【第 22 回人間情報学会ポスターセッションプログラム】

【第 22 回 人 間 情 報 学 会 ポスターセッションプログラム】
◆日 時 :平 成 27 年 12 月 7 日 (月 ) 12:00-13:30
◆場 所 :東 京 大 学 山 上 会 館 2 階 大 会 議 室 前
1.「心 拍 変 動 と加 速 度 を用 いた正 確 な入 眠 ・覚 醒 時 間 の推 定 について」
発 表 者 :岡 村 昂 幸 (1) 磯 山 直 也 (1) Guillaume Lopez(1)
(1) 青 山 学 院 大 学 理 工 学 部
概 要 :現 在 ,日 本 の成 人 の 5 人 に 1 人 が何 らかの睡 眠 障 害 を抱 えていると言 われており,
生 活 習 慣 病 の要 因 の 1 つにもなっている.そのため,日 常 的 に睡 眠 の質 を評 価 することは,
健 康 管 理 上 で意 義 が大 きい.入 眠 障 害 ,中 途 覚 醒 といった,不 規 則 な入 眠 や覚 醒
のリズムによるものがある.
近 年 は専 用 の小 型 デバイスや,スマートフォンアプリを用 いた睡 眠 計 が気 軽 に利 用 できるよ
うになった.しかし,主 に体 動 を用 いた睡 眠 状 態 推 定 のため,睡 眠 時 間 が十 分 な精 度 で把
握 できていない.体 内 の状 態 も観 測 することで,より正 確 な睡 眠 時 間 管 理 ができる.
本 研 究 では小 型 なウェアラブル心 拍 計 を装 着 し,心 拍 変 動 データから抽 出 できる
自 律 神 経 系 の活 動 指 標 を用 いて正 確 に入 眠 ・覚 醒 のタイミングが推 定 できる可 能 性 に
ついて検 討 している.
2.「インテル RealSense™を応 用 したマルチモーダル感 情 分 析 システムの開 発 」
発 表 者 :齊 藤 桂 (1) 橋 本 芳 昭 (1) 植 田 俊 幸 (2) 石 井 克 典 (3)
(1) 株 式 会 社 LASSIC 感 情 医 工 学 研 究 所
(2) 国 立 病 院 機 構 鳥 取 医 療 センター
(3) 公 立 鳥 取 環 境 大 学 環 境 学 部
概 要 : 人 間 の行 動 と感 情 状 態 との関 係 を明 らかにするため,精 神 科 医 の問 診 技 術 を知 識 化 して
機 械 対 話 のアルゴリズムに実 装 し,機 械 との対 話 履 歴 に基 づいて感 情 の遷 移 状 態 を
分 析 する手 法 を開 発 するとともに,インテル RealSense™の表 情 ・音 声 認 識 技 術 を用 いて
取 得 した生 体 情 報 と連 動 したマルチモーダル感 情 分 析 システムを開 発 した.
企 業 内 業 務 における感 情 状 態 と生 産 性 の関 係 を実 験 検 証 した結 果 やシステムの展 開 事
例 について報 告 する.。
3. 「感 情 認 知 における監 督 的 注 意 システム仮 説 とその検 証 」
発 表 者 :北 村 剛 (1) 片 桐 祥 雅 (2) 高 橋 淳 二 (1)
戸 辺 義 人 (1)
(1)青 山 学 院 大 学 理 工 学 部
(2)神 戸 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 /国 立 研 究 開 発 法 人 情 報 通 信 研 究 機 構
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概 要 :本 研 究 は,Norman と Shallice の監 督 的 注 意 システムと深 部 脳 活 動 との関 係 を明 らかに
す ること を目 的 とし た.音 声 に重 畳 した韻 律 から感 情 を認 知 す る際 の深 部 脳 活 動 度 と
反 応 時 間 は正 の相 関 を持 っている一 方 ,単 純 刺 激 応 答 時 間 と深 部 脳 活 動 度 との間 に
は何 らの相 関 もなかった.これらの結 果 は,前 頭 前 皮 質 は深 部 脳 と協 調 して監 督 的 注 意
システムを制 御 し,感 情 を認 知 していることを示 唆 した.
4. 「リストバンド型 省 エネ個 別 暖 房 デバイスの開 発 」
発 表 者 :徳 田 貴 拓 (1) 磯 山 直 也 (1) ロペズ ギヨーム(1)
(1)青 山 学 院 大 学 理 工 学 部 情 報 テクノロジー学 科
概 要 :より省 エネな生 活 や、個 人 に適 合 した体 温 調 節 を目 的 として、ウェアラ ブル局 所 冷 暖 房
機 能 (ネックウェア)が開 発 されてきた。しかし、現 行 のネック ウェアでは、ラジエータを用 い
る冷 却 システム故 の装 置 の大 きさや、指 先 や足 先 などの末 端 の冷 え症 に対 応 することが
できない等 の課 題 がある。本 研 究 では、より小 型 かつ冷 え症 に効 果 的 なリスト バンド型 暖
房 機 能 を提 案 ・開 発 し、その有 効 性 を検 証 した。
5. 「南 相 馬 における避 難 者 支 援 ロボットの社 会 実 験 」
発 表 者 :浅 野 滋 (1) 和 田 将 典 (1) 保 坂 寛 (1) 佐 藤 知 正 (1)
(1)東 京 大 学
概 要 :東 日 本 大 震 災 復 興 の一 環 として、避 難 者 の肉 体 的 ・精 神 的 支 援 を目 的 に7種 の避 難
者 支 援 ロボットを開 発 し、避 難 訓 練 を模 して社 会 実 験 を行 った。成 果 としていくつかにつ
いて導 入 の見 通 しを得 、例 えば歩 行 支 援 機 については防 塵 防 水 や不 整 地 対 応 といった
具 体 的 な改 良 項 目 を得 られた。 さらに、社 会 実 験 の進 捗 を管 理 する手 法 を提 案 し、いく
つかの手 法 と比 較 することでその妥 当 性 を確 認 した。
6. 「嗅 覚 誘 発 脳 活 動 の機 能 的 結 合 の解 析 」
発 表 者 :上 野 太 郎 (1) 松 井 恵 未 (1) 青 山 敦 (1)
(1)慶 應 義 塾 大 学 環 境 情 報 学 部
概 要 :これまでの研 究 で, 嗅 覚 は前 頭 前 野 眼 窩 部 や側 頭 部 島 葉 等 の関 与 が分 かっている. し
かしながら, 脳 部 位 間 の機 能 的 結 合 について調 べた研 究 は殆 どない.
本 研 究 で は , 視 覚 的 手 掛 か り に 合 わ せ て , 実 験 協 力 者 に腹 式 鼻 呼 吸 を 行 っ て も ら い ,
吸 気 時 に嗅 覚 刺 激 (レモンエッセンス)を両 鼻 腔 に与 えた時 の脳 波 を計 測 した.
今 回 , 全 62 チャンネルで計 測 された背 景 脳 波 を対 象 として機 能 的 結 合 を調 べたところ,
前 頭 前 野 と側 頭 部 間 のコネクションの確 立 が認 められた.
7. 「楽 曲 嗜 好 は生 体 情 報 に影 響 するのか」
発 表 者 :猿 田 萌 (1)、磯 山 直 也 (1)、ロペズ ギヨーム(1)
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(1) 青 山 学 院 大 学 理 工 学 部 情 報 テクノロジー学 科
概 要 :近 年 の音 楽 プレイヤは容 量 が大 きく、膨 大 な数 の楽 曲 からユーザの嗜 好 やコンテキストに
合 った楽 曲 の推 薦 システムの重 要 性 は増 している。現 在 、手 動 による楽 曲 嗜 好 評 価 で、
楽 曲 推 薦 やプレイリスト推 薦 が行 われている。しかし、これらはいずれもユーザにとって手 間
であること、その瞬 間 の評 価 となるがその後 更 新 されにくく、効 果 的 に活 用 できないことが
課 題 として挙 げられる。そこで、嗜 好 が気 分 による生 体 反 応 に与 える影 響 を定 量 化 するこ
とで、ユーザの負 担 軽 減 と精 度 の高 い嗜 好 判 定 を目 指 す。具 体 的 に心 拍 センサを利 用
した気 分 による生 体 反 応 変 化 を調 査 し、嗜 好 判 定 の効 果 の検 証 を行 ない、その結 果 を
報 告 する。
8. 「約 10 万 件 の大 量 の心 拍 変 動 データに基 づく日 常 生 活 における自 律 神 経 機 能 評 価 」
発 表 者 :駒 澤 真 人 (1)、板 生 研 一 (2)、羅 志 偉 (3)
(1)WIN フロンティア株 式 会 社 ・神 戸 大 学 大 学 院 システム情 報 学 研 究 科
(2)WIN フロンティア株 式 会 社 ・順 天 堂 大 学 医 学 部
(3)神 戸 大 学 大 学 院 システム情 報 学 研 究 科 教 授
概 要 :先 行 研 究 で開 発 した、スマートフォンのカメラを用 いた心 拍 変 動 解 析 システムを利 用 して、
約 10 万 件 の大 量 の心 拍 変 動 データから自 律 神 経 機 能 と日 内 変 動 、曜 日 変 動 及 び行
動 毎 との関 係 を調 査 した。
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