡ 三呂
1 三 言 三…
∃ 喜喜 ;喜
! …≡ 三喜
i …… 三喜
…
! …… ; …
l
い づ れ に しろ , 火 山灰 土 で は磯 械 踏 圧 と通 気 に つ い て
は , な お 今 後 検 討 を 要 す る が , 概 して , 無 視 しえ な い ま
で も , 問 題 と な る ナ【 ス は 比 軟 的 少 い も の と 推 察 さ れ
0 ∼ 川 !16・4 !2 5・4
(2 ) 機 械 的 抵 抗 に つ い て
容 横 孟 と S tr e n g th
2 8 ・2
:2 3 ・4
.3 6 ・3
2 3・6
2 7 .5
28 .
5
:3 3 .
O
1 5 ∼2 0 妻2 2 .8 喜16 .8
3 3 .3
i 3 1 .
3
2 3 .O
1 0 ∼ 15 ;2 0・4
る。
(ペ ネ トロ メ ー タ に よ る 測 定 ) と
0 ∼ 10 ・ 8・4 :25・8 ∃3 1・9
12 .
7
3 9 .0
1
1 0 ∼′
15 ;16 .3
あ る が, 両 者 を切 離 す こ とほ な か な か む づか しい。 根 の
:1 チニ 甲
伸 長 や 収 量 と容 積 重 や S tr e n g t h が , と も に 強 い 相 関 を
F l 呂二
三
そり
j
l … 二≡
26 .1 ■28 .3
2 3 .1
3 6 .9
l 4 0・ 3
L
3
1 4 7 .5
4 8 .3
1 4 0 .0
【1 ?ヱ 」_甲 ニラ_ 聖 二_
0 ≡2 5・6 l 4 0・4
… …… :喜
! …… 二芸
表 三≡ :…
; … … :喜
∃ 三 三 :;
示す こ と は p h illip s惣丑や S c o t t細 ら が み と め て い る 。 −・方
T a y lo r 細 ら は , 同 一 容 積 重 で も 水 分 条 件 に よ っ て S tr e n −
15
:1 5∼ 2 0 !2 3 .7 !18 .5 j 3 1.8 ;32 .
0
2 5 .0 ≡4 3 .0
g t h は 異 り, しか も 容 積 塞 が 高 い ほ ど僅 か の 水 分 変 動
に よ っ て S 七r e n g t h の 変 動 も 大 き い こ と を 明 か に して お
的 に も , 量 的 に も不 利 に な る こ と が 刊 糾 さ れ る の で あ る
り, 植 生 と の 関 連 も , 踏 圧 層 の 位 置 が 浅 い ほ ど , 乾 燥 年
が , 今 後 さ ら に 検 討 を 要 す る。
で, 栽 植 密 度 の 高 い 作 物 で 被 害 が 著 しい と して い る。 そ
し て 一 応 の 限 界 と して , 棉 に つ い て は 約 2 3 k g /c m 2 で 根
の 生 育 遅 延 を , 約 3 0k g /c m 2 で は 生 育 停 止 す る と して い
5. 総
括
以上 火 山灰 土 に お け る大 型 機 概 導 入に よる土 壌 踏 圧 と
る 。 長 崎 ㈹ らほ , 大 根 で は 6 k g /c m 2 で 生 育 が 停 止 し た
作物 生 育 と の 関 係 に つ い て , こ こ 数 年 間 に え ら れ た 成 績
り, 変 形 根 を 生 ず る が , レー プ で は 何 等 異 常 が な い と し
を のべ て きた が, 元 来 火 山灰 土 壌 は 粗 し ょ うで ,孔 ゲ キ
て い る。上 述 の試 験結 果 で も, 大根 で は 5 − 6 k g /c m 2 で
が 多 い と い う性 質 を も っ て い る の で , 措 定 の 被 害 も, 耕
も変 形板 や 分 岐 根 が 出現 す る場 合 のあ る こ とを 観察 して
転時 ・ 畦 間 踏 圧 を 含 め て , 主 と して根 菜 類 に現 わ れ や す
いる 。
一 般 的 に は , 山 中 式 硬 度 計 で 2 4 ∼2 5 m m 以 上 で は根 の
伸長 が 阻 害 さ れ る と さ れ て い る が , 表 層 土 で は 水 分 の 変
動が 激 し く , 硬 度 計 で も ペ ネ トロ メ ー タ で も そ の よみ は
測定 時 期 に よ っ て か な り変 動 す る 。 従 っ て , 作 物 へ の 影
響ほ , ど の 位 置 が , ど の 水 分 時 に , ど の 位 の 抵 抗 を 示 し
たか が 問 題 に な る の で は な か ろ う か 。
( 3) 有 効 水 分 につ い て
踏 圧 と 水 分 供 給 に つ い て は 末 検 討 で あ り, 触 れ る こ と
く , そ の 他 の 作 物 に は 影 響 ほ 比 較 的 少 い よ うで あ る 。 す
なわ ち , ダ イ コ ン ・ ニ ン ジ ン, テ ン菜 ・ 甘 し ょ・ ば れ い
し ょに や や 強 く , 小 麦 ・ ト ウ モ ロ コ シ ・ 菜 豆 ・ ダ イ ズ ・
陸稲 ・ 落 花 生 ・ ハ ク サ イ ・ レ タ ス な ど で は 出 に く い よ う
に思 わ れ る。 し か し 同 じ 根 菜 で あ っ て も , て ん 菜 ・ 大 根
・ 人 参 な ど 直 根 性 の も の と い も類 と で は , そ の 形 態 的 特
徴よ りみ て , 雌 圧 の 影 響 の 受 け 方 に は 自 ら 差 異 が あ る の
でほ な か ろ う か 。
また 易 耕性 との関 連 で み るな らば , まず 通 気 の 点 で
ほで き な い が , 美 園 叫 ま土 壌 の 圧 縮 に よ っ て p F l .7 ∼ 3 .
0
ほ, よ ほ ど極 端 な 圧 縮 を 行 わ な い 限 り ほ , 非 毛 管 孔 ゲ キ
の孔 隙 の 増 加 を 招 来 し, こ れ に よ っ て 有 効 水 分 量 の 増 大
量
(p F 2 .
0 以 下 と し て ) が 10 % 以 下 に 低 下 す る こ とは 少
をみ と め , 山 本 叫 ま, 表 層 3 0 c m 以 内 の 有 効 保 水 量(p F 2
い。 鮭 間 踏 正 に よ っ て も 車 輪 接 地 面 よ り 10 c m
∼3 ) 5 2 m m 以 上 を 目途 と して い る 。 現 在 ま で の 測 定 結
通気 性 か ら も,棟 械 的 抵 抗 の面 で も障 害 的 に作 用 す る と
果で は , 踏 圧 に よ る 固 相 の 増 大 は , 液 相 の 増 大 を も た ら
思わ れ る が, 1 0c n l 以 下 で ほ ,非 毛 管 孔 ゲ キ は1 0 ∼ 1 5 %
まで は ,
8
.
5
大型 機 械 に よ る 踏 圧 と 畑 r F物 の 生 育
を維 持 し て い る 。 こ れ よ りす れ ば , 火 山 灰 土 で は 通 気 性
2 . 木下
彰 :土壌 の 物理 性 N o ,13 (196 5)
の面 で は , き わ め て 有 利 な 条 件 に あ る と 思 わ れ る。 とす
3. 鎌田
ら :日土 肥 誌 講 要
N o ,10 (1964)
れば , 根 に 対 す る抵 抗 力 と し て の S o il s tr e n g t Il が 強
4 . 同上
:日土 肥 誌 講 要
N o ,1 1 (1 96 5 )
く 浮 び 上 っ て く る が , S o il s tr e n g t h は 同 一 容 積 重 で
5 . 同上
:農 業 技 術
も, 土 壌 水 分 含 量 に よ っ て か な り変 異 す る 。 当 地 方 で
は, 地 表 下 3 0 c m 前 後 の層 位 で も, 作 付 下 で か な り水 分
20 , 7
( 1 96 5 )
6 . 長野日
詰盛 試桔 梗 ケ 原 分場 :二
土壌 肥 料 試 験 成 績 蕃 (昭和 3 8 , 3 9 年 度 )
7 . 長 野 県 塵 試 :長 野 県 鬼 謀試 験 場 研 究集 報 第 5 号 (1962 )
8 . 長 野 県 島 試 :低 位 生 産 地調 立事 業 成 績 番 (相 和 38 , 39 年 度 )
変化 が み ら れ , こ れ が 硬 度 計 や コ ー ンペ ネ トロ メ ト タ の
示度 に 著 し く変 化 を 与 え て い る 。 こ の こ と よ F)す れ ば ,
植生 と の 関 連 に つ い て は , 作 付 期 間 中 の , ど の 時 期 の ,
ど の 水 分 時 の 斗硬 度 、 や 、コ ー ン支 持 カ キ を 規 準 に す べ
9 . 北 鼻 試 畑 作 部 土 壌 改 良 研 究 望 :試 験 研 究 成 績 審 (昭 和 38 , 39年 度 )
1 0 .農 撃 試 畑 作部 土 壌 肥 料 研 究 史 :試 験 研 究 成 績 書 (昭 和 お , 39年 度 )
1 1 . 茨 城 県 塵 講 :関 東 東 山 土 劉 巴料 ブ ロ ッ ク全 蕪 資 料(昭 和 3 8 ,3 9 年 度 )
1 2. 川 建 議 造 :農 園 38 , 11 (1964)
1 3. W
きか が 問越 で あ るが , いず れ に しろ, 蝦 の伸 長・ 月
巴大 に
.
R
G i1 1,
R .
E .
M il le r :S o il s c i. s o c .A ln e r .p r O C .
2 0( 1 9 5 7 )
1 4 . C h a n g .L o o m is :L 、
D ベ r ノミr ,土 壌 物 理 学 (野 口 , 福 田 訳 ) よ
際し , そ の 活 動 を 維 持 し , し か も そ れ ほ ど エ ネ ル ギ を 要
り
せず し て 吸 収 し う る 最 低 の 土 壌 水 分 条 件 下 で の 中破 度 キ
1 5. 盛 事 試 畑 作 部 作 付 体系 第 2 研 究 室 :試 験 研 究 成 績 書 (昭 和 38年 度 )
斗コ ー ン支 持 カ キが 問 題 で ほ な か ろ う か と思 わ れ る 。
1 6 . 位 m 藤久 太 郎 :土 壌 の物 理 性 N o .8 (1 9 6 3 )
さ ら に , 仮 の 質 入 ま た ほ 棍 量 と 収 か く 目標 物 と の 関 係
ほ, 必 ず し も 一 致 し な い 場 合 の あ る こ と は , し ば し ば 観
1 7 .野 本 ら : 日土 肥 誼
19 .
山本
20.
E ,
R .
L em o n ,
A ,
臥 E ric k so n :S o il sci.A m er .
p ro c. 16
察さ れ る こ と で あ る。
この こ とは 根 量 と同時 に, 根 の機 能 的 面 の検 討 の必 要
2 0 , (1 9 5 0 )
18 . K o p e c k y :P r o c .】s t l n t e r n . C o n g r . S o i l s c i, 1 ( 1 9 2 7 )
毅 :昭 和 39年 度 土 壌 肥 料 中央 会 託 報 告
( 19 52)
性を 示 唆 す る も の で あ ろ う。 しか も , 作 物 の 各 器 官 に 与
H
21. L.
える 土 壌 の 物 理 的 環 矧 ′
こつ い て の 検 討 も 必 要 で あ り, こ
2 2 . J .L e t e y ら
れに は 作 物 の生 育 段 階 とそ の 生 理 生態 的 特性 の把 握 と の
E .
p b illi p s ら
23 .R.
.
S t o Iz y ら :S O il s c i.A
:S O il s c i
:A
m
e r.p ro c.
25 (1961)
9 1 (1 9 6 1 )
g r . J o n r . 5 4 ,(1 9 6 2 )
2 4 . T .W
.s c o t t ら : A
2 5 . H .M
.T a y lo r ら :S o jl s c i
g r.Jo n r.
5 6 (1 9 6 4 )
関連 で 解 明 さ れ ね ば な らな い で あ ろ う。
引
1・
米 田 茂 男 :土 壌 の 物 理 性
用
文
N o ,2
献
(19 60 )
2 6 . 長崎 ら
2 7 . 美園
:土 壌 の物 理 性
繁 :日土 肥誌
9 6 (1963)
N o .9 (19 63 )
5 3 ( 2 , 8 , 9 , 10 ) (19 6 3 )