ビルディング・ブロック開発による My回路IPコアのFPGAへの実装

特集
System on a Chip開発を体験!
第3章
Quartus Prime/QsysやVivado上でIPコアを選んで並べて
AXIバスに接続
ビルディング・ブロック開発による
My 回路 IP コアの FPGA への実装
石原 ひでみ
Hidemi Ishihara
第 2 章で IP コア・ライブラリとして登録した VGA 表示回路を,ここでは実際に Cyclone V SoC と Zynq の
FPGA 部分に実装してみます.Cyclone V SoC では Terasic 社の Web サイトからダウンロードしたリファレンス・
デザインを流用して,プロジェクトを作成します.Zynq では新規にプロジェクトを作成し,その中の PS 部分の
設定で Digilent 社の Web サイトからダウンロードした ZYBO の定義ファイルを読み込ませます.
1.System on a Chip 開発を
始める前に
規模も大きく複雑な機能を実装できるようになってき
ました.そして FPGA 業界も SoC 開発が登場したこ
とにより,さらに機能規模が大きくなってきたことも
● いよいよ System on a Chip 開発!
重なって,IP コアを利用したビルディング・ブロッ
第 2 章では VGA 表示回路モジュールを開発し,IP
ク開発が主流になりつつあります.
コアとして使えるように作成しました.本章では,
以前の Altera 社の環境では MegaWizard を,Xilinx
Cyclone V SoC や Zynq 全体を開発する System on a
社 の 環 境 で は Core Generator を 使 用 し て, 回 路 モ
Chip 開発(SoC 開発)を行っていきます.本特集とし
ジュールを生成して,FPGA 開発を行っている方も多
ては,Cyclone V SoC でも Zynq でも両方を共通に開
いでしょう.これらもビルディング・ブロック開発の
発できる狙いから,できるだけベンダ製の開発ツール
一部と言えますが,これらのツールは HDL を生成し
に頼りたくないところですが,この段階だけはどうし
てくれるだけで,IP コア同士の接続は手作業で記述
てもベンダ製開発ツールを使わざるを得ません.
する必要がありました.
● ビルディング・ブロック開発
FPGA 開発も様変わりしてきました.HDL 記述に
よる RTL 設計が中心だった FPGA 開発も,より多く
のロジックが実装できるようになってきたため,回路
Rev.B用
Rev.F用
Rev.C&D用
Rev.E用
(a)DE1-SoC ダウンロード・ページ
http://www.terasic.com/downloads/cd-rom/de1soc/
(b)DE1-SoC のリビジョンの見分け方
http://www.terasic.com.tw/cgi-bin/page/archi
ve.pl?Language=English&No=886
図 1 DE1-SoC のリファレンス・デザインの入手方法 32
第 3 章 ビルディング・ブロック開発による My 回路 IP コアの FPGA への実装