ポートフォリオの拡張と消費電力削減により 28nm のリーダーシップを拡大 現在成功を収めている 7シリーズ FPGA および Zynq®-7000 All Programmable SoC で市場をリードしているザイリンクスは、顧客の技術革新と幅広いデバイス 選択を実現できる、さらに多くのデバイス コンフィギュレーションを提供するため に、28nm ノードへの投資を引き続き行います。当初より、最適な価格/パフォー マンス/消費電力および SoC インテグレーションを提供することでこのポートフォ リオの長い製品寿命を予測していました。TSMC の 28HPL プロセスの高い性能 と低消費電力の画期的な組み合わせにより、次のような幅広いアプリケーション で活用されてきました。 • データ センターおよび有線通信インフラ用の 10G、40G、および Nx100G ネットワーキング システム • LTE、WiMAX、WCDMA などの幅広いインターフェイスをサポートする異 種ワイヤレス ネットワーク • スマートな解析、処理、およびネットワークベース通信によるファクトリ オー トメーション • 厳しい SWaP-C 要件を満たす必要があるミッションクリティカルな航空宇 宙システムおよび防衛システム • リアルタイム解析および主要なインターフェイス規格をサポートするコン シューマーおよび車載向けのインテリジェント システム ザイリンクスは、7 シリーズにおいて業界で最も多様なローエンド デバイス ポー トフォリオと、比類のない容量およびパフォーマンスを実現する業界初の All Programmable SoC および 3D IC を確立しました。また、顧客の技術革新を推 進するために、28nm のポートフォリオをさらに強化しました。強化の一つとして 昨年、次の製品を 7 シリーズのポートフォリオに追加しました。 (1)ローエンドおよびミッドレンジの FPGA および Zynq-7000 All Programmable SoC から構成される 6 種類のデバイス (2)パフォーマンスを維持しながら消費電力を最大 30% 削減する、すべての ローエンドおよびミッドレンジ デバイス向けの新しい低消費電力スピード グレード 6 種類の追加デバイス 業界をリードする価格/パフォーマンス/消費電力を備える 7 シリーズのポートフォリオは、コストを重視する携帯無線機から、大規模な Nx100G ネッ トワーキング インフラまで、さまざまなアプリケーションに対応します。ザイリンクスは、28nm プロセス ノードが成熟するとともに、価格/パフォー マンス/消費電力の向上を求める多くのニッチ市場に対応するために、そのポートフォリオを拡張しました。 スケーラビリティの向上 低密度 (100K ロジック セル未満) の FPGA においては、システムの中核になる場合であれ、コンパニオン デバイスとして機能する場合であれ、 プログラマブル ロジック コントローラー、ビデオ監視、ワイヤレス インフラなどのアプリケーション用の高速トランシーバーやアナログ ミックス ド シグナルのような高度な機能に加えて、極めて優れたパフォーマンスと電力効率が要求されます。同様に、プラットフォームベース デザインで SoC インテグレーションを求める開発者は、ワイヤレス システム用の遠隔無線ヘッド、モーター制御、携帯用ウルトラサウンド、マシン ビジョン などのアプリケーションにおいて、デザインを最適化する場合に選択肢として幅広い集積度の FPGA が必要とされます。 このため、次の図でハイライトしたように、FPGA と Zynq-7000 All Programmable SoC の両方で 7 シリーズのポートフォリオを拡大しました。 新しいローエンドおよびミッドレンジ 28nm 製品 - 6 種類の追加デバイス 追加されたサブ 100K ロジック セル Artix®-7 デバイスは、クラス最高の I/O スループット、信号処理帯域幅、および高度なアナログ ミックスド シ グナル (AMS) 機能を提供します。これらの機能は、携帯用ソフトウェア無線機の RF 接続、有線通信基地局のモニタリング、1x1 または 2x2 遠隔 無線ヘッド ユニット用のデジタル フロントエンド インプリメンテーションなどのアプリケーション、および 1000+ Mb/s LVDS や DDR3 などの高 性能な機能を必要とするその他の高度なブリッジ アプリケーションに対応しています。 また、Z-7015 および Z-7035 デバイスを追加することで Zynq-7000 All Programmable SoC のポートフォリオを拡張しました。すべての Zynq- 7000 デバイスと同様に、これらの SoCは、Dual ARM® Cortex™-A9 MPCore™ プロセッサ サブシステムをプログラマブル ロジックと統合し、主 要な解析と計算作業負荷を 1 チップで処理することができます。これにより、帯域幅やオフロードの要件が変化し、さらに集積度が必要になるアプ リケーションに対応できるようになります。 デバイスの範囲とファミリ全体で共通のツールおよび IP カタログ スケーラビリティの実現に不可欠なのは、集積度だけでなく、開発用の共通デザイン プラットフォームです。15K ∼ 200K ロジック セルのローエ ンドの集積度において、同じ IP とツール チェーンを再利用することにより、関連市場の複数のプロジェクトや派生製品でデザインを活用できます。 時間がかる可能性のあるデザインの移行や IP の再最適化プロセスが簡略化されることで、設計チームは、予測可能な期間内に追加プロジェクトを 実施できます。同様に、Vivado® Design Suite に基づく信頼性のあるツール フローは、従来のフローを上回るデザイン インテグレーション時間と インプリメンテーション結果の劇的な改善により、飛躍的な生産性の向上をもたらすだけでなく、アプリケーションが Artix-7 および Zynq-7000 ファ ミリ間で移行する際に一貫した設計環境を提供します。 消費電力削減 デバイス集積度の拡張に加えて、7 シリーズのポートフォリオは、新しい低消費電力スピード グレードを提供するようになりました。これは、 「パワー ビニング」と呼ばれるザイリンクスの革新的な省電力設計および製造手法、ならびに電圧スケーリングに基づいています。この技術により、同等の 標準デバイスと同じパフォーマンスを発揮しながら、低い動作電圧と低消費電力を実現するために、特殊なスピード グレードのデバイスを取りだ すことができます。Virtex®-6 (40nm) および Spartan®-6 (45nm) ファミリで最初に導入されたパワー ビニングは、7 シリーズのすべてのデバイス に適用されました。ザイリンクスは、戦略的なスクリーニング (下図参照) により、パフォーマンスへの影響が少なく量産デバイスよりも低い電圧 (VLOW) で動作できるデバイスを選別します。その結果、さらに消費電力が削減され、全体的な 1 ワット当たりのパフォーマンスが向上します。そのため、 設計者は同じデバイスを使用し、電圧をスケールダウンして消費電力を削減したり、電圧を標準レベルに維持して達成可能な最高性能を実現する ことができます。 標準的な性能および電力要件を満たすデバイスの分布 デバイスの分布 (VLOW で公称性能を満たすことが可能なデバイス) 低速 大きいリーク電流 相対的な電力および性能 ローエンド デバイスの新しい低消費電力スピード グレード (-1LI) の比較 デバイスとスピード グレード 動作電圧 静的電力削減 動的電力削減 -1I、-2I 1.0V 0% 0% -2LE 1.0V 22% 0% Artix-7 -1LI 0.95V 50% 10% Zynq-7000(1) 0.95V 50% 0% (2) 45% 0% ローエンド -1LI 1.0V 1 : Zynq-7000 デバイスの場合、電圧変化はプログラマブル ロジックに制限され、処理システムは 1.0V に留まります。 2 : 1.0V では、1 つの電圧レールを FPGA ロジックとプロセッサ サブシステムに使用できます。 ミッドレンジ デバイスの新しい低消費電力スピード グレード (-2LI) の比較 デバイスとスピード グレード 動作電圧 静的電力削減 動的電力削減 1.0V 0% 0% 1.0V 22% 0% 0.95V 40% 10% 0.95V 40% 10% 1.0V(2) 40% 0% -2I -2LE ® Kintex -7 -2LI (160T - 480T) Zynq-7000(1) ミッドレンジ -2LI 1 : Zynq-7000 デバイスの場合、電圧変化はプログラマブル ロジックに制限され、処理システムは 1.0V に留まります。 2 : 1.0V では、1 つの電圧レールを FPGA ロジックとプロセッサ サブシステムに使用できます。 パフォーマンスに影響を与えない消費電力削減は、特に、ワイヤレス インフラ向け無線ユニット、軍用携帯無線機などヒート シンクや冷却ファン を利用できないアプリケーションで役立ちます。 本社 Xilinx, Inc. 2100 Logic Drive San Jose, CA 95124 USA Tel:408-559-7778 www.xilinx.com ヨーロッパ Xilinx Europe One Logic Drive Citywest Business Campus Saggart, County Dublin Ireland Tel:+353-1-464-0311 www.xilinx.com 日本 ザイリンクス株式会社 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 4F 品川区大崎 1-2-2 〒141-0032 東京都 Tel:+81-3-6744-7777 まとめ 7 シリーズのポートフォリオでローエンド ファミリおよびミッドレンジ ファミリを強 化することにより、デバイス集積度および価格/パフォーマンス/消費電力に関す るザイリンクスのリーダーシップが拡大します。ザイリンクスの「急成長を続ける」 28nm ノードは、プログラマブル ハードウェアからソフトウェア、デジタルからア ナログ ミックスド シグナル (AMS)、シングル ダイからマルチ ダイ 3D IC インプ リメンテーションに至るまで発展を遂げてきたザイリンクスの世代を代表するもの です。これを基盤として、ザイリンクスは、それに続く UltraScale (20nm) および UltraScale+ (16nm) のポートフォリオでシリコン、ツール、および設計手法につ いて技術革新を続けてきました。さまざまなアプリケーションが、それぞれの市 場に最も適したノードを活用する必要のあるマルチノードを提供する時代におい て、ザイリンクスの 28nm 7 シリーズとその拡張機能は、今後数年に渡り、クラ ス最高の価格/パフォーマンス/消費電力を提供し続けるでしょう。 japan.xilinx.com Asia Pacific Pte. Ltd. Xilinx, Asia Pacific 5 Changi Business Park Singapore 486040 Tel:+65-6407-3000 www.xilinx.com India Meenakshi Tech Park Block A, B, C, 8th & 13th floors, Meenakshi Tech Park, Survey No. 39 Gachibowli(V), Seri Lingampally (M), Hyderabad -500 084 Tel:+91-40-6721-4747 www.xilinx.com 次のステップ Artix-7 A50T FPGA、Zynq-7000 Z-7010、およ び Z-7020 All Programmable SoC などの最新デバイスに基づく評価ボードを使用して設計を開始してください。 新しい低消費電力スピード グレードを使用してデザインの消費電力を見積もるに は、Xilinx Power Estimator ツールをダウンロードして下さい。 © Copyright 2015 Xilinx, Inc. All rights reserved. ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、 Vivado、Zynq は米国およびその他各国のザイリンクス社の登録商標および商標です。その他すべての名称はそれぞれの 所有者に帰属します。 PN 2460 WW022015
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