「ぼくのゆめは、おまわりさん」太田宗隆さん

第 24 回全国小学生作文コンクール
「わたしたちのまちのおまわりさん」
国務大臣・国家公安委員会委員長賞(高学年の部)
タイトル: ぼくのゆめは、おまわりさん
氏名:太田 宗隆
小学校名:愛媛県 八幡浜市立松蔭小学校 四年
ぼくのゆめは、おまわりさんです。公兄ちゃんのような、りっぱなおまわりさんになり
たいです、
公兄ちゃんは、ぼくの大好きなおじさんです。二年前から、西予市の城川町というとこ
ろのちゅうざい所できんむしています。今の城川町の前は、鬼北町のちゅうざい所できん
むしていました。公兄ちゃんは、ちいきの人たちから「ちゅうざいさん」とか「先生」な
どとよばれて親しまれています。ちいきの行事にも、積極的に参加しているそうです。ぼ
くが城川町で行われた祭りに行った時、ちいきの人から「先生、先生。」と声をかけられて
いるのを見たことがあります。とても親しげに話しかけられていました。その時、気がつ
いたことがあります。それは、相手の目線に合わせて話をしているということです。たと
えば、ぼくのような子どもと話す時は、ひざをついて目線を合わせていました。それに、
話すスピードも、相手に合わせて分かるようにゆっくり話していました。それ以上におど
ろいたのは、ちいきの人たちの名前だけでなく、その人たちがかっている犬やねこの名前
まで、しっかり覚えているということです。公兄ちゃんに、
「どうしてそこまで覚えているの?」
と聞くと、
「犬やねこも、それをかっている人にとっては、大切な家族だからだよ。
」
と教えてくれました。どうして公兄ちゃんがちいきの人たちから親しまれているか、分か
ったような気がしました。
去年の夏、雨がたくさんふっていた時のことです。八幡浜のぼくの家に遊びに来ていた
公兄ちゃんが、外ばかり見ていました。
「どうして外ばかり見ているの?」
と聞くと、
「前に土砂くずれが起こったんだ。その近くに住んでいるおばあちゃんが心配なんだよ。」
と言って、そのあとすぐに城川町へ帰っていきました。どうして公兄ちゃんがちいきの人
たちから親しまれているか、よく分かりました。そして、そんな公兄ちゃんのすがたが、
とてもかっこいいなと思いました。
ぼくは、公兄ちゃんがどうしてこんなにちいきの人のことを思っているのか考えてみま
した。おまわりさんという仕事だからだけではないと思います。公兄ちゃんにとって、城
川町に住んでいる人たちは「家族」で、その「家族」を守るために、毎日がんばっている
のだと思いました。
ぼくのゆめは、おまわりさんになることです。しかも、公兄ちゃんのように、みんなか
らたよりにされ、強さとやさしさをもったおまわりさんになりたいです。そのために、今
できることを、いっしょうけんめいがんばっていきたいです。